私 の誕生 生後2年目の奇跡〈1〉自分を指差す、自分の名を言う [単行本]
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私 の誕生 生後2年目の奇跡〈1〉自分を指差す、自分の名を言う [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2020/03/27
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私 の誕生 生後2年目の奇跡〈1〉自分を指差す、自分の名を言う の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    つぶさな観察から立ち上がる、ことばと自己の永続性の獲得の不思議―1歳代の子どもが自らを語る「ことば」を獲得し、それを媒介に周辺の人やものにかかわり始め、一個のペルソナが生まれてくるまでの過程を、日誌観察法によりつぶさに描き出す。第1分冊では、「自分の名」がいつから一人称とみなせるのかをテーマに、「自己」の発達を論じる。
  • 目次

    I 自分を指差す,自分の名を言う

    序 章 「自分」とは何か?
     1.「私」という一人称の不確かさ
     (1)日本語の一人称
     (2)英語の主語の一人称は必要なのか
     (3)「私は私だ」という巨大な“錯覚”
     2.「I」や「you」という人称代名詞の背後にあるもの
     (1)一人称代名詞を用いる難しさ
     (2)自分の名をいつまでも自称詞に用いることは幼いことか
     (3)欧米の一人称・二人称と対話の場の成立
     (4)「I」や「you」を使えることはそんなにすごいことか
     3.自分の名前という不思議
     (1)人称語は呼びかけから発生するのか
     (2)「呼びかけ」と「名指し(名前を言う)」
     (3)人物の名前とは何か
       ①第三者への名指し
       ②第一者(自分自身)への名指し
       ③第二者(子ども)への名指し
     (4)人物の名前は固有名詞なのか普通名詞なのか
       ①「ダディ」とは誰か
       ②固有名詞の理解
     (5)自分の名前とは何か
       ①名前を持たない人たち
       ②個人のアイデンティティを大切にする一神教
       ③「自分の名前」という手形
     
    第1章 生後1年目,「身ぶりからことばへ」
     1.乳幼児の日誌的な観察
     2.日々の生活における子どもの観察
     (1)本研究の観察の目的
     (2)観察の対象
     (3)観察の方法
     (4)観察データの分析方法
     3.長男Uの生後1年目の達成
     (1)「共同化された対象世界」の出現
       ①「共同化された“人”的存在」
       ②突然の出来事を「共同化された事象」にする力
       ③ツツジの花を指差し,笑い声を出し,父親を見る
     (2)「自己」を「他者」と同型的な存在として組織化
       ①仕草の模倣
       ②道具の理解    
     (3)「他者」と並ぼうとする「自己」の欲望の出現
     4.生後1年目に関する理論的な留意点
     (1)「模倣」をどのようにとらえるか
       ①コミュニケーションとしての模倣
       ②他者の行為意図を理解するための模倣
       ③身体所作の模倣の重要性
     (2)「身体」をどのようにとらえるのか
        
    第2章 ことばの世界へ
     1.アイコン・インデックスとしてのことば
     (1)記号(サイン)をどのようにとらえるのか
     (2)Uにとって父親とはいかなる存在か,その多面的な関係性
       ①一瞬前の体験を共有する相手としての父親
       ②母親と話題にする対象としての父親
       ③意図を確認する相手としての父親
       ④保持される父親の意図
       ⑤鍵をドアと関連づけ,またその所有者である父親とも関連づける
       ⑥父親の見つめているモノを確認する指差し
       ⑦一緒のことにして楽しめる遊び相手としての父親
       ⑧父親がUに注意をすることを催促?――禁止の内面化
       ⑨まとめ――Uにとって父親とはどのような存在か
     (3)やりとりの不連続的な連鎖
     2.投機とグラウンディングを通じてのコミュニケーション
     (1)投機とグラウンディング
     (2)異なる意志を持つ他者(父親)
     3.ことばとしての身体
     (1)ことばとして機能し始めるUの身体
     (2)他者の同型的な身体図式の形成
     (3)自他の身体を結びつける写真やことば(音声言語)
     (4)身ぶりと発声でのやりとり
     〈まとめ〉
      
    第3章 人称的世界へ
     1.父親や母親に対する人称詞の獲得
     (1)父親や母親に対する呼びかけ
     (2)なぜ父母を「名指す名前」の習得には時間がかかるのか
     (3)「お父ちゃん」「お母ちゃん」の言語理解
     (4)「トータン」「タータン」といった名前の習得
     (5)人称詞「トータン」の獲得プロセスのまとめ
     2.自分の名前の獲得
     (1)自分の名前が分かるとはどういうことか
     (2)なぜ子どもは自分の名前を自分で口にするようになるのか
       ①「投機的な振る舞い」としての「自分の名」を発する
       ②「自分の名前」と分かって「自分の名前」が言えるようになる
     3.自己と他者とのつながりと駆け引き
     (1)自己と他者とのつながりを生きる
       ①「姿勢・態度を写す模倣」と「模倣の意識化」
       ②他者の身体運動を模倣する
       ③受動―能動反転模倣
     (2)他者への共感・物語の理解
       ①絵本の理解
       ②絵本理解における二つの視点(当事者視点と第三者視点)
       ③他児への共感
     (3)その他の発達について
       ①表現する力の発達
       ②交換条件の理解と行動の抑制
       ③首の横振りと自己主張
     〈まとめ〉

