ユネスコエコパーク-地域の実践が育てる自然保護(環境人間学と地域) [全集叢書]
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ユネスコエコパーク-地域の実践が育てる自然保護(環境人間学と地域) [全集叢書]

松田 裕之(編著)佐藤 哲(編著)湯本 貴和(編著)
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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2019/04/04
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ユネスコエコパーク-地域の実践が育てる自然保護(環境人間学と地域) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    単なる自然の保全ではなく、人間の生きた生活の上に成り立つ自然保護を目指すユネスコエコパーク。その制度的特徴とさまざまな現場の実践から、持続可能な未来に向かう社会転換プロセスのあり方を考える。
  • 目次

    はじめに[松田裕之]

    第1部 ユネスコエコパークの制度と理念

    第1章 世界遺産とはどこが違うのか?[松田裕之]
    1-1 自然保護における「保存」と「保全」
    1-2 ユネスコエコパークの特長
    (1)保護と利用のメリハリをつけるユネスコエコパークの地域区分
    (2)すべての当事者の参加を促す(参加型アプローチ)
    (3)自然保存運動とせめぎあう世界遺産登録地
    (4)ネットワークを通じた学びあいを重視する
    (5)すべてのユネスコ活動と持続可能な開発目標(SDGs)のモデル
    1-3 MAB計画の可能性
    (1)地方が自己を再発見する制度
    (2)今まで評価されなかった職種が評価される契機
    (3)他の自然保護制度との二重登録を奨励し、理念の共有を図る
    (4)国内の自然公園制度の見直しを促す
    (5)国際組織、中央政府、地方自治体と地域社会の関係の新たなモデルを示す
    (6)科学と地域社会の関係の新たなモデルを示す
    1-4 おわりに

    第2章 ユネスコエコパークの理念の変遷と日本のかかわり[岡野隆宏]
    2-1 生物圏保存地域の概要
    2-2 生物圏保存地域の概念の変遷
    2-3 国際的な自然保護地域の概念の変遷
    2-4 日本における生物圏保存地域の動き
    (1)1980年の登録と停滞
    (2)国内での活用に向けた動き
    (3)審査基準と申請手続きの明確化
    2-5 日本の国立・国定公園と生物圏保存地域
    (1)日本の保護地域制度
    (2)国立・国定公園
    (3)生物圏保存地域と国立・国定公園の親和性
    2-6 ユネスコエコパークの理念を生かす

    第3章 生物圏保存地域の世界での活用事例[比嘉基紀・若松伸彦]
    3-1 生物圏保存地域の活動目標
    3-2 研究利用
    3-3 持続可能な地域経済の育成に向けた活動
    3-4 持続可能な社会の実現に向けた教育
    3-5 活発な活動が行われている地域とそうではない地域
    ◉現場からの報告1 レッドベリー・レイク(カナダ)―住民による手づくりの生物圏保存地域[北村健二]

    第2部  ユネスコエコパークの運動論

    第4章 日本におけるMAB計画の復活[松田裕之]
    4-1 日本MAB計画委員会の誕生
    (1)日本MAB国内委員会の「休眠」
    (2)休眠中の諸活動
    (3)世界のMAB計画の変貌と日本MAB消滅の危機
    4-2 日本のMAB計画の復活
    (1)新たなユネスコエコパーク活用の動き
    (2)日本がMAB計画国際調整理事会理事国に復帰
    (3)只見が呼び掛けた日本ユネスコエコパークネットワーク
    (4)計画委員の勧めで綾に続いたみなかみユネスコエコパーク
    4-3 日本のMAB計画の未来と計画委員会の役割
    (1)JICAと国際連合大学の貢献
    (2)日本のMAB計画の今後
    4-4 今後の課題
    (1)まだ推敲中の国内申請手続き
    (2)ユネスコとジオパーク運動の関係
    (3)ユネスコにおける日本の信頼

