殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行 [単行本]
    • 殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行 [単行本]

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殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行 [単行本]

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出版社:生活書院
販売開始日: 2019/08/27
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殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うために―「私がリンゴの木を植えても植えなくても世界は明日滅びるだろう」という明確な認識を持ち、世界の救いのなさにおののくしかないからこそ、私自身が今日を生きるために、私はリンゴの木を植える―。透徹した絶望と覚悟を共有する中で、出会い、耳を傾け合い、認め合い、繋がり合うこと。抗うすべと希望を、その可能性の中に探る。
  • 目次

    第1部 子どもの医療をめぐる意思決定
    第1章 アシュリー事件
     二〇〇六年に世界で起こっていたこと/アシュリー事件/パーソン論/事件をめぐる倫理問題の議論

    第2章  「白い人」の不思議な世界の不思議な「コンセント」
     NICUでの障害告知/小児科外来での障害告知/療育センターでの三回目の告知/「白い人」の不思議な世界/深い溝/不思議なインフォームド・コンセント

    第3章 子どもをデザインする親たち
     「子どもをデザインする親たち」/〝科学とテクノで簡単解決〟バンザイ文化/医療化/遺伝子操作で子どもをデザインする時代/代理母ツーリズム/ラティマー事件/抱え込み、愛で殺す……という隘路

    第4章 ボイタ法
     母子入園/迷い/A先生との出会い/親子の共同作業が起こした奇跡/親と医療の不作為の共謀関係

    第2部 「死ぬ・死なせる」をめぐる意思決定
    第1章 「死ぬ権利」をめぐる議論
     「死の自己決定権」議論/概況/スイスの自殺ツーリズム/オランダとベルギーで起こっていること/緩和ケアの一端に位置づけられていく安楽死・医師幇助自殺/対象者の拡大・指標の変容という「すべり坂」/「障害のある生は生きるに(治療に)値しない」価値観の広がりという「すべり坂」/代替的自殺手段VSED(自発的飲食停止)という「すべり坂」/「自己決定」原則の形骸化という「すべり坂」/「死ぬ権利」から「自殺する権利」への変質という「すべり坂」/POLSTなど医療システム効率化に潜む「すべり坂」/「死の自己決定」が臓器移植と連結していく「すべり坂」/政治的キャンペーンが個人と家族の物語を消費する「すべり坂」/家族介護者による「自殺幇助」への寛容

    第2章 「無益な治療」論
     ゴンザレス事件/「医学的無益性」とは何か/「無益な治療」論でも対象者が拡大/英国の「無益な治療」論/植物状態と最小意識状態の人からの栄養と水分の引き上げ/「無益」「潜在的不適切」「分配」

    第3章 私たちはどのような存在にされようとしているのか
     マクマス事件/「意味のある人生」って、一体なに?/意思を翻した人たちの「なぜ」/気持ちも思いも意思も関係性の中で揺らいでいる/贈り贈られるものとしての「尊厳」

    第3部 「無益な治療」論を考える
    第1章 「無益な治療」論が覆い隠すもの
     決定権の対立としての「無益な治療」論/「医療現場での差別」を覆い隠す「無益な治療」論/「分配との相互正当化」を覆い隠す「無益な治療」論/医療の不確実性を覆い隠す「無益な治療」論/家族同意へのプロセスを覆い隠す「無益な治療」論

    第2章 日本型「無益な治療」論としての「尊厳死」
     「日本に生まれてよかった」のか?/新生児の「クラス分け」/日本集中治療医学会の調査と懸念/「神経難病」と「重症心身障害者」ついに名指し/日本型「無益な治療」論としての「尊厳死」

    第3章 意思決定の問題として「無益な治療」論を考える
     「対立」の中で家族を傷つけるもの/13/18トリソミーの子どものQOL/ホームレスの両親が望んだ「あらゆる手段」/医療職と親も関係性の中で揺らいでいる/医療職と患者の関係性をいかに問い直すか

