九州王朝の盛衰と天武天皇(古代の地平を拓く〈4〉) [全集叢書]

九州王朝の盛衰と天武天皇(古代の地平を拓く〈4〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  古代史を破壊したのは誰か。大和朝廷による「削偽定実」の実態とは…『記紀』の虚構を暴く古代通史、ここに完結。

• 目次

  はじめに
  
  
  　第Ⅰ部　九州王朝の栄華
  
  第一章　築造された上表文
  　１ 文様の示す先
  　２ 壁画の謎解きに挑む
  　３ 「海賦」の告げる真実
  
  第二章　「筑紫君磐井＝豪族」説を覆す
  　１ 『記紀』の記す磐井
  　２ これが磐井の素顔だった
  　３ 「男大迹」を読み解く
  
  第三章　『隋書』の中の九州王朝
  　１ 「隋書俀国伝」の証言
  　２ 俀国・倭国と夷州
  　３ 「対隋外交」か「対唐外交」か
  　４ 阿輩雞弥・多利思北孤の王朝
  
  第四章　日本列島を貫く支配体制
  　１ 支配の横断軸
  　２ 大動脈の東の拠点
  
  
  　第Ⅱ部　「歴史創造」に賭けた一族の執念
  
  第五章　九州王朝の滅亡
  　１ 決裂から破滅へ
  　２ 「大化の改新」は史実か
  　３ 隠された金印　　－－志賀島
  　４ 迷信によって守られた島－－沖ノ島
  
  第六章　新羅の怨念と童謡
  　１ 新羅の怨念
  　２ 童謡を解く
  
  第七章　姿を現した「大和朝廷」の始祖
  　１ 「壬申の乱」の虚構
  　２ 天武実在を検証する
  
  
  　第Ⅲ部　「削偽定実」による歴史の創作
  
  第八章　悲　願
  　１ 「新しい歴史」作りへの布石
  　２ 山沢亡命者
  　３ ついに実現した天武の野望
  　４ 元明による「削偽定実」の総仕上げ
  
  第九章　墓穴を掘った「大和朝廷」
  　１ 太宰府の論理
  　２ 都督府の論理
  　３ 祖国に見切りをつけた男
  
  第十章　密かなる権力への抵抗
  　１ 運命の糸
  　２ 筑紫舞に隠された秘密
  　３ よみがえる筑紫舞
  　４ 太陽が西から昇る国
  
  
  おわりに
  事項索引
  人名・神名索引

• 出版社からのコメント

  古代史を破壊したのは誰か。大和朝廷による「削偽定実」の実態とは…『記紀』の虚構を暴く古代通史、ここに完結。

• 内容紹介

  『記紀』に仕組まれた虚構を、執拗に暴く。この営為によって、卑弥呼の墳墓も含め、九州王朝の実像が見えてきた。そればかりか、史実を粉々に破壊した真犯人とその動機も明らかになった。この人物は、自らの常軌を逸した欲望を実現させるために、史事を踏みにじっていた。この結果、後世にとんでもない混乱をもたらし、それは今もなお続いている。発想の逆立ちした一族の犯した罪は、大きくて深い。古代通史、ここに完結。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  河村 日下(カワムラ クサカ)
  １９４６（昭和２１）年７月、鳥取県倉吉市に生まれる。３７歳で、改めて日本古代史に興味を持ち、サービス業に従事しながら、その謎解きを始める。２００５（平成１７）年、５８歳で仕事を辞め、古代の謎解きと『万葉集』の解読に専念

• 著者について

  河村　日下 (カワムラ　クサカ)
  歴史研究家

九州王朝の盛衰と天武天皇(古代の地平を拓く〈4〉) の商品スペック