イギリス一八世紀のコモンウェルスマン―自由主義思想の伝播と発展(MINERVA人文・社会科学叢書) [全集叢書]

イギリス一八世紀のコモンウェルスマン―自由主義思想の伝播と発展(MINERVA人文・社会科学叢書) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  本書は、一七世紀末から一八世紀末のイギリスのコモンウェルスマンの物語である。共和主義者ともいえる彼らは、自由と「共同の福利」を実現するため、言論に訴えた。本書に登場するリアル・ウィッグたちは、専制と闘う自由と民主主義の父祖でもあったが、イングランド、スコットランド、アイルランドの「自由」の実現にいかに貢献したのか。群像の思想を開拓するイギリス自由主義研究の金字塔、現代の共和主義研究の起点となった古典的名著。

• 目次

  凡　例
  
  第一章　序　文
  　　コモンウェルスマンの名称
  　　思　想
  　　思想の伝播
  　　達成手段
  
  第二章　一七世紀のコモンウェルスマン
  　　空位期との関連
  　　ネヴィルとハリントン
  　　シドニー
  　　ラドローとニーダム
  　　ミルトンとマーヴェル
  
  第三章　名誉革命のウィッグとサッシェヴェレル裁判のウィッグ
  　　ウィッグと一六八八年のコモンウェルスマン
  　　ロックとニュートン
  　　ジェイムズ・ティレルとリチャード・カンバーランド、ピーターバラの主教
  　　ジョン・サマーズ¥_c07661とサッシェヴェレル裁判のウィッグたち
  　　旧ウィッグと新ウィッグ
  
  第四章　ロバート・モールズワースとイングランドの友人、一六九三～一七二七年
  　　「旧ウィッグ」
  　　ロバート・モールズワースの生涯と友人たち
  　　『デンマーク事情』
  　　様々な計画と改革
  　　トレンチャードとゴードン、二人の独立派ウィッグ
  　　トーランドとシャーフツベリ
  
  第五章　アイルランドの実情
  　　グラタンとトーン以前の自由主義思想
  　　ウィリアム・モリヌークスと『アイルランドの実情』
  　　アイルランドの自由の簡潔な主張者－－キング、マックスウェル、ドッブズ、そしてスウィフト
  　　アイルランドの紳士に固有の考察と決議－－モールズワース、マッデン、バークリ、プライア
  　　市民的および宗教的自由
  
  第六章　スコットランドの利害関心
  　　一七〇〇年のスコットランド
  　　ブキャナンとフレッチャー
  　　フランシス・ハチスンとアダム・スミス
  　　ファーガスン、ランケニアンたち、ウォレス
  　　　
  第七章　非国教主義の貢献
  　　不人気、分裂、衰退－－社会的・法的地位
  　　分派－－バリントンとブラッドベリ
  　　歴史家、説教者および個人指導教師ニール－－歴史家たちとジャーナリストたち
  　　フォスター
  　　ウォッツ
  　　グローヴ
  　　ドッドリッジ
  　　詩人、出版者、俗人
  
  第八章　ジョージ二世の治世の頑強なウィッグと共和主義者
  　　満足と政治
  　　議員、歴史的、国制的、法律的注釈者たち
  　　国教会の革新者と改革者－－ホードリ派
  　　エドマンド・ローとジョン・ブラウン
  　　トマス・パウヌルの『政治体の原理』
  
  第九章　ジョージ三世時代のオネスト・ウィッグ、一七六一～一七八九年
  　　当代の急進主義の性格
  　　ブラックバーン関係者、「人類の宗教的、市民的権利を心から願う者の親密団」
  　　プライス、プリーストリ、その他の若干の非国教徒
  　　政治的探究、協会と連合
  
  第一〇章　結　論
  
  文献の注記
  訳者解説　キャロライン・ロビンズの仕事（田中秀夫)
  人名・事項・書名索引

• 出版社からのコメント

  「自由」獲得への壮大な物語とは。スミスやヒュームだけでない思想家の群像、イギリス自由主義研究の古典的名著

• 内容紹介

  「自由」獲得への壮大な物語
  スミスやヒュームだけでない思想家の群像、イギリス自由主義研究の古典的名著。
  
  本書は、一七世紀末から一八世紀末のイギリスのコモンウェルスマンの物語である。共和主義者ともいえる彼らは、自由と「共同の福利」を実現するため、言論に訴えた。本書に登場するリアル・ウィッグたちは、専制と闘う自由と民主主義の父祖でもあったが、イングランド、スコットランド、アイルランドの「自由」の実現にいかに貢献したのか。群像の思想を開拓するイギリス自由主義研究の金字塔、現代の共和主義研究の起点となった古典的名著。（Caroline Robbins,The Eighteeth-Century Commonwealthman , Harvard University Press,1959.の全訳）。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  ロビンズ,キャロライン(ロビンズ,キャロライン／Robbins,Caroline)
  １９０３‐１９９９。１９２９～１９７１年、アメリカ東部女子大ブリンマー・カレッジ（Ｂｒｙｎ　Ｍａｗｒ　Ｃｏｌｌｅｇ）の教員。１９６０年にアメリカ歴史協会のハーヴァート・バクスター・アダムズ賞（Ｈｅｒｂｅｒｔ　Ｂａｘｔｅｒ　Ａｄａｍｓ　ｐｒｉｚｅ）。英国の王立歴史学会（Ｒｏｙａｌ　Ｈｉｓｔｏｒｉｃａｌ　Ｓｏｃｉｅｔｙ）の会員
  
  田中 秀夫(タナカ ヒデオ)
  １９４９年生まれ。１９７８年京都大学大学院経済学研究科修了。甲南大学教授、京都大学教授をへて、現在、愛知学院大学経済学部教授・京都大学名誉教授。専攻：経済学史、社会思想史

• 著者について

  キャロライン・ロビンズ (Caroline Robbins)
  1903年から1999年
  経済学者ライオネル・ロビンズの妹
  英国の王立歴史学会（Royal Historical Society）の会員
  
  田中　秀夫 (タナカ　ヒデオ)
  ＊2020年2月現在
  愛知学院大学経済学部教授・京都大学名誉教授

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