    第5章 日本ユネスコエコパークネットワークの誕生[中村真介]
    5-1 生物圏保存地域のネットワークとは
    (1)世界の生物圏保存地域ネットワーク
    (2)生物圏保存地域にかかわるステークホルダー
    (3)日本における生物圏保存地域のネットワーク前史
    5-2 日本ユネスコエコパークネットワークの誕生
    (1)メーリングリストの時代
    (2)バーチャルからリアルへの転換
    (3)定期的に顔を合わせるネットワークへ向けて
    5-3 日本ユネスコエコパークネットワークの組織再編
    (1)組織再編における論点
    (2)科学者主導から地域主導への転機
    (3)J-BRnetからJBRNへ
    5-4 地域主導型モデルの世界への発信
    (1)日本の自治体から東アジアへ
    (2)10年に一度の世界大会
    5-5 国際的な評価と現場の抱える悩みとのギャップ
    (1)ユネスコと自治体との対話
    (2)地域の声が届かなかった世界のMAB
    (3)アジアのMABと自治体との対話
    5-6 日本ユネスコエコパークネットワークの意義と課題
    (1)集まった先にあるもの
    (2)三位一体の協力関係

    第6章 ネットワークを統御する:共通利益と取引費用から考える日本ユネスコエコパークネットワーク[田中俊徳]
    6-1 ネットワークの性質:共通利益と取引費用
    6-2 国際自然保護規範の国内ネットワークの概要
    (1)「世界文化遺産」地域連携会議(世界文化遺産連携会議)
    (2)ラムサール条約登録湿地関係市町村会議(ラムサール市町村会議)
    (3)日本ジオパークネットワーク(JGN)
    (4)ユネスコエコパークネットワーク(J-BRnet、後のJBRN)
    6-3 ネットワークの比較から導かれるJBRNの制度設計
    (1)登録地・自治体の主体性とネットワークの独立性
    (2)実施事業
    (3)事務局体制
    (4)入会資格・会費制度
    6-4 JBRNの方向性
    6-5 終わりに

    第7章 複数の自治体に跨るユネスコエコパークの実情[若松伸彦・中村真介・松田裕之・辻野 亮・水谷瑞希]
    7-1 複数自治体型BRと単独自治体型BR
    7-2 大台ケ原・大峯山・大杉谷
    7-3 志賀高原
    7-4 南アルプス
    7-5 祖母・傾・大崩
    7-6 複数自治体型BRの課題と未来

    第8章 地域資源の内発的な再評価とブランドの構築[大元鈴子]
    8-1 地域の多様な価値を創造する概念としてのユネスコエコパーク
    8-2 ユネスコロゴの使用について
    (1)パルテノン神殿と、MABロゴ、各ユネスコエコパークのロゴ
    (2)ユネスコによる生物圏保存地域のロゴ使用の整備について
    8-3 先進事例―ドイツのレーン生物圏保存地域
    (1)ユネスコエコパークによる地域資源の再評価とブランドの構築
    (2)地元企業との連携
    (3)レーンにおけるロゴの使用と管理
    (4)制度的アプローチによるブランド化
    8-4 ローカル認証
    (1)地域発信型認証制度:ローカル認証
    (2)ローカル認証に必要な要素
    8-5 地域マーケティングとユネスコエコパークにおけるブランド化の方向性
    (1)地域マーケティングと中規模の流通
    (2)ショート・フードサプライチェーン(SFSC)
    (3)ユネスコエコパークの価値の視覚化の事例:ミツバチの視点からユネスコエコパークを見る
    (4)自然保全という文化の醸成
    ◉現場からの報告2 綾町―従来型から循環型への転換とその後の発展[朱宮丈晴・河野円樹・河野耕三・下村ゆかり]
    ◉現場からの報告3 白山―協議会による管理運営[中村真介・髙﨑英里佳・飯田義彦]

