死の所有―死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学 増補新装版 [単行本]
    • 死の所有―死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学 増補新装版 [単行本]

    • ¥7,700231 ゴールドポイント(3%還元)
    • お取り寄せ
100000009003126867

死の所有―死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学 増補新装版 [単行本]

価格:¥7,700(税込)
ゴールドポイント:231 ゴールドポイント(3%還元)(¥231相当)
お届け日:お取り寄せこの商品は、日時を指定できません。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:東京大学
販売開始日: 2019/05/20
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

死の所有―死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学 増補新装版 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    死の倫理的問題に潜む虚構とは?死刑、安楽死、脳死、殺人、戦争、動物利用―「人格」「所有」という近代的概念が可能にしている“死をめぐる思考”を問い直し、社会制度や宗教文化をふまえた、私たちの死生観の深層を探る。現代の課題に挑む哲学書。
  • 目次

    増補新装版へのまえがき――「彼岸視点」の襞へ
    初版まえがき

    序 章 「涙の哲学」に向けて――「死」の誕生
     1 泣くという作用
     2 「涙の哲学」のプログラム
     3 死という喪失
     4 パースペクティヴの反転
     5 人称の交錯
     6 彼岸視点/現世視点そして「死の所有」

    第1章 死刑不可能論――死刑存廃論に潜む倒錯
     1 死という逆説
     2 死刑の迷宮
     3 人格に対する所有権
     4 人格と生命の相違
     5 所有権の喪失としての刑罰
     6 死刑の残虐性と恣意性
     7 誤判と抑止効果の問題
     8 安楽死や自殺への結合可能性
     9 死刑存廃論から死刑不可能論へ
     10 「死の所有」の観念

    第2章 「死ぬ権利」の欺瞞――安楽死の陥穽
     1 死者のパラッドクス
     2 安楽死論争の構図
     3 「殺すこと」と「死なせること」
     4 「殺すこと」へのためらい
     5 自己決定の倒錯
     6 所有権の捏造
     7 「死者のパラドックス」から「死の所有」へ

    第3章 生命倫理と死ぬ主体――胎児,代理母,クローン,そして死にゆく人
     1 伝統と変化の交錯
     2 主体性の交錯
     3 代理母と親概念の変容
     4 遺伝子の共有
     5 死にゆく人からの誘引
     6 「自己決定」をめぐる係争
     7 「人格」概念への揺り戻し
     8 「パーソン論」の欺瞞
     9 響き合う「人格」
     10 「人格」の実在性
     11 死を所有する
     12 「死の所有」の顕現

    第4章 殺人者の人格性――虚構なのか適応なのか
     1 「殺すこと」の日常性
     2 尊厳性を損なう負性のパラドックス
     3 人格性の神話
     4 虚構性の空転
     5 繁殖への衝動
     6 明快性に潜む罠

    第5章 殺された人の非存在性――「害グラデーション説」の試み
     1 「殺された人」への死後表現
     2 エピクロスの死無害説
     3 死の恐怖
     4 被害者の非存在
     5 殺人の被害性
     6 害グラデーション説
     7 一人称的経験の仮託
     8 死者のオントロジー
     9 「死の所有」と因果的哀切の想い
     10 因果的プロセスのグラデーション
     11 mens rea の暗号

    第6章 戦争という法外な殺戮――戦争をめぐる事実と規範
     1 殺人と戦争の懸隔
     2 正戦論からユートピア論へ
     3 「正当な戦闘行為」の亀裂
     4 戦争の常在性
     5 戦争の称賛
     6 攻撃性の進化理論的効果
     7 戦争犯罪の問題
     8 「涙の哲学」への回帰

    第7章 動物たちの叫び――動物実験と肉食の彼方
     1 隠蔽された日常性
     2 動物実験という問題
     3 動物実験のモラル
     4 「モラル」を語ること
     5 義務説
     6 動物権利論と動物解放論
     7 自体的「動物の権利」
     8 権利の競合
     9 派生的「動物の権利」
     10 種差別
     11 不安定性と教条性の克服
     12 パーソンへの回帰
     13 「声主」としてのパーソン
     14 動物のパーソン性
     15 パーソン度の概念
     16 道徳的配慮度
     17 肉食への問い
     18 いのちをいただく
     19 死の所有の隠蔽
     20 非発展というプライド

    終 章 死に基づく認識論――生と死を貫く同一性
     1 認識の同一性
     2 「ピュシス」と「ノモス」
     3 認識の基盤としてのパーソン
     4 パーソン分裂の深層
     5 応報的均衡の観念
     6 死刑を支える「死の所有」の虚構
     7 身近な存在者の死
     8 「別離」の瞬間

    補 章 死の害についての「対称性議論」――「害グラデーション説」から「因果連続モデル」へ
     1 死の恐怖/死の有害性
     2 エピクロス説
     3 剥奪説
     4 対称性議論
     5 非対称性議論
     6 因果関係と時間的視点
     7 いかなる対象性が問題なのか
     8 いかなる因果が問題なのか 
     9 誕生前非存在
     10 死後非存在
     11 因果連続モデル


    Ownership of Death:
    A Philosophy towards the Death Penalty, Homicide, and the Use of Animals
    [Expanded Revised Edition]
    Masaki ICHINOSE
  • 内容紹介

    死刑,安楽死,脳死,殺人,戦争,動物利用――さまざまな倫理的問題に潜んでいる虚構とは何か? 「人格」「所有」といった近代的な概念が可能にしている“死をめぐる思考”を問い直し,社会制度や宗教文化をふまえた,私たちの死生観の深層を探る.和辻哲郎文化賞,中村元賞を受賞した『人格知識論の生成』から,さらに現代の課題に挑む渾身の作.新たに補章を増補する.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    一ノ瀬 正樹(イチノセ マサキ)
    1957年茨城県土浦市に生まれる。1981年東京大学文学部卒業。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程(哲学専攻)単位取得。東洋大学文学部専任講師、助教授、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助教授、のちに教授。英国オックスフォード大学the 2010 Uehiro Lecturerなどを歴任。博士(文学)。現在、東京大学名誉教授、オックスフォード大学名誉フェロウ、武蔵野大学教授

死の所有―死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学 増補新装版 の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:一ノ瀬 正樹(著)
発行年月日:2019/05/16
ISBN-10:4130101420
ISBN-13:9784130101424
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:433ページ ※416,17P
縦:22cm
他の東京大学の書籍を探す

    東京大学 死の所有―死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学 増補新装版 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!