蔵俊撰「仏性論文集」の研究(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書) [単行本]
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蔵俊撰「仏性論文集」の研究(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書) [単行本]

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出版社:法蔵館
販売開始日: 2019/03/11
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蔵俊撰「仏性論文集」の研究(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    『仏性論』に対する世親撰述の真偽を問う『仏性論文集』は、平安末期の著名な唯識学匠である菩提院蔵俊の数少ない著作の一つであり、一三権実論争にも画期的な新展開をもたらす新発見の書。全編に翻刻・訓読・註記および詳細な解説を施し、その全貌を論じた初めての研究成果。
  • 目次

    序 辞  〔楠 淳證〕
    凡 例

    第一部 総  論

    第一章 蔵俊撰『仏性論文集』の書誌解題と歴史的位相  〔舩田淳一〕
    第一節 本帖の題名と奥書の検証
    第二節 『仏性論文集』の成立に関する検証──貞慶自筆写本であるか否か──
    第三節 『仏性論文集』の問題点
    第四節 貞慶による南都復興と本帖の書写
    第一項 南都廃滅と若き貞慶の修学
    第二項  蔵俊(平安)から貞慶(鎌倉)へ──法相教学の継承──

    第二章 蔵俊撰『仏性論文集』の思想的特色  〔楠 淳證〕
    第一節 『仏性論』の作者をめぐる学界の異義
    第二節 『仏性論文集』における「訳者真諦加増説」
    第三節  『仏性論文集』における「有性説」の会通──理仏性・行仏性──
    第四節 『仏性論文集』における「一乗融会」の萌芽的思想

    第二部 蔵俊撰『仏性論文集』の翻刻読解研究

    序 章(表表紙に付された後補題箋)

    第一章 世親造『仏性論』の翻訳に関する疑義
    第一節 弥勒造『瑜伽師地論』と世親造『仏性論』の背反
    第二節 「訳者真諦加増説」の提示
    第三節 「訳者真諦加増説」の検証
    第四節 「訳者真諦加増説」の結語

    第二章 世親造『仏性論』における仏性義の検証
    第一節 部派説と仏性義
    第二節 理仏性と行仏性
    第三節 諸伝記による「真諦訳誤謬説」の展開
    第四節 『仏性論』の構成

    第三章 天台宗の論難と蔵俊の反論
    第一節 玄奘の宗を「一乗仏性」とする天台宗の論難
    第二節 玄奘の宗を「五姓宗法」とする蔵俊の反論
    第三節 慈恩「観音後身説」に基づく正統性の主張
    第四節 唯識正統論と一乗五姓融会論

    結 章(奥書)

    編集後記 〔舩田淳一〕
    担当一覧
    執筆者紹介 
    「龍谷大学アジア仏教文化研究叢書」刊行について  〔楠 淳證〕
    索 引 
  • 出版社からのコメント

