中国方言系統論―漢語系諸語の分岐と粤語の成立 [単行本]
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中国方言系統論―漢語系諸語の分岐と粤語の成立 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2019/03/25
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中国方言系統論―漢語系諸語の分岐と粤語の成立 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    分岐学の手法を応用し、複雑な言語の変化の歴史を科学的に推定する。中国語学研究に新たな時代の到来を告げる理論の誕生。第7回東京大学南原繁記念出版賞受賞作。
  • 目次

    第1章 漢語系諸語比較研究の意義 
     1.1 漢語系諸語とは
     1.2 粤語,平話とは
     1.3 漢語系諸語と系統論 

    第2章 粤語・桂南平話の比較研究――先行研究について 
     2.1 早期の報告・研究
     2.2 漢語系諸語における比較研究
     2.3 漢語系諸語における分岐学的研究
     2.4 非分岐学的な理学的方法による系統論 

    第3章 系統を推定する方法 
     3.1 問題の所在
     3.2 共通祖語の再建と漢語系諸語
     3.3 系統について
      3.3.1 分岐学とは
      3.3.2 分類と系統の概念的相違
      3.3.3 系統論と中古音
     3.4 系統推定の方法論 
      3.4.1 系統推定に用いるデータの性質と差異
      3.4.2 最節約法の基づく理論的根拠
      3.4.3 最節約法によって得られる系統の信頼性
      3.4.4 小括
     3.5 粤語・桂南平話への分岐学の導入
      3.5.1 祖語の再建とHTUの形質状態の決定
      3.5.2 粤祖語再建の諸問題   

    第4章 粤祖語の音類を求める――粤祖語の再建初案 
     4.1 粤祖語の再建初案の体系
     4.2 長介音韻母
     4.3 硬口蓋韻尾
      4.3.1 *aŋ/c
      4.3.2 *ɪ:əŋ/c
      4.3.3 *iŋ/c
     4.4 宕攝開口三等莊組
     4.5 破擦音の系列数――舌尖母音の問題
     4.6 通攝三等牙喉音
     4.7 果攝開口一等
     4.8 唇歯鼻音
      4.8.1 各方言の実現形式
      4.8.1 西南官話起源説の検証
      4.8.3 チワン語からの傍証
      4.8.4 唇歯鼻音の総括
     4.9 *z-の問題
     4.10 云母・以母
     4.11 二重子音について 

    第5章 分岐学的分析による系統推定 
     5.1 形質
      5.1.1 いかに形質を選択するか
      5.1.2 いかに形質状態を定義するか 
      5.1.3 系統推定に形質として用いる音変化
      5.1.4 系統推定に形質として用いない音変化
     5.2 系統推定の実践
      5.2.1 単系統群の発見のための分岐学的系統推計――ステップ1
      5.2.2 分岐学外の知見の援用――ステップ2
      5.2.3 部分木の固定――ステップ3
      5.2.4 周辺方言との比較――ステップ4
     5.3 粤語・桂南平話の系統樹

    第6章 粤祖語の再建 
     6.1 再建形の決定に関する理論的問題
      6.1.1 分類①~③――漢語系諸語の共通祖語再建において樹形が持つ意味
      6.1.2 分類➃――形式の並行的な獲得について
      6.1.3 分類⑤――「有音無字」の語彙について
      6.1.4 分類⑥――特定方言に固有と思しき語(字)について
     6.2 粤祖語再建案
      6.2.1 声母
      6.2.2 韻母
      6.2.3 声調
     6.3 調値
      6.3.1 中央値計算による調値復元・再建
      6.3.2 最頻値計算による調値復元・再建
     6.4 再建結果のまとめ
      6.4.1 単系統群Aの共通祖語
      6.4.2 単系統群Bの共通祖語
      6.4.3 単系統群Cの共通祖語
      6.4.4 単系統群Dの共通祖語
      6.4.5 単系統群Eの共通祖語 

    第7章 漢語史の中の粤祖語 
     7.1 「非粤語的」な粤祖語
     7.2 粤語・桂南平話の言語史
      7.2.1 粤祖語と非漢語の関係
      7.2.2 粤祖語を漢語系諸語の中に位置づける方法
     7.3 系統樹から見た「方言」とは 

    第8章 分岐学的分析の可能性と限界――結びにかえて

    附論1 各語(字)の再建形,各OTUの形質行列および方言分布図
    附論2 数学的概念の定義一覧
    附論3 分類と系統の概念的差異について――コケ植物を例として
    附論4 本書の通読に必要な中国音韻学の概念・用語


    Cladistics in Sinitic Languages:
    A Comparative and Phylogenetic Approach to
    Southern Chinese Varieties (Yue and Guinan Pinghua)
    Takeshi HAMADA
  • 内容紹介

    言語の変化の歴史に,生物の系統を推定するための手法を応用し,きわめて複雑な方言分岐と伝播を科学的に推定する方法を導き出す,中国語学研究を革新する一冊.「粤(えつ)語」および「桂南平話」の系統樹を描き出し,両者の共通の祖語がくっきりと姿を現す.【第7回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    濱田 武志(ハマダ タケシ)
    1987(昭和62)年生まれ。2010(平成22)年東京大学文学部言語文化学科卒業。2012(平成24)年東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。2016(平成28)年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、三重大学人文学部講師。専門分野は言語学・中国語学。主に音韻論や漢語系諸語の言語史について研究している
  • 著者について

    濱田 武志 (ハマダ タケシ)
    三重大学人文学部講師

中国方言系統論―漢語系諸語の分岐と粤語の成立 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:濱田 武志(著)
発行年月日:2019/07/05
ISBN-10:4130860550
ISBN-13:9784130860550
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:語学総記
言語:日本語
ページ数:386ページ
縦:27cm
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