里村欣三の風骨-小説・ルポルタージュ選集 全一巻 [単行本]

里村欣三の風骨-小説・ルポルタージュ選集 全一巻 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  もと徴兵忌避者、のちプロレタリア作家として活躍、昭和２０年ルソン島で報道従軍中に被爆死した里村欣三。波乱の人生を貫いたその眼差しには「時代」の桎梏を突き抜ける普遍性がある。その風骨、作家的相貌をただ一冊の本で示す４２作品を一挙収録！

• 目次

  目次
  
  　はじめに
  　推薦の言葉　　田原隆雄
  
  起ーー出発
  　村男と組んだ日
  　富川町から
  　思い出す朴烈君の顔
  承ーー放浪
  　放浪病者の手記
  　シベリヤに近く
  　河畔の一夜
  　苦力頭の表情
  　放浪の宿
  　旅順
  　国境の手前
  　濃霧
  　痣
  展ーープロレタリア作家
  　疥癬
  　動乱
  　娘の時代
  　暴風
  　佐渡の唄
  　十銭白銅
  　売り得ない女（「東京暗黒街探訪記」第十章）
  　古い同志
  　襟番百十号
  転ーー動揺
  　北満の戦場を横切る
  　戦乱の満洲から
  　凶作地帯レポート
  　満洲から帰った花嫁
  　支那ソバ屋開業記
  　苦力監督の手記
  輾ーー中国戦線
  　第二の人生（抄）
  　怪我の功名
  　獺
  　マラリヤ患者
  　回教部落にて
  結ーー従軍作家
  　月下の前線にて
  　歴史的会見を観たり
  　閣下
  　洪水（『北ボルネオ紀行 河の民』抄）
  　ミナミノ ヒカル ムシ
  　北辺の皇土
  　アッツ島挿話
  　大空の斥候
  　美しき戦死
  　いのち燃ゆ
  
  　テキストの周縁からー解題に代えて
  　あとがき
  　里村欣三発表作品リスト補遺

• 出版社からのコメント

  底辺に生きる人々に心惹かれた作家 里村欣三の風骨、作家的相貌をただ一冊の本で示す42作品を一挙収録！

• 内容紹介

  底辺に生きる人々に心惹かれた作家 。もと徴兵忌避者、のちプロレタリア作家として活躍、昭和20年ルソン島で報道従軍中に被爆死した里村欣三。波乱の人生を貫いたその眼差しには「時代」の桎梏を突き抜ける普遍性がある。本書には里村欣三の風骨、作家的相貌をただ一冊の本で示す42作品を一挙収録！

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  大家 眞悟(オオヤ シンゴ)
  １９４７年１２月、和歌山県生まれ。奈良教育大学卒業。建築労働組合事務局勤務後、印刷関連会社の現場オペレーターとして生活。定年退職後、障がい者のガイドヘルパーに従事している

• 著者について

  里村欣三 (サトムラキンゾウ)
  １９０２（明治３５） 年３月１２日、岡山県生まれ。本名、前川二亨。１９２２（大正１１）年、脱営して名を変え、中国東北部（当時の満州）を放浪した後、１９２４（大正１３）年、東京で『文芸戦線』創刊に加わる。以後、プロレタリア作家として労農芸術家連盟、労農文化連盟などの運動に関与する。日中戦争開始とともに兵役に戻り、以後、中国各地、マレー、ボルネオ等に従軍。１９４５（昭和２０）年２月２３日、フィリピンのルソン島の前線で報道従軍中被爆死。享年４２。
  
  大家眞悟 (オオヤシンゴ)
  1947年12月、和歌山県生まれ。奈良教育大学卒業。建築労働組合事務局勤務後、印刷関連会社の現場オペレーターとして生活。定年退職後、障がい者のガイドヘルパーに従事している。著書に『里村欣三の旗』（論創社、2011年）、共著に『葉山嘉樹・真実を語る文学』（花乱社、2012年）、『里村欣三の眼差し』（吉備人出版、2013年）がある。

里村欣三の風骨-小説・ルポルタージュ選集 全一巻 の商品スペック