三島由紀夫と天皇(平凡社新書) [新書]
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三島由紀夫と天皇(平凡社新書) [新書]

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出版社:平凡社
販売開始日: 2018/11/17
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三島由紀夫と天皇(平凡社新書) [新書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    戦後民主主義とそこから生ずる偽善と詐術は、アメリカの占領と共に終わるだろうと、考えていた私はずいぶん甘かった―。自刃の四ヵ月前にこう記した三島由紀夫が、戦後のはじまりに見てしまった決定的な欺瞞とはいったい何だったのか。天皇制と民主主義、対米従属と国粋主義。戦後日本の矛盾を見抜いた三島の先駆性とは。
  • 目次

    《目次》
    第1章 見てはならないものを見た──〈諫死〉に向かう二十五年
    作家それぞれの〈敗戦〉/神権的な天皇制の〈喪失〉に傷つく
    アメリカが天皇制を延命させるという〈ねじれ〉/天皇制信仰を告白できない時代
    誰が「日本精神」の〈根拠〉を取り除いたのか/天皇への愛と憎悪
    『仮面の告白』での「クイア」の自覚/古典主義の時代──『近代能楽集』
    禁忌によって燃え上がるエロス/「大義」に殉じる恍惚/諫死、または天皇霊の横領

    第2章 天皇への反歌──『近代能楽集』をめぐって
    「美しい夭折」を禁じられる/「人生」が滲み込まない「芸術」
    生きるに値しない世界に生き直す/三島由紀夫と藤田省三
    蹶起部隊を裏切った「大御心」/美に殉じる詩人の宿命
    「人間宣言」を発した天皇への反歌『近代能楽集』の主題の反転
    「美しい死」を断念した「余生」/民主化と国体護持の二つの顔
    「一筋のみやび」としての二・二六/戦後の終焉が主題化される
    「アメリカの日本」の下で

    第3章 禁じられたエロスと戦後日本の宿命
    国粋主義的言動へのうしろめたさ/「大東亜戦争」開戦の「解放感」
    「恐ろしい日々がはじまるという事実」/禁じられたエロスへの耽溺
    花田清輝と三島由紀夫/ギリシャで身をもって体験した同性愛
    「自明性の破壊」という意味での政治性/大江健三郎出現の予兆
    至高の愛の対象を破壊する/金閣寺は何のメタファか/大江健三郎と三島由紀夫
    「生ける屍」としての戦後社会/加虐と被虐の「不二」/アメリカの「命じた」自由
    『家畜人ヤプー』絶賛から忌避へ

    第4章 サド侯爵と天皇裕仁──〈共犯〉から訣別へ
    対米隷属と「超自我」の喪失/「アプレゲール」と呼ばれた社会現象
    闇金融、日大強盗、一家虐殺、カービン銃強盗……
    〈冒険〉が抑え込まれて、そして……/親米保守勢力と「暗黙の了解」
    アメリカに奉仕する「買弁天皇制」国家/左翼勢力は戦後体制をどう批判したか
    一九六〇年に起こったこと/山口二矢の鬱情とその発露
    『憂国』──浪曼主義への回帰/澁澤龍彥と三島由紀夫
    サドとの絶対的な結びつきの確信/〈共犯〉の絆、闘う力の源泉
    「裏切者」アルフォンスと敗戦後の天皇/「人間天皇」への激しい違和感
    天皇という至福の喪失/「英霊の声」を代行するのか

    第5章 諫死もしくは天皇霊を奪い取ること
    『英霊の声』を書かずにはいられない地点へ/「人間天皇」を呪詛する怨霊たち
    怨念は天皇への殺意には至らない/磯部浅一『獄中手記』に見る「怒髪天」
    皇居占拠の可能性は本当になかったのか/磯部浅一と「道義的革命」
    三島は弑逆まで視野に入れていたのか/『文化防衛論』が語る「文化概念としての天皇制」
    「みやび」としての行動へ/「承詔必謹」を否定する道筋
    最後のライフワーク『豊饒の海』/敵は、戦後体制の全部
    三島が呼びかけた先は天皇裕仁だった/天皇霊を天皇の生身から掠取する
    三島の直観の先駆性/三島の行動が現在に問いかけるもの

    第6章 三島由紀夫を遠く離れて
    致命的ともいうべき生得的な負荷/第一作と最終作に共通する絶対的孤独
    決定的な悲劇から排除されているという悲劇/外とつながる「同苦」の発見
    「大衆天皇制」と「週刊誌天皇制」/核武装、そして極東裁判の戦争観への反発
    アメリカによって葬られた田中角栄/アメリカ統治の欺瞞としての天皇制
    天皇制へのアジアからの眼差し/左翼からの問いと三島由紀夫
    アメリカ支配と国粋主義の融合/〈護憲の天皇〉の闘い/天皇と首相の間の激しい対立
    明仁天皇と三島由紀夫──その逆説的酷似/「日本計画」による「国体」の維持
    国体護持のために奔走する天皇裕仁/メビウスの輪としての戦後体制
    安倍政権による、支配と利権のための改憲/天皇制民主主義に未来はあるのか
    〈生前退位〉と「自刃」/天皇の霊性を価値としない者のために
    天皇制国家の霊性とアジアからの憎悪/隣人との信認の起点をつくる
  • 出版社からのコメント

    三島の死には、戦時期から戦後に至る昭和天皇の言動への諌死の意味が込められていた。その死を通して戦後体制の欺瞞の構造を抉る。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    菅 孝行(カン タカユキ)
    1939年東京生まれ。評論家。東京大学文学部卒業後、東映に入社。京都撮影所で演出助手を務める。67年に退社。PR映画・CMの演出や、予備校講師などをしつつ、評論活動を行う
  • 著者について

    菅 孝行 (カン タカユキ)
    1939年東京生まれ。評論家。東京大学文学部卒業後、東映に入社。京都撮影所で演出助手を務める。67年に退社。PR映画・CMの演出や、予備校講師などをしつつ、評論活動を行う。著書に『竹内好論』『関係としての身体』『戦後演劇』『感性からの自由を求めて』『佐野碩 人と仕事』『「天皇制論集」第一巻 天皇制問題と日本精神史』などがある。

三島由紀夫と天皇(平凡社新書) [新書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:平凡社
著者名:菅 孝行(著)
発行年月日:2018/11/15
ISBN-10:4582858961
ISBN-13:9784582858969
判型:新書
対象:一般
発行形態:新書
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:282ページ
縦:18cm
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