文化形成史と日本 [単行本]
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文化形成史と日本 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2019/02/27
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文化形成史と日本 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    まえがき

    第一章 人称的想像力と基礎的な働き
    一 人称の言葉と物事 
    二 一・二・三の位格と徳目
    三 完全に向かう意味と形 
    四 関係における共鳴する意味、目覚めの様相
    五 天地の共鳴と空・反転・多人称また受動的持続
    六 関係における欠如した意味、離脱・孤独・社会的空白
    七 人称性からの共働による回復
    八 万物との関係と近現代の課題

    第二章 人間の関係形成の仕組み──東アジアを視野に
    一 人と物──前提・要請となるもの
     (1)「物化」と忘れられた「ものごと」の明示化
     (2)関係における超越・根源──「もの(者)」により/のため
     (3)「者にかえす」営みとしての倫理とその徳
    二 人称の認知と関係の形成
     (1)自己・対面者・第三者とその間の交換
     (2)人称的交換の非均質性
     (3)複雑なまとまりとしての自己
    三 私と公また社会としての公共
     (1)「与り方」としての公と私
     (2)人称性と私また社会的公・公共
     (3)公・私における〈相克〉と支配の競争
     (4)公・私における〈相生〉と世話―依存
     (5)人と物事における多元的平等
    四 公共・社会倫理の形成  
     (1)私的から公的へ
     (2)公的と私的の相互媒介
     (3)公共における「悦ばしい私」と「支配する私」
    五 社会的道徳・世界
     (1)仏教思想──脱自と生命
     (2)孔子の周辺─―恕・仁・和・天
     (3)伊藤仁斎の人倫,荻生徂徠の礼と和
     (4)現代における物事の変容

    第三章 人間的営為から平和へ――基本的な諸相  
    一 思想とは
     思想の在り方と東西の歴史
     東西の分野また交流
     近代の特殊性を越えて
     絶対ではない人間
    ニ 倫理とは
     生きる自他の交流・感応
     生と習慣・学習
     究極の世界・宇宙
    三 道徳とは
     述語と主語
     善・よさと人格・生命
     天地人と創造・進化
    四 状態と主体(自他)そして状況
     人間における自然と作為
     存在者たちの進化と人間存在・人格 
     当為への問い 
     価値と中間状態,状況
    五 「人間」の律法と平和
     東西二つの黄金律
     平和への行為
     中・中庸・中道
     中‐和と平等
    六 状況と戦い,それを越える当為
     怨み・破壊の応報を越える
     感覚の極限
     道徳の閉じ・開け――孟子と墨子また世界の再生

    第四章 人間における徳の諸相
    一 はじめに
     (1)身体における思考
     (2)人の身と心
    ニ 人における徳とは
     (1)身と心をめぐる人の営み・学習 
     (2)徳と道,いかに構成されるか
     (3)徳と道,現代における〈空白〉
    三 人の徳と天地自然・無限なもの
     (1)プレ-アニミズムとシャーマニズム 
     (2)ものの分類と天地・父母・人 
     (3)人とその営み
     (4)陰陽,能動・受動
     (5)他者・他界からの器・像における徳
    四 徳の内容とその働き
     (1)中による構成,反対物の一致,法,空
     (2)天,性,基礎的な徳と大きな徳
     (3)徳の内面化・形而上化,地図と方向


    第五章 自然と形態また世界史
    一 「形態」をめぐる人間の思惟 
    ニ 人と物事の「形態」(かたち)
     人為とは――生きる人の交流による形成・形態
     自然とは――物事・鉱物・植物・動物
     人間の営為とは──自然の包容とのりこえ
     (1)包容する人間──包まれた万物の中心  
     (2)人為の拡大と自然の周縁化,社会問題
     (3)第二の自然のあり方,また暗黙知としての自然
    三 自然における人の「はたらき」
     表現・形態をこそとらえる
     動物のはたらき
     人間のあり方とはたらき──目的とするものはなにか
     (1)人間の身心──元来の自然と新陳代謝から 
     (2)人間の身心──はたらきの形態
     (3)畏敬・聖からの構造 
     (4)中間的合一としての社会・寺社教会
    三 思想宗教の発生と形態をめぐる世界史
     「思惟の起源」「枢軸時代」
     キリスト教・仏教と中世
     近世
     近代
     二〇世紀後半から

