痴漢とはなにか―被害と冤罪をめぐる社会学 [単行本]

痴漢とはなにか―被害と冤罪をめぐる社会学 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、これまで痴漢がどう捉えられ、社会の意識がどうつくられてきたかを読みとく、これまでなかった痴漢研究の書。

• 目次

  第１部　事件としての痴漢
  1.痴漢事件はどのくらい起こっているのか
  2.痴漢事件はどう捜査される
  3.痴漢を取り締まる条例
  
  第２部　痴漢の社会史～痴漢はどう語られてきたのか
  1.戦後から1960年代まで～電車内痴漢という被害
  2.1970年代～悩まされる女性たち
  3.1980年代～文化と娯楽としての痴漢
  4.1990年代～痴漢ブームと取締り
  5.2000年以降～痴漢冤罪問題と依存症
  
  第３部　痴漢冤罪と女性専用車両
  1.痴漢冤罪ばかりが語られる理由
  2.女性専用車両をどう考えるか

• 出版社からのコメント

  戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、日本社会の「痴漢」への意識を読み解く、これまでなかった画期的な「痴漢」研究書！

• 内容紹介

  なぜ日本では「痴漢」という性犯罪が、こんなにも日常化しているのか？　そして、「被害」の対で語られるべき「加害」ではなく、なぜ今「冤罪」ばかりが語られるのか？　戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、これまで痴漢がどう捉えられ、社会の意識がどうつくられてきたか読み解く、これまでなかった画期的な「痴漢」研究書。前提を共有し、これから解決策を考えていくために必読の一冊。
  
  （主なトピック）
  痴漢事件はどれくらい起こっているのか／夏は痴漢が増える、という思い込み／痴漢被害者に求められる「羞恥心」とは？／「痴漢は犯罪です」――は本当か？／女性専用車両は誰のために生まれたか／痴漢が娯楽になっていく過程／痴漢ブームは終わらない／たかが痴漢、されど痴漢冤罪の矛盾／痴漢＝性依存というアプローチが注目される理由…etc.
  
  図書館選書
  なぜ日本では「痴漢」という性犯罪が、こんなにも日常化しているのか？　戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、これまで痴漢がどう捉えられ、社会の意識がどうつくられてきたか読みとく、これまでなかった研究の書。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  牧野 雅子(マキノ マサコ)
  １９６７年、富山県生まれ。龍谷大学犯罪学研究センター博士研究員。警察官として勤めたのち、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士（人間・環境学）。専門は、社会学、ジェンダー研究

• 著者について

  牧野 雅子 (マキノ マサコ)
  1967年、富山県生まれ。龍谷大学犯罪学研究センター博士研究員。警察官として勤めたのち、 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。 専門は、社会学、ジェンダー研究。 著書に、『刑事司法とジェンダー』(インパクト出版会)、 『生と死のケアを考える』(共著、法蔵館)がある。

痴漢とはなにか―被害と冤罪をめぐる社会学 [単行本] の商品スペック