    補章 全国のシカ問題をユネスコエコパークから考える[湯本貴和・松田裕之]
    1 ニホンジカの大発生と被害対策の歴史
    2 各地のユネスコエコパークでのシカ管理
    (1)大台ケ原
    (2)屋久島
    (3)白山とみなかみ
    (4)南アルプス
    (5)その他のユネスコエコパーク(祖母・傾・大崩、志賀高原、只見、綾)

    終章 ユネスコエコパークを支える知識・ネットワーク・科学[佐藤 哲]
    1 知識から実践へ:ユネスコエコパークを支える知識
    2 ユネスコエコパークがもたらす価値
    3 ネットワークがもたらす新たなつながり
    4 選択肢を拡大し集合的実践をうながす
    5 知識のトランスレーターと科学の役割
    6 持続可能な開発のモデルとしてのユネスコエコパーク

    謝辞
    索引
    執筆者紹介
  • 出版社からのコメント

    単なる自然保全ではなく人間活動の上に成り立つ自然保護を目指すユネスコエコパーク。その実践から持続可能社会のあり方を問い直す。
  • 内容紹介

    単なる自然の保全ではなく,人間の生きた生活の上に成り立つ自然保護を目的とするユネスコエコパーク(生物圏保存地域)。人と自然の調和の理念のもと,地域の関与者が主役となって自然資源の活用を図るその実践は,自然保護区の新たな可能性を示すとともに,持続可能な未来に向かう社会転換プロセスのあり方を考えるモデルとなる。さまざまな登録地の事例を交えつつ,ユネスコエコパークの制度的特徴と国内外の活用例,可能性,課題を幅広く論じた日本で初めての成書。

    図書館選書
    単なる自然の保全ではなく、人間の生きた生活の上に成り立つ自然保護を目指すユネスコエコパーク。その制度的特徴とさまざまな現場の実践から、持続可能な未来に向かう社会転換プロセスのあり方を考える。
  • 著者について

    松田 裕之 (マツダ ヒロユキ)
    横浜国立大学教授、[元]日本生態学会長
    専門分野:生態学、海洋政策学、水産資源学
    主著:『海の保全生態学』(東京大学出版会、2012年)、『なぜ生態系を守るのか』(NTT出版、2008年)、『生態リスク学入門』(共立出版、2008年)、『ゼロからわかる生態学』(共立出版、2004年)、『環境生態学序説』(共立出版、2000年)、『「共生」とは何か』(現代書館1995年、以上単著)、『つきあい方の科学』(単訳、ミネルヴァ書房、1999年)

    佐藤 哲 (サトウ テツ)
    総合地球環境学研究所名誉教授
    愛媛大学社会共創学部 教授
    専門分野:地域環境学・持続可能性科学
    主著:『フィールドサイエンティスト―地域環境学という発想』(東京大学出版会、2016年)、『地域環境学―トランスディシプリナリー・サイエンスへの挑戦』(編著、東京大学出版会、2018年)、『里海学のすすめ―人と海との新たな関わり』(編著、勉誠出版、2018年)、Transformations of Social-Ecological Systems: Studies in Co-creating Integrated Knowledge Toward Sustainable Futures(編著、Springer、2018年)など

    湯本 貴和 (ユモト タカカズ)
    京都大学霊長類研究所教授
    専門分野:生態学
    主著:『屋久島―巨木と水の島の生態学』(講談社、1994年)、『熱帯雨林』(岩波書店、1999年)、『シカと森の現在と未来―世界遺産に迫る危機』(共編著、文一総合出版、2006年)、『食卓から地球環境がみえる―食と農の持続可能性』(編著、昭和堂、2008年)、『シリーズ日本列島の三万五千年―人と自然の環境史』(全7巻)(編著、文一総合出版、2011年)など。

ユネスコエコパーク-地域の実践が育てる自然保護(環境人間学と地域) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:松田 裕之(編著)/佐藤 哲(編著)/湯本 貴和(編著)
発行年月日:2019/03/31
ISBN-10:481400205X
ISBN-13:9784814002054
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:社会
言語:日本語
ページ数:343ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:625g
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