南方熊楠のロンドン-国際学術雑誌と近代科学の進歩 [単行本]
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南方熊楠のロンドン-国際学術雑誌と近代科学の進歩 [単行本]

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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2020/02/15
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南方熊楠のロンドン-国際学術雑誌と近代科学の進歩 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末、当時、最先端の都市だったロンドンに留学し、大英博物館リーディング・ルームを主たる舞台として世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ熊楠は、いかにして欧米の学術空間に受け入れられたのか。国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって、近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。
  • 目次

    序 章 雑誌の国の熊楠――英文論文三七六篇の意義と価値
     1 膨大で手つかずの英文論文
     2 英文論文から見えてくるもの
     3 これまでの研究
     4 研究者なのか、インフォーマントなのか
     5 アマチュアとプロの学問空間
     6 雑誌という世界


     第Ⅰ部 『ネイチャー』――近代科学を支えた雑誌という装置

    第1章 ロンドンでの二つの「転換」――なぜ植物学から離れたのか
     1 研究のスタート
     2 植物学との出会い
     3 アメリカ時代の植物学
     4 ロンドンでの植物学
     5 大英博物館へ
     6 書籍の収集
     おわりに

    第2章 「東洋の星座」に秘められた戦略――古天文学と比較民族学
     1 『ネイチャー』における熊楠の位置づけ
     2 「東洋の星座」の伝説
     3 『ネイチャー』と熊楠
     4 『ネイチャー』の誌面構成
     5 自由で開放的な議論のネットワーク
     6 『ネイチャー』における天文学
     おわりに

    第3章 一九世紀末の『ネイチャー』を読む――先端科学と科学啓蒙のあいだ
     1 『ネイチャー』第四八巻
     2 『ネイチャー』第四八巻の投稿欄
     3 質疑応答と議論
     4 熊楠の論文における応答関係
     おわりに

    第4章 東洋への関心――日本、中国、インド
     1 「動物の保護色に関する中国人の先駆的観察」
     2 『ネイチャー』における東洋
     3 日本への関心
     4 インド、中国への関心
     5 初期日本人の投稿
     6 インドのカンハイヤラル
     おわりに

    第5章 東洋の情報提供者から世界の探求者へ――そして熊楠の挫折
     1 「東洋の専門家」からの変化
     2 「マンドレイク」
     3 ロスマ論争とシュレーゲル
     4 比較文化の時代
     5 熊楠の東西比較

    第6章 『ネイチャー』からの撤退――変容する雑誌空間
     1 熊楠の帰国と、帰国後の投稿
     2 那智隠棲期以降
     3 最後の投稿「古代の開頭手術」
     4 熊楠にとっての『ネイチャー』


     第Ⅱ部 『ノーツ・アンド・クエリーズ』
     ――ローカルな知とグローバルな知の接合・衝突する場

    第7章 熊楠と『ノーツ・アンド・クエリーズ』――三四年間の投稿生活
     1 熊楠と『N&Q』
     2 『N&Q』への初投稿
     3 「神跡考」ほか

    第8章 質疑応答するアマチュア知識人たち――『ノーツ・アンド・クエリーズ』という世界
     1 『N&Q』の創刊
     2 誌面構成と投稿者たち
     3 世界各地に広がった『N&Q』
     4 熊楠の投稿
     5 『N&Q』と日本民俗学の創始
     おわりに

    第9章 辞書の黄金時代――『オクスフォード英語大辞典』
    『エンサイクロペディア・ブリタニカ』を生みだした場所
     1 大辞書、大事典の誕生
     2 オビチュアリ
     3 『オクスフォード英語大辞典』
     4 マレーと『N&Q』
     5 『N&Q』投稿者と『OED』
     6 『イギリス人名事典』と『エンサイクロペディア・ブリタニカ』
     7 大辞書、大事典の世界から見えてくるもの

    第10章 『ノーツ・アンド・クエリーズ』的空間の世界展開――人文科学者たちの見はてぬ夢
     1 『フラヘン・エン・メデデーリンゲン』
     2 熊楠への寄稿依頼
     3 「妻の腹に羊を描いた男」
     4 『フラヘン』と『N&Q』
     5 『N&Q』から派生した雑誌群
     おわりに

    第11章 熊楠は『ノーツ・アンド・クエリーズ』をいかに利用したか――論文執筆の目的
     1 『N&Q』におけるクエリー
     2 熊楠のクエリー
     3 熊楠へのリプライ
     4 邦文論文との関係
     5 リプライの邦文論文への利用
     おわりに

    第12章 熊楠の西洋世界への貢献――その英文論文はいかに利用されたか
     1 『N&Q』におけるクエリーの位置づけ
     2 ダグラス・オーウェンと「丸」 
     3 ポストゲイト「戦争における野生動物の使用」
     4 アッカーマン『ポピュラー・ファラシーズ』
     おわりに

    終 章 国際的知的空間における熊楠の役割と価値――新しい熊楠像へ
     1 熊楠の英文論文
     2 アマチュアが支えたイギリスの科学
     3 週刊誌と科学の進歩
     4 雑誌と科学
     5 熊楠が国際学術空間ではたした役割
     6 研究者とインフォーマント
     7 英文論文から見える熊楠像
     8 熊楠の論文の目的


     注
     あとがき
     索引
  • 内容紹介

    雑誌の国のKUMAGUSU
    19世紀末、最先端の都市ロンドンに留学し、
    国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの
    英文論考を寄稿した南方熊楠の営為を捉えなおす、気鋭の力作。

    イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末、
    当時、最先端の都市だったロンドンに留学し、
    大英博物館リーディング・ルームを主たる舞台として
    世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ熊楠は、
    いかにして欧米の学術空間に受け入れられたのか。

    国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に
    376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって、
    近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を
    歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。

    図書館選書
    国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿し東洋からの知見の提供によって近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    志村 真幸(シムラ マサキ)
    南方熊楠顕彰会理事、南方熊楠研究会運営委員、慶應義塾大学非常勤講師。1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。2001年より南方熊楠旧邸での資料調査に従事
  • 著者について

    志村 真幸 (シムラ マサキ)
    南方熊楠顕彰会理事、南方熊楠研究会運営委員、慶應義塾大学非常勤講師。
    1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。
    主な著書に、『日本犬の誕生――純潔と選別の日本近代史』(勉誠出版、2017年)、『熊楠と猫』(共和国、2017年、共著)、『異端者たちのイギリス』(共和国、2016年、編著)、『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』(集英社、2014年、共訳)、『南方熊楠大事典』(勉誠出版、2012年、共著)などがある。
    2001年より南方熊楠旧邸での資料調査に従事。南方熊楠顕彰館にて特別展「ロンドン時代の南方熊楠」(2016年)、「南方熊楠と神秘主義」(2017年)、「南方熊楠と和歌山の食文化」(2018年)などを担当。

南方熊楠のロンドン-国際学術雑誌と近代科学の進歩 の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:志村 真幸(著)
発行年月日:2020/02/20
ISBN-10:4766426509
ISBN-13:9784766426502
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:286ページ ※280,6P
縦:22cm
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