いかにして抹殺の"思想"は引き寄せられたか―相模原殺傷事件と戦争・優生思想・精神医学 [単行本]
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いかにして抹殺の"思想"は引き寄せられたか―相模原殺傷事件と戦争・優生思想・精神医学 [単行本]

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出版社:その他
販売開始日: 2019/04/01
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いかにして抹殺の"思想"は引き寄せられたか―相模原殺傷事件と戦争・優生思想・精神医学 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    相模原殺傷事件をめぐり数々の議論がなされ、論考が発表されてきたが、本書は、植松の主張を真正面から“思想”として捉え、分析しているという点で他に類をみない。具体的には、植松の主張である「大麻を“地球の奇跡”とよび、必要性を訴えていること」「文面上は、戦争に反対していること」「障害者の殺害を安楽死という言葉をもちいて宣言していること」の3点を手がかりに考察。第一次世界大戦前後から現在に至るまでの政治、社会、精神医学分野での研究を参照し、なぜ彼がそう主張するに至ったか、その構造を解明する。
  • 目次

    目次

    第一部 相模原殺傷事件の〈思想〉

    序 章 相模原事件が問いかけるもの

    事件の流れと〈思想〉/三つの論点/措置入院から退院までの経緯/措置入院制度強化をめざす法改正の動き/長期収容施設か地域移行か /植松の示す人間の定義と「秩序」/植松は戦争に反対している/大麻支持、反タバコ、反精神薬 

    第一章 〈思想〉の見取り図――大麻・戦争・障害者殺害 

    植松の〈思想〉とヒトラーの思想 /大麻解禁の意図/スピリチュアルとエコロジー/ファシズムと戦争/トランプは〈リベラル〉の政治的交代者/反ユダヤ主義と障害者殺しは別物/家族に対する「恩恵」としての安楽死/「安倍晋三様のお耳に」とは何か 

    第二章 いかにして植松聖は〈思想〉を引き寄せたか 

    植松聖の個人精神病理/行動とイデオロギーを引き寄せるモメント/軍隊と徴兵制を引き寄せるモメント/美としての軍隊/国民精神形成の戦争と現実の戦争との乖離/植松が引き寄せたイデオロギー/植松聖にとっての人種問題 

    第二部 優生思想と戦争

    第三章 優生思想の精神医学

    植松の〈思想〉は優生思想か?/イギリスとアメリカの優生思想/北欧の優生思想 /英米の優生思想とドイツの優生思想の共通点/優生思想の日本への輸入/中絶禁止法として機能した国民優生法/優生保護法への道/優生保護法の成立と改正/一九七〇年代の優生保護法改正反対闘争/岐阜大学胎児解剖実験/優生保護法に対する日本精神神経学会の意見/母体保護法へ/新型出生前診断に対する危惧 

    第四章 戦争の精神医学

    第一次世界大戦とフロイト/戦争を遠ざける視点を堅持していたフロイト/第二次世界大戦とドイツ精神医学/ナチスの優生思想と反タバコキャンペーン/ベトナム戦争とアメリカ精神医学 /精神医学は戦争から手を引くべきときに来ている 

    第五章 国家意思・戦争・精神医学――主に日本の場合

    第二次世界大戦で日本の軍事精神医学が果たした役割/国家意思を体現した精神科医/若き神谷美恵子/現在の日本の民衆は戦争を求める必然性を持っていない/日本の殺人心理学/自衛隊と自殺/反-軍事精神医学 

    第三部 イデオロギーと精神医学

    第六章 相模原殺傷事件の倫理学――社会・イデオロギー・精神病理学 
    平常と異常の境界は明確か/連合赤軍事件/ナチスによるT4作戦・人体実験・ユダヤ人絶滅収容所/ノルウェー連続テロ事件/事例の補足――シュレーバー/ナチズムが定着するまでの機序/イデオロギーと結合しても行動化しない場合/まとめと補足――トランプ米大統領をめぐる言説 

    終章 戦争と福祉国家の逆説――相模原殺傷事件の影 
    暴かれたアスペルガーとナチスとの関係/情性欠乏というレッテル/役に立つ子どもと立たない子どもはいかに分類されたか/戦争と福祉国家の逆説/再び相模原殺傷事件の〈思想〉について/優生思想と戦争/イデオロギーと行動と精神医学 
  • 内容紹介

    妄信、世迷言……。相模原殺傷事件の被告、植松聖の主張をそう切り捨ててしまうのは思考停止である―――。

    精神科医として不登校、ひきこもり、発達障害、人格障害などについて、社会の構造の変化を視野にいれながら分析し、精力的に発言してきた著者が、「大麻解禁」、「世界平和」、「障害者排除」に集約される植松の〈思想〉に正面から向き合い、批判を展開。

    なぜ植松はその〈思想〉を引き寄せたのかを、第一次世界大戦から第二次世界大戦期の社会思想、優生思想、精神医学の歴史をたどりながら解明。事件の悲劇の本質に迫る。

    図書館選書
    「障害者殺害」「大麻解禁」「世界平和」。相模原殺傷事件の加害者、植松聖の〈思想〉の本質を見極め、なぜ植松がその〈思想〉を引き寄せるにいたったかを精緻に分析した画期的論考。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    高岡 健(タカオカ ケン)
    1953年生まれ。精神科医。岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長、岐阜大学医学部精神病理学分野准教授などを経て、現在、岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター。自閉スペクトラム症の臨床研究、少年事件の精神鑑定、不登校・ひきこもりの臨床社会的研究などに取り組む。日本児童青年精神医学会理事。雑誌『精神医療』(編集=「精神医療」編集委員会、発行批評社)編集委員
  • 著者について

    高岡 健 (タカオカ ケン)
    1953年生まれ。精神科医。岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長、岐阜大学医学部精神病理学分野准教授などを経て、現在、岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター。自閉症スペクトラムの臨床研究、少年事件の精神鑑定、不登校・引きこもりの臨床社会的研究などに取り組む。日本児童青年精神医学会理事。雑誌「精神医療」(編集=「精神医療」編集委員会、発行批評社)編集委員。主な著書に『発達障害は少年事件を引き起こさない』『精神鑑定とは何か』(ともに明石書店)、『やさしい発達障害論』(批評社)、『自閉症論の原点』(雲母書房)など多数。

いかにして抹殺の"思想"は引き寄せられたか―相模原殺傷事件と戦争・優生思想・精神医学 の商品スペック

商品仕様
出版社名:ヘウレーカ ※出版地:武蔵野
著者名:高岡 健(著)
発行年月日:2019/04/25
ISBN-10:4909753028
ISBN-13:9784909753021
判型:B6
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:213ページ
縦:19cm
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