    平安末期の唯識学匠・菩提院蔵俊の新発見の著作『仏性論文集』全編に翻刻・訓読・註記および詳細な解説を施し、その全貌を論じる。
  • 内容紹介

    本書「序辞」(楠淳證)より抜粋
    ------------------------------
     蔵俊撰『仏性論文集』は、立命館大学アートリサーチセンター所蔵の資料群「藤井永観文庫」の中にある一帖であり、これまで全く知られていなかった新出貴重文献である。早稲田大学のニールス・グュルベルク氏が初めてその存在に目を止め、氏より情報を得た編集者の一人である舩田淳一がごく初歩的な調査を実施した後、楠淳證・舩田淳一・野呂靖・村上明也・小野嶋祥雄・吉田慈順の六名で共同研究を行なうことになった。
     本帖『仏性論文集』の作者である菩提院蔵俊(一一〇四─一一八〇)は、平安末期の著名な唯識学匠であったが、現存する著書の数は少なく、僅かに『第六巻菩提院抄』『法相宗章疏目録』『法華玄賛文集』(巻八〇・八六・八九・九〇のみ)の三書が伝えられる他は、数点の短釈が残されているにすぎない。そのような中、本帖は新規に発見された極めて貴重な書籍といってよく、本帖を解明することによって蔵俊教学はもちろんのこと、世親(四〇〇─四八〇年頃)の『仏性論』研究にも大きな一石を投じるものと期待される。
     繕写させた人物は、蔵俊の法孫であった解脱房貞慶(一一五五─一二一三)である。その奥書によれば、本来は一部十二巻の大著であったが、貞慶が入手した折りには第四巻もしくは全十二巻の内の四巻分が欠落した状態にあったという。さらに現存写本は抄出本であり、全四十八丁しか残されていない。また、抄出本であったためか題名もなく、表表紙に付された後補題箋に「仏性論」とあるばかりであった。しかし、その内容を検討した結果、本帖は世親の『仏性論』について多角的視野からの検証を行なった勝れた書物であり、ことに現行の『仏性論』が漢訳者の真諦三蔵(四九九─五六九)によって改変されたものであると主張している点に大きな特色を有する書物であることが明らかとなった。題名不詳の書物ではあったが、証文を集録しながら論証していく撰述スタイルが蔵俊撰『法華玄賛文集』と軌を一にするものであったので、我々の研究グループでは、この書を仮に『仏性論文集』と称することにした。また、一部十二巻の書を「原書」、全四十八丁の抄出本を「本帖」と呼ぶことにし、楠・舩田・野呂・村上・小野嶋・吉田の六名で分担し、翻刻読解研究を行なうことにした(煩雑な文書整理は一貫して村上が担当した)。したがって、本研究書は単なる文献の翻刻紹介ではなく、第一部総論はもちろんのこと、第二部の翻刻読解研究においてもまた、各自の研究成果を反映した「論稿」スタイルがとられている。
    ------------------------------

    図書館選書
    平安末期の唯識学匠・菩提院蔵俊の数少ない著作『仏性論文集』は、仏教界で大きな問題となった一三権実論争にも画期的な新展開をもたらす新発見の書。全編に翻刻・訓読・註記および詳細な解説を施し、その全貌を論じる。
  • 著者について

    楠 淳證 (クスノキ ジュンショウ)
    一九五六年生まれ。兵庫県出身。龍谷大学文学部仏教学科卒業、龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学、龍谷大学専任講師、助教授を経て、現在、龍谷大学文学部教授、アジア仏教文化研究センター長。専門は仏教学、特に唯識教学。主要著書に、『日本中世の唯識思想』(共著、永田文昌堂、一九九七年)、『心要鈔講読』(単著、永田文昌堂、二〇一〇年)、『南都学・北嶺学の世界─法会と仏道─』(編著、法藏館、二〇一八年)など多数。

    舩田 淳一 (フナタ ジュンイチ)
    一九七七年生まれ。鳥取県出身。龍谷大学文学部史学科卒業、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、金城学院大学文学部教授。専門は日本中世宗教思想史。主要著書・論文に、『神仏と儀礼の中世』(単著、法藏館、二〇一一年)、「南都の中世神話・中世神道説をめぐって─春日社・興福寺・貞慶を中心に─」(『中世神話と神祇・神道世界』、竹林舎、二〇一一年)、「中世の神祇・神道説と東アジア」(『説話から世界をどう解き明かすのか』、笠間書院、二〇一三年)など多数。

蔵俊撰「仏性論文集」の研究(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:法藏館 ※出版地:京都
著者名:楠 淳證(編)/舩田 淳一(編)
発行年月日:2019/02/25
ISBN-10:4831863750
ISBN-13:9784831863751
判型:A5
発売社名:法藏館
対象:専門
発行形態:単行本
内容:仏教
言語:日本語
ページ数:415ページ ※407,8P
縦:22cm
厚さ:3cm
重量:702g
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