    第4章 人称的世界の開花I:「自分の名前」と自己意識
     1.自分の名前の獲得
     (1)「自分の名」を言うことはどのような行為か
       ①綿巻による「自分を表す語」の分析
       ②本書の自称詞の分析(分類)カテゴリー
     (2)自称詞の爆発的増加
       ①1歳6ヵ月代の自称詞の用い方
       ②1歳7ヵ月代の自称詞の用い方
       ③1歳8ヵ月代の自称詞の用い方     
     2.「自分の名」が一人称になるのはいつか
     (1)自称詞による「プラン宣言」発話  
     (2)自称詞による「行為者同定」発話
     (3)自称詞による「所有主張」発話 
     3.鏡を通じての新しい自己意識
     (1)自己の鏡像理解(先行研究から) 
       ①子どもはいつ頃鏡の自己像を理解できるようになるのか
       ②鏡の「マーク課題」を通過できることは何を意味しているのか
     (2)自己の鏡像理解(Uの日誌データから)
       ①鏡の前で「Uちゃんどこ?」
       ②鏡の前で「あれは誰?」
       ③新しい服を着せると鏡を見に行きたがる
       ④「マーク課題」について
     〈まとめ〉

    第5章 人称的世界の開花II:広がる内界と外界
     1.広がる自己の世界
     (1)内的状態の表現への歩み 
     (2)「延長された自己」をめぐる議論
       ①ことばに先立つ「自伝的自己」
       ②ことばの後に生まれる「自伝的自己」
       ③エピソード記憶と「延長された自己」
     (3)Uの「延長された体験生活」
       ①ワーキング・メモリ(作業記憶)の拡大
       ②出来事の記憶をめぐる会話
       ③エピソード記憶らしきものの出現
     2.広がる他者との世界(対人意識の発達)
     (1)操られ主体として立ち上がってくる人形 
       ①ライバルとしての人形(ぬいぐるみ)
       ②人形を行為の主体として操る
       ③人形の一人称「ボク」ということばの出現
     (2)役割の逆転,受け身の立場から能動的立場へ
     (3)親に指示し,「コウ,コウ」と手本を示せるまでに  
     (4)反抗できる力,拒否できる力 
       ①「トータンは?」「タータンは?」と聞き返す
       ②「アカン」を他者に対して拒否(禁止)として用いる
       ③「こっち」と言えば「あっち」と自分の意思を主張
     〈まとめ〉

    第6章 新たな「自己」の出現(1歳9ヶ月代~1歳10ヶ月代)
     1.自称詞の展開
     (1)Uの自称詞 
       ①1歳9ヶ月代の自称詞の用い方
       ②1歳10ヶ月代の自称詞の用い方
       ③1歳11ヶ月代の自称詞の用い方
     (2)人形の自称詞「ボク」
       ①1歳9ヶ月代の「ボク」の用い方
       ②1歳10ヶ月代の「ボク」の用い方
       ③1歳11ヶ月代の「ボク」の用い方
     2.象徴能力の出現,イメージ世界の展開
     (1)象徴能力 
     (2)広がる仮想世界
       ①「ナイ」という意識
       ②内的状態をどう表現するか
       ③絵本の登場人物の立場を理解する
     3.自己と時間
     (1)自己の対象化と自己意識 
       ①「ココ」と「ムコウ」など(1歳9ヶ月代)
       ②「ジブン(自分)」「トイ(一人)」など(1歳10ヶ月代)
     (2)時間意識と自己意識 
       ①過去と自己(1歳9ヶ月代)
       ②過去と自己(1歳10ヶ月代)
     (3)自我の出現・反抗期の始まり?
     〈まとめ〉


    The Emergence of ‟I”, the Miracle in the Second Year of Life, I:
    Pointing to One's Self, Uttering One's Own Name
    Takeshi ASAO
  • 内容紹介

    1歳代の子どもが,自らを語る「ことば」を獲得し,それを媒介に周辺の人々やものにかかわり始め,一個のペルソナが生まれてくるまでの過程を,日誌観察法によりつぶさに描き出す.第一分冊では「自分の名前」がいつから一人称とみなせるかをテーマに「自己」の発達を論じる.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    麻生 武(アサオ タケシ)
    1949年生まれ。1972年京都大学理学部卒業(主として数学を修める)。1974年京都大学教育学部卒業(心理学専攻)。1982年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学。現在、奈良女子大学名誉教授。博士(文学)。その他、奈良女子大学文学部附属幼稚園園長(2000.4‐2003.3)、日本発達心理学会理事長(2003.1‐2005.3)、『質的心理学研究』編集委員長(2007.4‐2010.3)を歴任
  • 著者について

    麻生 武 (アソオ タケシ)
    奈良女子大学名誉教授

私 の誕生 生後2年目の奇跡〈1〉自分を指差す、自分の名を言う の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:麻生 武(著)
発行年月日:2020/04/17
ISBN-10:4130111469
ISBN-13:9784130111461
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:320ページ
縦:22cm
その他:自分を指差す、自分の名を言う
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