「後二条師通記」論-平安朝〈古記録〉というテクスト(研究叢書<516>) [全集叢書]
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「後二条師通記」論-平安朝〈古記録〉というテクスト(研究叢書<516>) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2019/11/14
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「後二条師通記」論-平安朝〈古記録〉というテクスト(研究叢書<516>) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    古記録を「テクスト」として考究することにより、平安朝の言説をとらえなおす。本書では、『後二条師通記』を中心に古記録を、テクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫る。
  • 目次

    凡例


    第Ⅰ部 『後二条師通記』生成論
    第一章 現在
    第二章 二つの本文―永保三年~応徳二年―
      一、はじめに―古写本、永保三年・応徳元年・応徳二年の重複記事―
     二、本文A・Bの性格
      三、本文B作成の一般性―『中右記』から―
      四、本文Bが作成されなくなった意味―その後の『師通記』―
      五、おわりに
    第三章 開かれたテクスト―応徳三年~寛治四年―
      一、はじめに―第二段階に入った『師通記』―
      二、「委追可入尋書」―ペンディング状態にされた記事―
      三、「次第為房・時範記委尋可注之」―『為房卿記』『時範記』『江記』『帥記』との関係―
    四、「寛治二年秋冬の扉書」の先にあるテクストの可能性
    五、おわりに
    第四章 再び二つの本文―寛治五年―
      一、はじめに
      二、伝本の形態
      三、本記と別記
      四、『師通記』における「別記」の用例
      五、別記作成の一般性
      六、おわりに
    第五章 病と揺らぐテクスト
      一、はじめに
      二、彦根寺詣
      三、心神不例―師通の病―
      四、病と夢想
    五、嘉保三年、改め永長元年 
      六、承徳三年、改め康和元年
      七、おわりに
    第六章 受容と現存
    一、はじめに
      二、日記を秘蔵する
      三、その後の『師通記』―その受容―
      四、受容状況と伝本状況の関係
      五、おわりに
     
    第Ⅱ部 東アジア古典世界のなかの『後二条師通記』
    第一章 師通の学習記録
      一、はじめに―『本朝世紀』師通薨伝―
      二、永保三年~応徳二年―『春秋左氏伝』『礼記』『文選』『論語』―
      三、応徳三年~寛治四年―『漢書』『後漢書』―
      四、寛治五年・寛治六年―『毛詩』『後漢書』―
      五、寛治七年以降―『後漢書』『史記』『白氏文集』―
      六、おわりに
    第二章 日記叙述と漢籍―謝恵連「雪賦」をめぐる諸相―
    一、はじめに
    二、摂関家の日記
    三、本文Bの詩的表現
      四、謝恵連「雪賦」(『文選』)引用
    五、寛治五年という年
    六、おわりに
    第三章 師通の白詩受容
    一、はじめに
    二、白詩語「廻眸」
    三、師通と『白氏文集』
    四、山寺詩と「廻眸」
    五、漢語「廻眸」/和語「見わたせば」
    六、おわりに―再び『師通記』寛治四年十二月二十四日条―
    第四章 寛治五年「曲水宴」関連記事における唱和記録
    一、はじめに
    二、寛治五年三月十七日条別記
      三、寛治五年の曲水宴
    四、裏書に書かれた唱和
    五、おわりに―師通と俊房の唱和―
    第五章 師通の漢籍〈知〉と匡房・通俊―声と文字との往還―
    一、はじめに
    二、『師通記』寛治六年七月二十日条における「蹊田奪牛」故事
    三、『江記』寛治七年十月二日条における「蹊田奪牛」故事 
    四、漢籍における「蹊田奪牛」故事
    五、定文を書く―声から文字へ―
    六、匡房と通俊―「もの書く宰相」たちの〈知〉的闘争―
    七、おわりに
    附 章 漢籍引用・抜書一覧
    附 表 漢籍関連記事一覧

    第Ⅲ部 〈古記録〉の論理

    第一章 私日記の発生と展開
    一、はじめに
      二、国史と外記日記
    三、外記日記と私日記
    四、おわりに
    第二章 記憶と記録―中宮賢子の死、および「永長の大田楽」をめぐって―
    一、はじめに
    二、記憶/忘却
    三、記憶の現在と書くこと
    四、日次記/非日次記―『師通記』二つの本文―
    五、「日次」の方法―嘉保三年六月の『師通記』『中右記』―
    六、「記」の方法―『洛陽田楽記』―
    七、おわりに
    第三章 語りと筆録―記さざる人・頼通の言説―
    一、はじめに
    二、先例故実の引勘とその材料
    三、口伝とその構造―『師通記』における頼通の言説―
    四、日記の家としての摂関家の始発―頼通と日記―
    五、おわりに―書かれた口伝を隠蔽する―

     結
     初出一覧
    あとがき
     索引(人名・研究者名・書名・古記録言及引用箇所)
  • 出版社からのコメント

    院政期初頭の関白藤原師通の日記を、テクスト生成、学問および漢籍引用、論理の三側面から論じる。古記録研究の新たなる視点を提示。
  • 内容紹介

    古記録を歴史資料としてでも文学作品としてでもなく、言葉によって織りなされたテクストとして論じる。平安朝の言説を考えると、いわゆる文学作品に限らず、漢文や仮名文で書かれたものは、それぞれが孤立的に存在していたのではなく、むしろ相互に関係しあいながら生成された。本書は古記録を、その内部の論理のみならず、他のテクストとの関係のなかからとらえ、平安朝の言説の一端を明らかにしようという試みである。具体的には、関白藤原師通の『後二条師通記』を主たる対象とする。摂関家では道長に次いでまとまって残っており、院政期初頭の摂関嫡流の日記として重要である。これをテクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫るとともに、古記録の新たな研究の視座を示す。

    図書館選書
    院政期初頭の関白藤原師通の日記『後二条師通記』を、テクスト生成、学問および漢籍引用、論理(発生、記憶、語りと筆録)の三側面から論じる。時代の転換期の言説に迫り、古記録研究の新たなる視点を提示する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    中丸 貴史(ナカマル タカフミ)
    博士(日本語日本文学)。防衛大学校人文社会科学群人間文化学科准教授。1979年埼玉県川口市生。2003年学習院大学文学部日本語日本文学科卒業。2009年二松学舎大学日本漢文教育研究プログラム研究員。2010年学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。2011年(大韓民国)啓明大学校人文大学日本語文学科助教授。2012年防衛大学校人文社会科学群人間文化学科講師。2015年同准教授
  • 著者について

    中丸貴史 著 (ナカマルタカフミ)
    博士(日本語日本文学)
    防衛大学校人文社会科学群人間文化学科准教授
    〔略歴〕
    1979年 埼玉県川口市生
    2003年 学習院大学文学部日本語日本文学科卒業
    2009年 二松学舎大学日本漢文教育研究プログラム研究員
    2010年 学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了
    2011年 (大韓民国)啓明大学校人文大学日本語文学科助教授
    2012年 防衛大学校人文社会科学群人間文化学科講師
    2015年 同准教授
    〔主要業績〕
    『時範記逸文集成』(共編、岩田書院、2018年)
    『王朝歴史物語史の構想と展望』(共著、新典社、2015年)
    『王朝文学と東ユーラシア文化』(共著、武蔵野書院、2015年)
    『藤原彰子の文化圏と文学世界』(共著、武蔵野書院、2018年)

「後二条師通記」論-平安朝〈古記録〉というテクスト(研究叢書<516>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:中丸 貴史(著)
発行年月日:2019/11/01
ISBN-10:475760937X
ISBN-13:9784757609372
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:356ページ
縦:22cm
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