平安朝物語文学とは何か―『竹取』『源氏』『狭衣』とエクリチュール(MINERVA歴史・文化ライブラリー) [全集叢書]
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平安朝物語文学とは何か―『竹取』『源氏』『狭衣』とエクリチュール(MINERVA歴史・文化ライブラリー) [全集叢書]

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出版社:ミネルヴァ書房
販売開始日: 2020/02/28
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平安朝物語文学とは何か―『竹取』『源氏』『狭衣』とエクリチュール(MINERVA歴史・文化ライブラリー) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    日本古典文学の原点である平安朝物語文学をどのように捉えればよいのか。物語があくまで口承性を標榜しているにもかかわらず、自らが「書かれた物語」として生成されているという現実を前にして、物語自身がどのような批評的スタンスをとっているのか。本書では、「物語の出で来はじめの祖」たる『竹取物語』を範としつつ、『源氏物語』から『狭衣物語』へと至る物語文学史の系譜において、このパラドックスの変容過程を解明する。
  • 目次

    まえがき


     第Ⅰ部 総説・平安朝物語文学とは何か

    第一章 『竹取物語』=物語文学の範例
     1 偽装の口承物語
     2 「き」と「けり」の弁別──『竹取物語』の自己言及
     3 再び偽装の口承物語について

    第二章 再び物語文学の範例『竹取物語』について
     1 物語文学をめぐる問題域
     2 「不死の薬」「文」の焼却──パロールへの還元  不死の薬=文  かぐや姫が残した二通の手紙

    第三章 光源氏晩年物語から『狭衣物語』、そして『いはでしのぶ物語』
     1 エクリチュールの論理の擡頭と世界の解体
     2 エクリチュールと語りの忘却

    第四章 ジャック・デリダの「原エクリチュール」について
     1 物語音読論批評
     2 仮名文(漢文)に潜在するエクリチュール(パロール)
     3 西洋/日本


     第Ⅱ部 光源氏晩年物語──エクリチュールの論理の擡頭と世界の解体

    第五章 光源氏晩年物語入門──編年体というエクリチュール
     1 「若菜」上巻の編年体
     2 「若菜」下巻の編年体
     3 編年体──内在化された外的時間
     4 「柏木」から「幻」巻の時間
     5 主人公(?)は誰か

    第六章 女三の宮降嫁決定の論理──歴史的時空間の成立
     1 晩年の源氏──抑圧された過去は回帰する
     2 晩年の朱雀院──抑圧された過去は回帰する
     3 対話の言葉──先例主義というエクリチュール

    第七章 源氏四十賀の記録というエクリチュール
     1 算賀と歴史
     2 歴史以上の歴史──編年体・対話体・記録体

    第八章 明石一族の歴史の完成
     1 女系三代とエクリチュール
     2 入道の遺言というエクリチュール
     3 事後的(?)な夢語り
     4 住吉社参詣──明石一族物語の完結

    第九章 女楽とエクリチュール──光源氏世界最後の光芒
     1 女楽──「若菜」世界の転換点
     2 降った時代の音楽会
     3 花の喩(屍花)・女性遍歴史というエクリチュール

    第十章 晩年の紫の上
     1 手習というエクリチュール
     2 紫の上とその分身たち
     3 物の怪の正体は
     4 物の怪の言葉=死者たちのエクリチュール

    第十一章 柏木対源氏──二つのエクリチュールの相克の物語
     1 柏木恋文の宛先は源氏──抑圧された過去は回帰する
     2 源氏の柏木への『藤氏蹴鞠記』執筆依頼

    第十二章 柏木の先例主義──二番煎じの「むかし男」
     1 『伊勢物語』への偏愛──虚無感とアナーキズム
     2 女三の宮とのディスコミュニケーション
     3 男による男のための物語文学

    第十三章 エクリチュールの人柏木の死とその遺産
     1 唐猫というエクリチュール
     2 「脚」の欠損から「手」の欠損へ
     3 届いた所が宛先 差出人は自分

    第十四章 女三の宮という不気味なるもの
     1 「幼さ」というかき込み不能
     2 かき込み不能というかき込み

    第十五章 アーキビストの夕霧
     1 夕霧物語──柏木物語の転倒(その一)
     2 夕霧物語──柏木物語の転倒(その二)
     3 一条御息所の文・落葉の宮の手習
     4 夕霧物語の絶対的新しさ
     5 夕霧対源氏──横笛というエクリチュール

    第十六章 「幻」巻──エクリチュールの終焉とその残余
     1 「幻」巻の時間
     2 文の火葬
     3 二つの『竹取物語』引用


     第Ⅲ部 『狭衣物語』──エクリチュールと語りの忘却

    第十七章 回想とエクリチュール
     1 独詠歌=物語構成の基本単位
     2 狭衣物語的エクリチュールの数々

    第十八章 モノローグの物語構造
     1 独詠歌の立聞きというモノローグ
     2 噂の言葉というモノローグ
     3 神託の言葉というモノローグ

    第十九章 偽装の偽装 物語文学のための物語文学
     1 『狭衣物語』の自己言及
     2 新たに語ることは何もない

    第二十章 再び物語冒頭部「少年の春は…」について
     1 引用断片へのフェティシズム
     2 美文の構造



    その他の主要参考文献
    あとがきにかえて
    事項索引
    人名索引
  • 内容紹介

    既成の平安朝文学像を一新
    「書かれた物語」というパラドックスに肉薄…
    エクリチュール一本で物語文学史を踏破する。

    日本古典文学の原点である平安朝物語文学をどのように捉えればよいのか。物語があくまで口承性を標榜しているにもかかわらず、自らが「書かれた物語」として生成されているという現実を前にして、物語自身がどのような批評的スタンスをとっているのか。本書では、「物語の出で来はじめの祖」たる『竹取物語』を範としつつ、『源氏物語』から『狭衣物語』へと至る物語文学史の系譜において、このパラドックスの変容過程を解明する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    神田 龍身(カンダ タツミ)
    1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期退学。早稲田大学高等学院教諭、亜細亜大学教養部助教授、静岡大学人文学部言語文化学科教授を経て、学習院大学文学部日本語日本文学科教授。研究テーマは、日本古典文学とエクリチュール
  • 著者について

    神田 龍身 (カンダ タツミ)
    *2020年2月現在
    学習院大学文学部日本語日本文学科教授

平安朝物語文学とは何か―『竹取』『源氏』『狭衣』とエクリチュール(MINERVA歴史・文化ライブラリー) の商品スペック

商品仕様
出版社名:ミネルヴァ書房 ※出版地:京都
著者名:神田 龍身(著)
発行年月日:2020/02/28
ISBN-10:4623087883
ISBN-13:9784623087884
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:445ページ ※439,6P
縦:20cm
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