    第4章 「出会い」から意思決定を問い直す
     医療の世界との出会い/トラウマ/シンポジウムにて/いくつかの後日談

    第4部 親であることを考える
    第1章 強い者としての親
     強い者、支配する者としての母親/「強い者」である自分に気づき、問い直す/せめて問い返す痛みを手放さないでいたい

    第2章 相模原事件
     二〇一六年七月二六日/もうものを言えなくなった/重症心身障害児者のニーズ/「見えないニーズ」は「ニーズがない」ことになる/地域資源整備と重症児者施設/「できた」人たちが「できなかった」人に向けるまなざし/事件後に決定的に変わったもの/本当の敵/重症児者・医療的ケア児者で進む「地域移行」の現実/親たちが老いてなお担っている介護/似て非なる二つの「地域移行」「共生社会」

    第3章 弱い者としての親
     「弱い者としての親」という視点/母親たちが担ってきたもの・今も担っているもの/ある父親の手紙/親に殺させる社会/「弱さ」を語る言葉で出会い繋がるということ/「二つのぶつかり合う論点を一体化して深める」

    第4章「親を『ケアラー』として支援する」という視点
     ある日思いがけず「障害のある子の親になる」という体験/母親は「療育」機能、「介護」役割でしかない?/自分で自分を追い詰めていく母親たち/海外のケアラー支援/付録

    第5章 親にとっての「親亡き後」問題
     「あの山の向こう」/「もうしてやれないこと」が増えていく/老い、病み、ひとりになっていく親たち/「親亡き後」と「ピンピンコロリ」/家族をつないでいるのは「役割」ではなく「関係性」/母親たちは、なぜ、誰に、許してもらわなければならないのか/
    「一人の人であること」の回復を/母親たちが「私」を語る言葉を取り戻すということ

    最終章 リンゴの木を植える

    あとがき
  • 内容紹介

    「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うために

    「私がリンゴの木を植えても植えなくても世界は明日滅びるだろう」という明確な認識を持ち、世界の救いのなさにおののくしかないからこそ、私自身が今日を生きるために、私はリンゴの木を植える――。
    透徹した絶望と覚悟を共有する中で、出会い、耳を傾け合い、認め合い、繋がり合うこと。抗うすべと希望を、その可能性の中に探る。

    【HPリード】
    「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うために。

    【帯原稿】
    「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うために

    「私がリンゴの木を植えても植えなくても世界は明日滅びるだろう」という明確な認識を持ち、世界の救いのなさにおののくしかないからこそ、私自身が今日を生きるために、私はリンゴの木を植える――。
    透徹した絶望と覚悟を共有する中で、出会い、耳を傾け合い、認め合い、繋がり合うこと。抗うすべと希望を、その可能性の中に探る。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    児玉 真美(コダマ マミ)
    1956年生まれ。京都大学文学部卒。カンザス大学教育学部にてマスター取得。中学、高校、大学で英語を教えた後、現在、著述業。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事
  • 著者について

    児玉真美 (コダマ マミ)
    児玉真美(こだま・まみ)
    1956年生まれ、広島県在住。京都大学卒業。米国カンザス大学にてマスター取得。英語の教師(高校・大学)として勤務の後、現在、翻訳・著述業。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。1987年生まれの長女に重症心身障害がある。
    著書に『私は私らしい障害児の親でいい』(ぶどう社、1998年)、『アシュリー事件』(生活書院、2011年)、『死の自己決定権のゆくえ』(大月書店、2013年)など。
    訳書に、バンティング『春待つ家族』(講談社、1996年)など。共訳書に、ウーレット『生命倫理学と障害学の対話』(生活書院、2014年)など。
    2006年7月から2015年5月まで雑誌『介護保険情報』(社会保険研究所)に連載「世界の介護と医療の情報を読む」を執筆。2015年7月からウェブ・マガジン『地域医療ジャーナル』に記者として執筆中。現在のブログは『海やアシュリーのいる風景』。

殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行 の商品スペック

商品仕様
出版社名:生活書院
著者名:児玉 真美(著)
発行年月日:2019/08/20
ISBN-10:4865000992
ISBN-13:9784865000993
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:375ページ
縦:19cm
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