    第六章 近代文化における人間の変容
    一 近代個我の発生問題
     和辻哲郎の批判
     「根拠なき空想」の発生条件
    二 声と文字
     オラリティーの文化 
     文字の時空と人の変容
     中世的人間
    三 印刷における知と欲望
     中国と西欧の書記と印刷
     理知と情意の加速と「客観性」 
     社会的集中と知覚の偏り
    四 電気・電子と人間の変容
     一九世紀後半からの電気技術と知覚
     非文字文化の再形成と新しい人間
     電子技術の進展と人間化
     生産・伝達技術と人間の心身

    第七章 近代日本における「思想」への問い
    一 出発点としての「思想」
     近代日本の思想へ
     戦前──日本への結合
     戦後──日本思想自体の把握
    ニ 思想・宗教の形態と変容史
     形態としての思想と宗教
     近世における宗門・道統の乗り越えと一般化
     近代における国家・文明への結集と縮小
    三 思想自体への問い──知の根源として
     思想・思惟・哲学──学派を越えた儒教・仏教 
     連続性としての新プラトン主義など
     思想・思惟・哲学──戦前と戦後のゆくえ
    四 基本的な形・在り方
     知の身体としての思想
     活物という形態
     形成される形態へ
    五 近現代に現れた問題と今後の方向
     前提としての天地自然
     国家中心への諸組織の収束と足下の自立組織・自然の解体
     自然=コスモスにおける人の営み

    第八章 思想文化史の方法と「日本」
    一 文化史と思想史
    二 思想史の発生──人間経験の歴史から
     経験史に対する思想史における形と命──また同化と離反
     (1)反省・再考 
     (2)形態――観念と現実の中間とその周辺
     (3)生命と関係・分与
    三 前提としての文化史
     総体としての在り方とその再考・象徴
     (1)経験自体と解釈と――呪術(神懸かりと解釈)また祭祀へ 
     (2)原型的「かたち」からの展開・浄化・宇宙
    四 人間における思考――その位置と目的
     象徴としての内実に対する思考の位置──決疑論と目的
     真理と信仰
    五 思想文化史における日本――従来また近世
     東アジアにおける島国「日本」の傾向
     島国の活物における四点
     古代の呪術から祭祀また治世
     中世的な在り方――根本的な論理,密教,顕密,心
    六 思想文化史における日本──近世から近代へ
     近世における日本的「世俗化」と技芸・学文の展開
     (1)「中世」までと「近世」との違い──限定された合理性と国家へ
     (2)近世日本──「天下統一」「天地」での経験的な実践知の展開とその位置付け
     (3)「天」の上昇と「理」の個別化
    七 近代の問題
     「文明」周縁とその後

    第九章 文化史から見た完成の形態――天地・幸福・愛
    一 文化と思想との関係──事実化と言語化  
    二 天地また全生としての幸福
     (1)天地・宇宙  
     (2)幸福
     (3)愛と気(生命力)
    三 生の持続と基礎からの展開
     (1)古代・中世・近世・近現代 
     (2)営みの位置づけと生の形態をめぐる言葉(概念)
    四 完全には判らない中での成立また越境の否定
     (1)不可測な力動また受動・能動における規定の成立 
     (2)前提また否定性における天地・力動の位置
    五 人間の産業と力動の分類
     (1)天地における仕事また中心としての農業
     (2)産業の分類と力動
     (3)科学文明史学における天地の解体と再生


    Historical Formations of Culture and Japan
    Makoto KUROZUMI
  • 内容紹介

    人間の思想文化史を再考する一冊。人間が物事や他者と交流するとき、思考を帯びて形(かたち)を成し、それが歴史性を帯びて現れ出る。平和、徳、幸福、愛などまた近世から近代にいたる人間性の変容を論じ、問題の焦点として「日本」を捉える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    黒住 真(クロズミ マコト)
    1950年生まれ。74年東京大学文学部倫理学科卒、80年同大学院博士課程満期退学。東京理科大学助教授、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授などを経て2014年博士(学術)、16年東京大学名誉教授。専門は日本思想史、比較思想宗教、哲学、倫理学
  • 著者について

    黒住 真 (クロズミ マコト)
    東京大学名誉教授

文化形成史と日本 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:黒住 真(著)
発行年月日:2019/02/22
ISBN-10:4130160397
ISBN-13:9784130160391
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:328ページ ※318,10P
縦:22cm
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