それぞれの春 [単行本]

それぞれの春 [単行本] の 商品概要

• 内容紹介

  編集を愛し、校正に生涯を捧げた、ことばの探偵社・岡橋隼夫による自伝的小説。
  
  名古屋の旧制高校。太平洋戦争のさなか、一人の女学生が大地震で命を落とした――
  
  昭和十九年十二月七日、一人の女学生が、東海地方を襲った大地震で犠牲となり亡くなった。
  太平洋戦争の敗色濃かった頃とはいえ、この地震のことはほとんど伝えられていない。
  亡くなったのは、県立高女の五年生、加瀬久美子。
  学徒動員でN航空で働いていた彼女の回りには、意地の悪い検査員や格好のいい監督官の陸軍中尉殿、そして恋人がいた――

• 著者について

  岡橋 隼夫 (オカハシ ハヤオ)
  1927年(昭和2年)鹿児島生まれ。1947年(昭和22年)旧制第八高等学校・文科乙類卒業。1950年(昭和25年)東京大学法学部卒業後、光文社に入社。少女雑誌、女性雑誌などの編集に携わる。昭和40年代半ばに校閲部に移り、校閲部室長に。1989年(平成元年)光文社を定年退職し、ことばの探偵社設立。2017年(平成28年)1月13日、逝去。著書に『ことばの探偵社 本日開店! 』(はまの出版)『こちら日本語校正室』『日本語探検 「おや?」と驚く、まちがい発見』(いずれも光文社)など多数。

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