社会システム・デザイン 組み立て思考のアプローチ―「原発システム」の検証から考える [単行本]
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社会システム・デザイン 組み立て思考のアプローチ―「原発システム」の検証から考える [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2019/01/29
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社会システム・デザイン 組み立て思考のアプローチ―「原発システム」の検証から考える の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    未来を創る新しい「常識」。ダイナミックなシステムをデザインし、マネジメントする、新たな方法論と高度スキルを身に着ける。東大EMP(東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)を推進し、数々のシステム・アーキテクチャを主導してきた著者の思考を開く!
  • 目次

    はじめに
    原発は推進であれ反対であれ,マネジメントしなければならない
    課題設定能力の不在
    2050年に自然エネルギーが中心になるという予測
    本書の考え方――2050年までという時間軸では原発も一定の役割がある
    エネルギーの需給ミックスは変化を続ける
    原発について不断に考え続けなくてはならないこと
    3・11事故の後,議論が起こらないままに
    国の方針や政策を支える思想の重要性
    原発システムの枠組みを提示する
    原発システムを「社会システム」として捉える

    第1章 「社会システム」としての原発システム
    1――「社会システム」と「エンジニアリング・システム」の違い
    1.1 ダイナミック・システムとしての原発システム
    1.2 「意思決定」「モニタリング・評価」「人材育成・配置」システムの不在
    2――ゼロ・リスクの非現実性
    2.1 境界条件を作りかえる
    2.2 リスクと危険の違い
    3――「社会システム」の定義
    3.1 「社会システム」とは「生活者・消費者への価値の創造と提供の仕組み」
    3.2 「技術のロジック」と「社会の価値観」
    3.3 原発という課題に答えるために
    4――「社会システム・デザイン」の方法論
    4.1 「デザイン」とは何か
    4.2 「社会システム・デザイン」の5つのステップ
    コラム1:少子化対策をめぐる悪循環
    コラム2:住宅供給に関する良循環

    第2章 悪循環を発見する――中核課題の正確な把握
    1――原発システム・デザインの実際
    1.1 「安全神話」が作り出した呪縛
    1.2 原発をめぐる3つの悪循環
    第一の悪循環――根拠のない「安全神話」が日本中に蔓延する
    第二の悪循環――国民は原発に関して無知なまま専門家任せにする
    第三の悪循環――専門家が「専門馬鹿」になっていたことに気が付かなかった
    2――悪循環からの脱却
    2.1 原発のバックフィット(改善工事)
    2.2 原発の直下にある活断層をめぐる議論
    2.3 「多重」と「多様」の違いの理解
    2.4 原発システムをデザインできるマスターマインド

    第3章 良循環を形成する――中核課題への対応
    1――「中核課題」を定義する
    1.1 「安全神話」との決別
    1.2 リスク極小化のための改善の可能性
    2――原発システムで考えられる6つの良循環
    中核課題からスタートする
    国民・地域住民の良循環
    中央政府の良循環
    地方自治体の良循環
    電力会社の良循環
    原発関連企業の良循環
    大学・研究機関の良循環
    3――原発システムに対する「社会の価値観」
    3.1 「技術のロジック」と「社会の価値観」
    3.2 アメリカのチェック・アンド・バランス体系
    3.3 フランスの原子力安全透明化法
    3.4 ロシアの非常事態省の存在
    3.5 3・11事故後の日本に必要な新たな境界条件の設定――「いかなる場合も人命を守る」

    第4章 新しい「社会システム」をいかに捉えるか――電力需要・供給システムの変化への対応
    1――自然エネルギーの需給を調整する火力発電
    2――ドイツの脱原発の背景
    3――現実的な技術の移行経路を考える――リチウムイオン蓄電池の可能性
    4――自然エネルギー供給のリスク
    5――「居室」の消費の伸び
    6――需要側の柔軟性の拡大
    7――電力供給の仕組みの見直しへ

