SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究 [単行本]
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SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2019/09/03
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SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    明治後期より録音された東京と大阪の落語SPレコードを材料に、言語表現に関してさまざまな角度から分析を進める。落語資料についての丁寧な紹介・解説から始まり、その言語学的性格に迫る諸論考を配置。今後の研究指標となる日本語史諸分野の成果を収める。
  • 目次

    なぜ落語資料なのか-序に代えて●矢島正浩
    1.本書のねらい
    2.近代日本語資料としての落語
    3.本書の構成
    4.広がる落語資料の利用可能性


    I[解説]録音資料としての落語

    1 最初期日本語録音資料史の素描--録音再生装置の開発から出張録音時代まで●清水康行
    要旨
    1.はじめに
    2.録音再生装置の発明
    3.蝋管式蓄音機と円盤式蓄音機の開発
    4.録音再生装置の日本への紹介
    5.欧州で録音された現存最古の日本語録音資料群
    6.円盤式蓄音機による最初の日本語録音
    7.20世紀初期に録音を残した東京落語家たち
    8.最初期落語録音を聴く手段
    9.復元再生音の忠実度
    10.聞き做しの問題:オバマ広島演説記事を他山の石として


    2 SP盤落語レコードとその文字化について●金澤裕之
    要旨
    1.はじめに
    2.SP盤レコードに遺された日本語
    3.落語&演説レコードの資料的性格
    4.対象とした作品
    5.落語レコードの文字化について
    6.おわりに


    II言語資料としての落語

    1 各種録音資料に見る、方向・場所を表す「へ」格と「に」格●金澤裕之
    要旨
    1.はじめに
    2.これまでの研究状況
    3.録音資料における「へ」格と「に」格の出現状況
    4.資料の全体から窺える特色
    5.詳細な部分の検討
    6.おわりに


    2 近世江戸語における指定表現の否定形-近世上方語および近代東京語・京阪語との比較●岡部嘉幸
    要旨
    1.はじめに
    2.調査対象と調査資料
    3.近世語における指定表現の否定形態の実態
    4.近代語における指定表現の否定形態の実態
    5.まとめと今後の課題


    3 SP盤落語レコード資料に用いられた語彙の「近代性」●小野正弘
    要旨
    1.はじめに
    2.方法
    3.分析と考察
    4.おわりに


    4 東京落語と「標準語」●野村剛史
    要旨
    1.落語速記録
    2.「標準語」とは
    3.東京落語と標準語
    4.速記録の資料性


    5 落語の「会話」と「地」の東西比較--接続辞使用傾向から見るスタイル●宮内佐夜香
    要旨
    1.はじめに
    2.先行研究
    3.本稿の目的
    4.調査について
    5.各地域・各文体における傾向
    6.地のスタイルの実態
    7.おわりに


    6 大阪落語SP盤文字化資料における「。」の加点状況--文のあり方を探る●村上謙
    要旨
    1.はじめに--落語の文構造にせまる
    2.調査方法と注意点  
    3.調査結果
    4.上位3項目の分析
    5.第4位の項目について
    6.その他の項目について
    7.「。」を加点してもよさそうなのに加点されていない場合について
    8.落語の資料性
    9.最後に


    7 文体面から見た偶然確定条件の諸相--落語SPレコード・『夢酔独言』・尾崎紅葉の言文一致体小説を中心に●揚妻祐樹
    要旨
    1.はじめに
    2.明治後期~大正期落語SPレコード資料の偶然確定条件
    3.江戸語・東京語の偶然確定条件--『無酔独言』を中心に
    4.尾崎紅葉の言文一致体小説における偶然確定条件
    5.まとめ


    III 日本語史における落語

    1 SP盤落語レコード資料における人の存在文●金水敏
    要旨
    1.はじめに
    2.金水(2006)の整理
    3.大阪落語の調査
    4.東京落語の調査
    5.統計と東西の比較


    2 SP盤落語資料のダケ・バカリ●宮地朝子
    要旨
    1.はじめに
    2.バカリの歴史概観
    3.SP盤落語資料のバカリとダケ
    4.近代期のバカリ・ダケとSP盤の位置づけ
    5.おわりに


    3 上方語と江戸語の準体の変化--2つの変化の相違点と共通点●坂井美日
    要旨
    1.はじめに
    2.先行研究と問題点の整理
    3.本論の枠組み
    4.データ
    5.上方語と江戸語の対照


