農学と戦争―知られざる満洲報国農場 [単行本]
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農学と戦争―知られざる満洲報国農場 [単行本]

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出版社:岩波書店
販売開始日: 2019/04/26
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農学と戦争―知られざる満洲報国農場 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    戦争末期の一九四三年から遂行された国策、満洲報国農場。終戦時には七〇近くもの農場が存在したが、その実態は長く顧みられずにきた。農林省の役人や農学者たちが牽引したこの国策により、東京農業大学の実習生や多くの若者たちが辛酸を嘗め、死へと追いこまれた。命を支える農業を研究する農学が、そして学生を育むべき大学が、棄民に加担した事実に迫る。
  • 目次

    序 満洲の「忘れ草」――農業,学問,戦争のあいだ…………… 藤原辰史
     問題意識の在り処/体験者の俳句から

    第一章 東京農大満洲農場の記憶――国家は学生を盾にし,大学はかれらを見すてた…………… 足達太郎
     満洲への夢とあこがれ/満洲の実習農場でおこったこと/戦時下の学制と東京農大/教育の大陸移駐化/農場の建設/太田正充の経歴/湖北農場での実習生活/八期生の満洲渡航/ソ連の参戦/農場からの脱出/逃避行/しのびよる冬と死の影/三次隊の運命と太田の死/生還学生と東京農大の戦後/慰霊と贖罪/新学科の設立/「農学と戦争」の歴史をどうつたえるのか

    第二章 国策と学問が手を結ぶとき――大学はなぜ「報国農場」を推進したのか…………… 小塩海平
     「寂」の慰霊碑/東京農大の「生みの親」と「育ての親」/榎本武揚の殖民論/明治農学の祖,横井時敬/第二代学長吉川祐輝の満洲農業科構想と第三代学長佐藤寛次/東京農大満洲報国農場の設置/報国農場の発案者,杉野忠夫/杉野忠夫の満洲開拓理論/学生の帰還と大学の対応/佐藤寛次の失脚と第四代学長千葉三郎/農業拓殖学科の設置と初代学科長杉野忠夫

    第三章 満洲移民はいかにして農学の課題となったのか――橋本傳左衛門の理論と思想から考える…………… 藤原辰史
     橋本傳左衛門とその時代/杉野忠夫の師,橋本傳左衛門/チャヤーノフと「怠惰」/エーレボーと「欲望」/クルチモウスキー――『農学原論』/結節点としての『農業経営学』/家族と勤勉と共棲の農学

    第四章 「食糧戦争」の虚像(フィクション)実像(リアル)――満洲報国農場の系譜と戦後処理…………… 小塩海平
     「食糧戦争」と農業報国連盟/農業増産報国推進隊の過酷な中央訓練/農業増産報国推進隊嚮導隊の結成/少年農兵たちが担った痛ましい食糧増産隊/最初期の満洲報国農場隊の実像/国内における報国農場化運動/本格化した満洲報国農場/石黒忠篤の敗戦認識と戦後に引き継がれた「食糧戦争」

    補 章 満洲報国農場とは何だったのか――限られた資料から空白をたどる…………… 小塩海平
     焼棄された書類/東寧報国農場――農業報国連盟直轄にして満洲報国農場の大本山/中央食糧営団による成吉思汗報国農場および秋田,山形,岐阜県による報国農場/興安東省にあった報国農場/北安省にあった報国農場/龍江省にあった報国農場/三江省にあった報国農場/東安省にあった報国農場/牡丹江省にあった報国農場/濱江省にあった報国農場/吉林省にあった報国農場/四平省にあった報国農場/奉天省にあった報国農場/間島省にあった報国農場/錦州省にあった報国農場/新京にあった報国農場/満洲報国農場隊員の善後処理



    資料 平田弘氏提供による満洲報国農場関連書類
    手記 東京農大満洲湖北農場の追憶…………… 黒川泰三
    主な参考文献

    あとがき
  • 出版社からのコメント

    戦争末期に遂行された国策,満洲報国農場.その実態に迫り,学問が棄民に加担した事実を問う.
  • 内容紹介

    戦争末期の1943年から遂行された国策、満洲報国農場。終戦時には70近くの農場が存在したが、その実態は長く顧みられずにきた。農林省の役人や農学者たちが牽引したこの国策により、東京農業大学の実習生や多くの若者たちが辛酸を嘗め、死へと追いこまれた。命を支える農業を研究する農学が、そして学生を育むべき大学が、棄民に加担した事実に迫る。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    足達 太郎(アダチ タロウ)
    1963年、奈良県奈良市生まれ。東北大学農学部卒業、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科教授。専門は応用昆虫学。昆虫をふくむ野生動物と人間の軋轢と共存に関心がある

    小塩 海平(コシオ カイヘイ)
    1966年、静岡県浜北市生まれ。東京農業大学農学部農業拓殖学科卒業、東京農業大学農学研究科博士後期課程修了。東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科教授。専門は植物生理学。花粉飛散防止法の開発や、植物工場の批判的検証などを手がける

    藤原 辰史(フジハラ タツシ)
    1976年、北海道旭川市生まれ。京都大学人間・環境学研究科中途退学。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史
  • 著者について

    足達 太郎 (アダチ タロウ)
    足達太郎(あだち たろう)
    1963年,奈良県奈良市生まれ.東北大学農学部卒業,東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了.東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科教授.専門は応用昆虫学.昆虫をふくむ野生動物と人間の軋轢と共存に関心がある.著書に『アフリカ昆虫学』(共編,海游舎),『国際農業開発入門』(共著,筑波書房)等.

    小塩 海平 (コシオ カイヘイ)
    小塩海平(こいお かいへい)
    1966年,静岡県浜北市生まれ.東京農業大学農学部農業拓殖学科卒業,東京農業大学農学研究科博士後期課程修了.東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科教授.専門は植物生理学.花粉飛散防止法の開発や,植物工場の批判的検証などを手がける.著書に『インドネシアを知るための50章』(共著,明石書店)等.

    藤原 辰史 (フジハラ タツシ)
    藤原辰史(ふじはら たつし)
    1976年,北海道旭川市生まれ.京都大学人間・環境学研究科中途退学.京都大学人文科学研究所准教授.専門は農業史.著書に『給食の歴史』(岩波新書),『トラクターの世界史』(中公新書),『戦争と農業』(インターナショナル新書),『稲の大東亜共栄圏』(吉川弘文館),『決定版ナチスのキッチン』(共和国),『カブラの冬』(人文書院)等.

農学と戦争―知られざる満洲報国農場 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:足達 太郎(著)/小塩 海平(著)/藤原 辰史(著)
発行年月日:2019/04/24
ISBN-10:4000018264
ISBN-13:9784000018265
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:280ページ
縦:19cm
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