院政期和歌文学の基層と周縁(研究叢書518<518>) [全集叢書]
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院政期和歌文学の基層と周縁(研究叢書518<518>) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2020/02/15
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院政期和歌文学の基層と周縁(研究叢書518<518>) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    千数百年にわたって現役の文学であり続けている和歌。その生命力の秘密を探る。
  • 目次

    目次
    序章 
    Ⅰ部 和歌作品と歌学・歌論と
    第一章 「はす」を詠む和歌/源俊頼の「はす」の歌/「はちす」と「はす」と/「はす」を詠む和歌の出現/「はす」を詠む和歌の定着/「はすの○○葉+助詞」の歌句/むすび
    第二章 源俊頼の歌学知識と和歌実作
    はじめに/全体の概観/「とよはたぐも」「くものはたて」および「くもで」/「けけらなく」/「つま」/難義語を用いたまたは故事に基づいた贈答歌/難義語を詠むこと/むすび
    第三章 行尊の和歌表現― 地名詠と擬人法と―
    はじめに/宿の名を詠む歌/地名を詠む歌/擬人法を用いた歌/むすび
    第四章 『為忠家両度百首』に関する考察
    表現の類似への注目/『堀河百首』『散木奇歌集』などからの摂取/歌学書等の注説との関係/詠作の場の共有/まとめ
    第五章 『久安百首』と歌学― 詠歌の場としての定数歌―
    詠歌の場としての定数歌/「いなむしろ」を詠む崇徳院の久安百首歌/『久安百首』に詠まれた付注歌語/歌人による傾向/先行百首歌からの影響および後代の百首歌への影響/むすび
    第六章 『久安百首』部類本考
    はじめに/ほととぎすの歌をめぐって/「立春」題について―位階順の配列―/「桜」題における配列構成/二つの「月」題/四季部における題の配列構成/恋部について/崇徳院歌と顕広歌と/隆季の百首をめぐって/部類本の成立についての試案/まとめ
    第七章 『久安百首』部類本と『千載和歌集』の配列構成
    はじめに/桜歌群の構成/暦月との対応/作者の位階順による配列および堀河百首歌との並置/崇徳院歌と俊成歌と/羇旅部の久安百首歌
    第八章 『御裳濯河歌合』の構成と俊成入道の判
    花と月と/釈教歌と神祇歌と/俊成判の特徴/両宮歌合の位置
    第九章 藤原俊成の和歌史観と批評態度
    はじめに/古典歌からの摂取と近代歌との類似と(1)/古典歌からの摂取と近代歌との類似と(2)/古典歌と近代歌と/藤原基俊の判詞/歌合判詞における批評の一貫性/和歌の評価基準をめぐる問題意識/『古来風体』の視座/おわりに
    第十章 「かはやしろ」の論争をめぐって
    はじめに/歌学書の所説/『六百番歌合』の顕昭歌をめぐって/「かはやしろ」を詠む和歌/俊成の詠作と所説/難義語を詠む和歌/おわりに
    第十一章 定家『八代抄』夏部の配列構成をめぐって
    はじめに/ほととぎすの歌群について/『新古今和歌集』との比較から/『新勅撰和歌集』との比較から/おわりに

    Ⅱ部 和歌のことば
    第十二章 稲の名を詠む歌
    はじめに/稲の品種名を詠んだ和歌/稲の異名をめぐって/品種名と異名と/まとめ
    第十三章 稲の名を詠む源俊頼の和歌
    はじめに/「ほうしこ」/「そでのこ」/「ちもとこ」/稲の品種名を詠んだ可能性のある和歌/結びとして
    第十四章 藤原清輔の「ながひこ」詠をめぐって
    藤原清輔の「ながひこ」詠/「ながひこ」を詠む諸例/「鶴のすむ」の表現/「苗代」を詠む大嘗会和歌/ むすび
    第十五章 『和歌初学抄』物名「稲」の窓から
    『和歌初学抄』物名「稲」の項/稲の品種名の掲出/『八雲御抄』との比較から/稲を詠む清輔の和歌/清輔の言述から/『和歌初学抄』の著述
    第十六章 歌語「ありそ」「あらいそ」考
    「ありそ」と「あらいそ」と/『万葉集』の旧訓/「あらいそ」にみられる認識/歌枕「ありそ海」/歌語としての「ありそ」「あらいそ」/近世の状況/むすび
    第十七章 官職名を詠む和歌
    はじめに/官職名(漢語)を詠む/官職名(和語)を詠む/官職名の和訓を詠む/官職名の異称の和訓を詠む/官職名の異称(和語)を詠む/おわりに
    第十八章 「かげなびく」考― 大臣在任を表す歌ことば―
    はじめに/大臣在任の実績を詠む和歌(勅撰集)/大臣在任の実績を詠む和歌(勅撰集以外)/任大臣を予見・期待する和歌/歌ことばとしての「かげなびく」