    4 不定の「やら」「ぞ」「か」の東西差と歴史的推移●川瀬卓
    要旨
    1.問題の所在
    2.近世後期における不定の助詞
    3.明治大正期落語SPレコードにおける不定の助詞
    4.助詞使用の地域差と副詞、副助詞の形成との関連性
    5.上方・大阪語における不定の助詞の歴史的推移とその背景
    6.まとめ


    5 近代落語資料における行為指示表現の東西差--上方・大阪と江戸・東京の指向性の異なり●森勇太
    要旨
    1.はじめに
    2.研究の枠組み
    3.落語の行為指示表現の東西差
    4.落語に見られる行為指示表現の解釈
    5.まとめ


    6 近代落語資料における順接条件系の接続詞的用法について●矢島正浩
    要旨
    1.はじめに
    2.矢島(2013・2016b)より
    3.調査資料における使用状況
    4.接続詞的用法の詳細
    5.接続詞的用法の使用状況
    6.おわりに


    あとがき 金澤裕之
  • 内容紹介

    「日本語史の宝の山」である落語は、どのような可能性を有するのか。
    明治後期より録音された東京と大阪の落語SPレコードを材料に、言語表現に関してさまざまな角度から分析を進める。
    落語資料についての丁寧な紹介・解説から始まり、その言語学的性格に迫る諸論考を配置。今後の研究指標となる日本語史諸分野の成果を収める。


    本書の議論を通じて、落語から得られる言語史的情報が、これまでに明らかにされてきた近代日本語の話し言葉史において、時系列的に矛盾なく配置されること、口語資料の1つとして新たな知見を加え得る、固有の価値を有するものであることが確認されることと思う。……落語資料は、それぞれの問題意識を背景とすることによって、無数の利用法が可能である。……まずは本書の試みをきっかけに、近代日本語研究が、自在に、広く展開することを願うものである。(本書「なぜ落語資料なのか-序に代えて」より)


    【執筆】
    揚妻祐樹・岡部嘉幸・小野正弘・金澤裕之・川瀬卓・金水敏・坂井美日・清水康行・野村剛史・宮内佐夜香・宮地朝子・村上謙・森勇太・矢島正浩
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    金澤 裕之(カナザワ ヒロユキ)
    目白大学外国語学部教授、横浜国立大学名誉教授

    矢島 正浩(ヤジマ マサヒロ)
    愛知教育大学教育学部教授
  • 著者について

    金澤裕之・矢島正浩 (カナザワヒロユキ ヤジママサヒロ)
    【編者略歴】
    金澤裕之(かなざわ・ひろゆき) 目白大学外国語学部教授、横浜国立大学名誉教授
    著書・論文 『大正・昭和戦前期 政治・実業・文化 演説・講演集 SP盤レコード文字化資料』(共編、日外アソシエーツ、2015)、「録音資料による近代語研究の今とこれから」『日本語の研究』11-2(2015)、『SP盤演説レコードがひらく日本語研究 言語文化をどう捉えるか』(共編著、笠間書院、2016)

    矢島正浩(やじま・まさひろ) 愛知教育大学教育学部教授
    著書・論文 『近世語研究のパースペクティブ 言語文化をどう捉えるか』(共編著、笠間書院、2011)、『上方・大阪語における条件表現の史的展開』(笠間書院、2013)、「タラ節の用法変化」『国語国文学報』76(2018)


    【執筆者略歴】(五十音順)
    揚妻祐樹(あげつま・ゆうき) 藤女子大学文学部教授
    論文 「肉声の語り 尾崎紅葉『伽羅枕』における「発話」「心話」「地」の処理」『藤女子大学国文学雑誌』95(2016)、「…

SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:金澤 裕之(編)/矢島 正浩(編)
発行年月日:2019/08/31
ISBN-10:4305708795
ISBN-13:9784305708793
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本語
言語:日本語
ページ数:323ページ
縦:21cm
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