「武国」日本―自国意識とその罠(平凡社新書) [新書]
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「武国」日本―自国意識とその罠(平凡社新書) [新書]

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出版社:平凡社
販売開始日: 2018/10/17
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「武国」日本―自国意識とその罠(平凡社新書) [新書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    日本人がいまなお持つ「サムライ」という自己像―日本は「武国」だという意識は、一六世紀末頃から始まり、二〇世紀前半、「軍国」意識として頂点に達した。しかしそれまで一〇〇〇年の歴史時代、この国の人々の自国イメージはまるで異なっていた。なぜ、どのように、「武国」意識は育ったのか。そこにどのような「詐術」が含まれていたか。古代から現代まで、「詐術」をも含んだ自国意識変遷の道筋をとらえる。
  • 目次

    はじめに
    日本人の自意識/平和とサムライ/「神国」意識と「武国」意識

    第一章 「神国」日本
    1 「神国」とは何か
    日本 ヨイ國、強イ國/神功皇后説話/神功皇后説話の変容/神功皇后説話の影響
    2 平安・鎌倉時代の神国意識
    神に守られる国/神を祭る国/神々の充満する国/野蛮未開の「神国」
    神国と辺土のバランス/『平家物語』「教訓状」/皇室擁護・自国優越意識との関連
    神頼み/神の力と「もののふのてがら」
    3 蒙古襲来と自国観
    「よろづの国にすぐれたる国」/日本の武具と武士の優越/東巌慧安の自意識と妄想
    「武」は国家を乱す/「神風」としての総括/文永の役と武士の活躍
    鎌倉武士たちの関心と視点/神国思想と蒙古襲来

    第二章 弓矢の誇りと「武」の価値
    1 弓矢の誇り
    『松浦宮物語』/和国は兵の国/「武」の自意識の芽生え/弓矢の誇り
    弓矢自慢と中国との対比/日本の合戦/大矢を射る武士たち
    弓矢の誇りと「東夷」意識の克服/自国意識の成長
    2 「武」の価値と軍記物語
    軍記物語と「武」/『平家物語』と戦争被害/『平家物語』の義経
    武士=夷への蔑視/「文武二道」/下降史観と「武」/東アジアの「文」重視
    「武威」の用法/時代の変化と価値観の変化
    3 武士の自意識の発達とその表現
    「兵の道」/『平家物語』の「弓矢の道」/『太平記』の「弓矢の道」
    『太平記』と武士/『義貞軍記』という作品/『義貞軍記』の「道」
    『甲陽軍鑑』の「武士道」/武士と和歌/「文」への対抗としての「武」

    第三章 「武国」意識の成立と展開
    1 秀吉の「武国」意識と朝鮮出兵
    日本弓箭きびしき国/秀吉の武国認識/「武」の日本、「文」の中国
    吉野甚五左衛門の自国認識/吉野甚五左衛門と文禄の役
    慶長の役と『朝鮮日々記』/朝鮮出兵の終わりと語りの始まり
    朝鮮出兵の美化/批判と反批判/近松門左衛門「本朝三国志」/民衆に残る記憶
    2 「武国」意識の理論化
    「武国」理論の登場/吉川惟足の「武国」論/「武国」史観/吉川惟足の位置
    山鹿素行の「武徳」論/『中朝事実』の背景/山鹿素行の歴史観
    「天瓊矛」と井沢長秀/「武国」論の定着/明清交替と「武」の下降史観
    自他共に認める「武国」/「武」の下降史観の変質/会沢正志斎『新論』の歴史観
    近頃の武士はたるんでいる
    3 ナショナリズムと「文武」
    幕末の危機と『尚武論』/『尚武論』の歴史観/『尚武論』の反「文」と「武士道」
    「武国」論と儒学/ナショナリズムと儒学・国学/建前と本音、理想と現実
    「武国」論と反知性主義

    第四章 「武国」から「軍国」へ
    1 「武国」意識の広がり
    「武国」意識と庶民/『漂流記談』/漂流者音吉の「武国」意識
    アメリカは日本の武威を恐れたか/武国意識と義経の物語
    蝦夷地への関心の高まり/近松門左衛門の問題/英雄渡航伝説
    義経渡満説/義経ジンギスカン説の登場/義経ジンギスカン説と小谷部全一郎
    2 幕末維新期の「武国」論
    吉田松陰の「武国」意識/「急務策一則」の危機意識/『幽囚録』の歴史観
    『幽囚録』と近代日本/尊皇の志士・平野国臣/「武国」論と明治維新
    3 「武国」論と「軍国」日本
    軍制改革と『軍人勅諭』/『軍人勅諭』の歴史観/『勅諭衍義』と「武国」神話
    近代「武士道」論と「武国」論/足立栗園『武士道発達史』
    『武士道発達史』と「武国」神話/井上哲次郎の『武士道』/重野安繹と「武士道」論
    昭和の歴史学と「武士道」論/戦時下の「武国」論/「軍国」の国民道徳

    おわりに
    「武国」論の流れ/伝統とは何か

    参考文献
    依拠テキスト

    あとがき
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐伯 真一(サエキ シンイチ)
    1953年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、青山学院大学文学部教授。専攻は日本中世文学
  • 出版社からのコメント

    日本はサムライの国か? 昭和前期には軍国主義へと結びついた「武国」日本意識の来歴を探り、そこに潜む罠を剔出する。
  • 著者について

    佐伯 真一 (サエキ シンイチ)
    1953年、千葉県生まれ。東京大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、青山学院大学文学部教授。専攻は日本中世文学。主な著書に、『戦場の精神史――武士道という幻影』(NHKブックス)、『建礼門院という悲劇』(角川学芸出版)、『四部合戦状本平家物語全釈』(共著、和泉書院)、『平家物語大事典』(共編、東京書籍)などがある。

「武国」日本―自国意識とその罠(平凡社新書) [新書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:平凡社
著者名:佐伯 真一(著)
発行年月日:2018/10/15
ISBN-10:4582858945
ISBN-13:9784582858945
判型:新書
対象:一般
発行形態:新書
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:287ページ
縦:18cm
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