    Ⅲ部 「古歌」「本歌」をめぐって
    第十九章 「近頃の歌」との類似をめぐって― 歌合判詞にみる認識―
    歌合に現れる類似歌/歌合判詞に現れる類似歌の問題/基俊・顕季・俊頼の判詞から/清輔の言述から/俊成の歌合判詞から/顕昭の判詞から/定家の言述から
    第二十章 歌合判詞における「古歌なり」をめぐって
    問題の所在/〈新歌〉を「古歌」という例/〈新歌〉の一部を「古歌」という例/「〈新歌〉は誰々の歌なり」という例/「古歌なり」という難/おわりに
    第二十一章 歌合に古歌を詠むこと
    問題の提起/作者名「有女房」/『奈良歌林院歌合』の事例/歌合における諸例
    第二十二章 「古歌」の再生ということ
    類歌の問題をめぐって/「古歌」に関する問題提起/「古歌」の再生をめぐって① ―『源氏物語』―/「古歌」の再瀬をめぐって② ―歌集―/「古歌」の暗誦と手習/院政期以降の様相
    第二十三章 藤原家隆の先行歌摂取
    「鶯さそへ春の山風」の歌/古典和歌の摂取/物語世界の受容/俊成歌に学ぶ
    第二十四章 「さののわたり」の遠景― 本歌取りへの一視角―
    定家「こまとめて」の歌/和歌を聴く/再び定家「こまとめて」の歌/和歌を初句から順次解釈すること/俊成「うづら鳴くなり」の歌/定家「さののわたり」歌と俊成「うづら鳴くなり」歌との異なり/第四句への注目/『新古今和歌集』の本歌取りから/おわりに
    第二十五章 『新古今和歌集』の「里はあれて」歌「玉の緒よ」歌考
    はじめに/「里はあれて」歌の理解/「玉の緒よ」歌/おわりに

    終章
    初出一覧
    索引(人名索引・和歌索引)
    あとがき
  • 内容紹介

    和歌は、千数百年にわたって現役の文学であり続けている。その生命力の秘密を探るべく、往時の人々にとって、和歌とはいかなるものであったのか、それらをどのように感受し、認識していたのか、実態を解明していく。Ⅰ部では、源俊頼、為忠家両度百首、久安百首などの和歌作品、藤原俊成などの歌論・歌学の言説、藤原定家編『八代抄』などを取り上げ、それぞれの詠歌、述説、また編纂の具体相、特徴を解明する。Ⅱ部では、稲の品種名、官職名など、和歌に用いられるには比較的珍しいことばについて検討し、それらがいかにして和歌表現の構成要素になりえているのかを考察する。Ⅲ部では、和歌が学ばれる場や和歌が作られる場によびおこされる「古歌」のありようを観察して、往時の人たちの和歌とらえ方を探り、また、「本歌」についての考究をとおして、往時の理解鑑賞のあり方を想定した解釈を試み、当時の感覚、認識に近づいていく方途とする。

    図書館選書
    千数百年にわたって現役の文学であり続けている和歌。その生命力の秘密を探るべく、院政期を中心に、和歌作品、歌論・歌学の言説の読解、和歌のことばについての検討をとおして、往時の人々の和歌の実態を明かしていく。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 明浩(サトウ アキヒロ)
    1961年千葉県生まれ。大阪大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程退学。大阪大学文学部助手、名城大学法学部助教授を経て、都留文科大学文学部教授
  • 著者について

    佐藤明浩 著 (サトウアキヒロ)
    一九六一年千葉県生まれ。大阪大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程退学。大阪大学文学部助手、名城大学法学部助教授を経て、現在、都留文科大学文学部教授。
    研究業績として、本書所収の論考のほか、「後葉和歌集の誹諧歌」(『詞林』三 一九八八年五月)、「題の拡充と題詠の深化―恋題を中心に院政期から新古今前後まで―」(『論集〈題〉の和歌空間』笠間書院 一九九二年十一月)、「「忍恋」題の始発」(『国文学論考』三五 一九九九年三月)、「長明文字■ ※■←金+巣」(校注、共著、『日本古典偽書叢刊 第1巻』現代思潮社 二〇〇五年一月)、「源氏物語の書かれた和歌」(小嶋菜温子・渡部泰明編『源氏物語と和歌』青簡舎 二〇〇八年十二月)などがある。

院政期和歌文学の基層と周縁(研究叢書518<518>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:佐藤 明浩(著)
発行年月日:2020/02/15
ISBN-10:4757609450
ISBN-13:9784757609457
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:598ページ
縦:22cm
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