    第5章 サブシステムを活かす――良循環の原動力
    1――良循環を支えるサブシステム群
    1.1 良循環を回すための12のサブシステム
    1 市民,行政官,政治家,企業人,研究者の参加による公開討議システム
    2 原発および放射線に関する市民の質問に丁寧に答えるシステム
    3 国外および国内の原発に関するあらゆるデータを蓄積して開示するシステム
    4 原発システムにおけるマネジメント人材の育成・配置・評価システム
    5 緊急時に知力,気力,体力,胆力,決断力を発揮するリーダー人材の育成・配置システム
    6 クリティカルな状況の時間軸に沿った意思決定システム
    7 緊急時に世界に向けた情報提供をプロアクティブに行うシステム
    8 警察,消防,自衛隊の連携行動を推進するシステム
    9 人命保護・使用済み核燃料処理を重視する原発技術開発システム
    10 原発科学者,技術者,放射線医学の専門家を募集・育成するシステム
    11 法律・規制を守るだけでなく,絶対に人を事故に巻き込まない事業者競争推進システム
    12 世界に開かれ,多様な人材を引きつける廃炉の技術開発・運営システム
    2――6つの良循環,12のサブシステムの実施へ
    コラム3:低線量被曝をどう捉えるか
    コラム4:チェルノブイリ原発事故から見た除染問題
    コラム5:第4世代の原発のゆくえ

    第6章 未知のプロセスとリスクへの対応――廃炉と放射性廃棄物の処理
    1――廃炉プロセスという未知の分野
    1.1 廃炉の費用
    1.2 「廃炉」と「原発ライフサイクル」の専門家集団
    2――放射性廃棄物の処理
    2.1 余ったプルトニウムの行方
    2.2 使用済み核燃料を処理する技術開発
    コラム6:アスベスト被害に対する安全対策

    第7章 誰もが議論できるシステムへ
    1――官僚機構・専門家・マスメディアの役割
    1.1 官僚機構と専門家の発想転換へ
    1.2 マスメディアのサイエンス・リテラシー
    2――トランスサイエンスという領域
    2.1 原発システムの境界条件
    2.2 科学と技術の関係史

    おわりに
    抽象論と観念論
    科学・技術を支える精神
    リスボン大震災との共通点

    あとがきに代えて――新しい「常識」


    ″Social System Design,″
    a New Approach to Solving Social Issues:
    Nuclear Power System as Case Studies
    Yoshinori YOKOYAMA
  • 内容紹介

    ゴールの姿が明確に見通せない難しい課題を解決していくには,絶えず仮説を組み立てて繰り返し検証し,「問題の裏返し」ではない戦略を形作る「社会システム・デザイン」という高度技能が必須である.変化し続けるダイナミックなプロセスの中で課題解決に向かうために必要な方法論と高度なスキルを追求する.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    横山 禎徳(ヨコヤマ ヨシノリ)
    県立広島大学専門職大学院経営管理研究科(HBMS)研究科長、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)企画推進責任者。イグレックSSDI代表取締役、東京大学グローバル・アドバイザリー・ボード・メンバー等も務める。1966年東京大学工学部建築学科卒。ハーバード大学デザイン大学院都市デザイン修士、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院修士。前川國男建築設計事務所(東京)、およびデイビス・ブロディ・アソシエーツ(ニューヨーク)において建築デザインに従事。1975年にマッキンゼー・アンド・カンパニー入社。日本企業および海外の企業に対する収益改善、全社戦略立案・実施、研究開発マネジメント、組織デザイン、企業変革、企業買収・提携等のコンサルティングを行う。同社シニア・パートナー、東京支社長を経て2002年定年退職。現在は、社会システムズ・アーキテクトとして「社会システム・デザイン」の方法論の開発、普及に注力している。2003年から4年間、産業再生機構の監査役、2012年には国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員として活動した
  • 著者について

    横山 禎徳 (ヨコヤマ ヨシノリ)
    県立広島大学専門職大学院経営管理研究科(HBMS)研究科長/東大EMP企画推進責任者

社会システム・デザイン 組み立て思考のアプローチ―「原発システム」の検証から考える の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:横山 禎徳(著)
発行年月日:2019/02/05
ISBN-10:4130430424
ISBN-13:9784130430425
判型:B6
対象:教養
発行形態:単行本
内容:経営
言語:日本語
ページ数:267ページ ※262,5P
縦:20cm
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