地球に降り立つ―新気候体制を生き抜くための政治 [単行本]
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地球に降り立つ―新気候体制を生き抜くための政治 [単行本]

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出版社:新評論
販売開始日: 2019/10/10
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地球に降り立つ―新気候体制を生き抜くための政治 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    空気、海洋、氷河、気象、土壌、生命…地球上のあらゆる抗議者が声を上げている。人間‐自然、グローバル‐ローカル、右派‐左派…「近代」的二分法を問い直す。「テレストリアル」的政治の獲得に向けた思考実践。名著『虚構の「近代」』の著者による、覚醒的緊急アピール。
  • 目次(「BOOK」データベースより)

    政治的フィクションという仮説―規制緩和と格差の爆発的増大と気候変動の否認は同じ一つの現象である
    米国がパリ協定の離脱表明を行ったおかげで、私たちはどのような戦争が幕を切って落とされたのかをはっきりと知るようになった
    移民の問題はいまやすべての人にとっての問題となった。それが新たな邪悪な普遍性をもたらす。すなわち、誰もが足下の地面を失うということだ
    プラスのグローバリゼーションとマイナスのグローバリゼーションとを混同しないように心がけなければならない
    グローバル主義者の支配階級は連帯の重荷のすべてを少しずつ投げ捨てていくことに決めた。それはどのように決められたのか
    共有世界の廃棄は認識論的譫妄状態を引き起こす
    第3のアトラクターの登場が、ローカルとグローバルの二極に分断された近代の古典的組織を解体する
    トランプ主義が発明されたおかげで、第4のアトラクター「この世界の外側へ」の存在を知ることができた
    私たちがテレストリアルと呼ぶアトラクターを見出したことは、新たな地理政治的組織を確認することにつながった
    なぜ政治的エコロジーの成功は、賭金に見合う成功に一度たりとも結びつかなかったのか
    なぜ政治的エコロジは、右派/左派の二分法から逃れることがそれほど難しかったのか
    社会闘争とエコロジー闘争をうまくつなげるにはどうすればよいか
    階級闘争が地理‐社会的立場間の闘争に変わる
    ある種の「自然」概念が政治的立場を凍結した。そのメカニズムの理解を、歴史を通る迂回路が可能にする
    右派/左派を二分する近代的視点によって「自然」は固定されてきた。その呪縛を解かなければならない
    「物理的対象からなる世界」は「エージェントからなる世界」が備える抵抗力を持ちえない
    クリティカルゾーンの科学は、それ以外の自然科学とは持っている政治的機能が異なる
    生産システムと発生システムのあいだに生じる矛盾が増大している
    居住場所を記述する新たな試み―フランスで実施された苦情の台帳づくりを一つのモデルとして
    旧大陸を個人として弁護する
  • 内容紹介

     経済成長戦略によって「富裕な共有世界」を限りなく広げるというグローバル化の夢、その実現に向けて戦後の世界は開発一辺倒の道を歩み続けてきた。一方、2015年のパリ気候協定締結時、各国代表はもう一つの見解を共有するに至った。地球の物理的限界ゆえに、もはや各国の開発プログラムのすべてを実現するのは不可能だと気づいたのだ。しかし、その後に続く米国政府によるパリ協定離脱、地球温暖化の否認、脱グローバル化・保護主義の動き、国境の壁建設などは何を意味するのだろうか。世界の一部の富者だけが富を独占し、残りのすべての人々を捨象する昨日までと同じ計画が、新たにうねり出した新気候体制の下、米国のみならず日本を含む大国の間で、これまで以上の勢いで推し進められているのである。自国の経済成長と地球規模の気候変動対策は両立しえない。ところが多くの人々は依然、経済のグローバル化の夢の中にいる。
     これまで近代科学は、自然を、人間活動とは無縁の客観的世界として描いてきた。そのため自然は「不動の背景」となって人間の欲望や果てしない夢を支えてきた。今日、地球環境破壊の亢進によってその「不動の背景」が動きつつある。米国も他の大国もその事実を知っている。しかしそれを隠蔽しそれとは裏腹なバラ色の世界を描く。世界政治は今、生物的身体が居住する現実世界の「現実」そのものを否認し、「物理的対象を失った」状態にある。
     本書はこうした危機的状況が作り出される政治構造を明らかにし、そこから脱出するための現実的思考を人類共有の構築物として鮮やかに描き出す。必要なのはグローバルでも国家でもなく、地球規模の政治体系のもとで、人類を近代の呪縛から解き放ち、人類を「地球に降り立たせる(Down to earth)」ことである。
     著者ラトゥールは科学と社会の関係を軸に、科学人類学の視点から長年にわたり近代文明を分析し続けてきた。その世界的影響力は学界のみならずメディアや政治領域にまで及ぶ。最近では地球科学の研究者グループとも連携し、人類活動の変革のための共闘体制を築いている。人類の危機対処能力を格段に高めるための思考実践として、多くの知識人、専門家、市民の方々に読んでほしい問題の著である。(かわむら・くみこ 東京都市大学名誉教授/科学社会学)

    図書館選書
    パリ気候協定後の世界とトランプ現象の根幹をどう理解し、思考の共有を図るべきか。名著『虚構の「近代」』著者からのメッセージ!人類の危機対処能力を高めるための思考実践として知識人、専門家、市民の方に読んでほしい著。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ラトゥール,ブルーノ(ラトゥール,ブルーノ/Latour,Bruno)
    1947年フランスのボーヌ生まれ。哲学者・人類学者。現在、パリ政治学院のメディアラボ並びに政治芸術プログラム(SPEAP)付きの名誉教授。2013年ホルベア賞受賞。専門は科学社会学、科学人類学。アクターネットワーク理論(ANT。人間と非人間をともに「行為するもの」として扱う新たな社会理論)に代表される独自の社会科学の構想やANTをベースにした独自の近代文明論で著名。代表作『虚構の「近代」』ではポストモダンではなくノンモダンへの転換の必要性を説き、近年は近代文明が生み出す地球環境破壊、圧倒的な経済格差の問題を正面から取り上げ、問題解決のための政治哲学的分析に力を注ぐ

    川村 久美子(カワムラ クミコ)
    上智大学卒業後、コーネル大学にて社会学修士号、東京都立大学にて心理学博士号を取得。東京都市大学メディア情報学部教授を経て、同大学名誉教授。専門は環境社会学、科学社会学
  • 著者について

    ブルーノ・ラトゥール (ブルーノ ラトゥール)
    Bruno LATOUR(1947~)フランスの社会学者、哲学者。アクターネットワーク論者として著名。パリ政治学院の政治芸術プログラム・メディアラボ(SPEAP)名誉教授。ドイツのカールスルーエ造形大学教授。2013年、ノルウェーの作家の名を冠したホルベア国際記念賞を受賞。

    川村久美子 (カワムラクミコ)
    東京都市大学名誉教授/科学社会学

地球に降り立つ―新気候体制を生き抜くための政治 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:新評論
著者名:ブルーノ ラトゥール(著)/川村 久美子(訳・解題)
発行年月日:2019/12/25
ISBN-10:4794811322
ISBN-13:9784794811325
判型:B6
発売社名:新評論
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:238ページ
縦:20cm
その他: 原書名: O`u atterrir?Comment s'orienter en politique〈Latour,Bruno〉
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