韓国の大統領制と保育政策―家族主義福祉レジームの変容(シリーズ・現代の福祉国家〈15〉) [全集叢書]

韓国の大統領制と保育政策―家族主義福祉レジームの変容(シリーズ・現代の福祉国家〈15〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  深刻な少子化に直面する韓国では、２０００年代半ば以降、政権交代を経験しつつも保育政策を急速に拡充させてきた。女性の社会進出を促進し、家族によるケアを中心とした家族主義福祉レジームからの転換が試みられている。誰が牽引し、また何をもたらしたのか。その成否を多数の資料を用いて分析し、韓国政治の行末を考察する。

• 目次

  序　章　少子化問題と保育政策
  　１ 子育てを取り巻く環境の変化
  　２ 家族主義福祉レジームと少子化問題
  　３ 少子化問題への政策的取り組み
  　４ 本書の問いと構成
  
  第１章　保育政策の変容
  　１ ｢託児」から「保育」へ
  　２ ｢選別的」保育から「普遍的」保育へ
  　３ 無償保育の実現
  
  第２章　革新政権の誕生
  　１ 三金政治のボス・金大中
  　２ アジア通貨危機と生産的福祉
  　３ ジェンダーをめぐる制度改革
  　４ 貧困層のための保育政策
  
  第３章　革新政権の新しい政治
  　１ 盧武鉉旋風とノサモ
  　２ 参与政権と参与福祉
  　３ 女性の実質的代表性の向上
  　４ 中間層のための保育政策
  
  第４章　保守政権の復帰
  　１ ｢失われた10年」と経済大統領・李明博
  　２ 国民は自立せよ、能動的福祉
  　３ ジェンダー、保守への回帰
  　４ 無償保育の実現
  
  第５章　保守政権の破滅
  　１ 朴正煕の分身・朴槿恵
  　２ 父の夢は福祉国家の建設であった
  　３ ｢女性」大統領という矛盾
  　４ 無償保育の財源をめぐる対立
  
  終　章　保育政策と韓国の福祉国家
  　１ 韓国の大統領制と保育政策
  　２ 本書が持つ理論的含意
  　３ 韓国の福祉国家のゆくえ
  
  参考文献
  あとがき
  索　　引

• 出版社からのコメント

  子育てを取り巻く環境はどう変化してきたか。 大統領のリーダーシップとジェンダーを巡る制度改革から、拡充と合理化の過程を捉える

• 内容紹介

  深刻な少子化に直面する韓国では、2000年代半ば以降、政権交代を経験しつつも保育政策を急速に拡充させてきた。女性の社会進出を促進し、家族によるケアを中心とした家族主義福祉レジームからの転換が試みられている。誰が牽引し、また何をもたらしたのか。その成否を多数の資料を用いて分析し、韓国政治の行末を考察する。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  崔 佳榮(チェ カエイ)
  １９８１年生まれ。２０１７年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了（法学博士）。現在、京都大学大学院法学研究科特定助教

• 著者について

  崔 佳榮 (チェ　カエイ)
  2019年２月現在　京都大学法学研究科特定助教

韓国の大統領制と保育政策―家族主義福祉レジームの変容(シリーズ・現代の福祉国家〈15〉) の商品スペック