私 の誕生 生後2年目の奇跡〈2〉社会に踏み出すペルソナとしての自己 [単行本]
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私 の誕生 生後2年目の奇跡〈2〉社会に踏み出すペルソナとしての自己 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2020/06/02
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私 の誕生 生後2年目の奇跡〈2〉社会に踏み出すペルソナとしての自己 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    人称と時制の生み出すことばの世界へ―“私”が成立する条件とは何か。1歳代の子どもが自らを語る「ことば」を獲得し、それを媒介に周辺の人やものにかかわり始め、一個のペルソナが生まれてくるまでの過程を、日誌観察法によりつぶさに描き出す。第2分冊では、“私”が成立する条件という哲学的テーマについて、他者理解・自己意識・時間意識から議論する。
  • 目次

    第I巻第6章のまとめ――新たな「自己」の出現

    II 社会に踏み出すペルソナとしての自己

    第7章 変貌する「他者との関係」
     1.ライバルとしての他児
     (1)仲間関係
       ①2ヶ月年少のマナブ君
       ②4ヶ月年長のノリ君
       ③公園で出会う年長児
     (2)世の中の理不尽を体験する
     2.自己の多重化
     (1)他者の視座理解
       ①他者の視座の振る舞いとしての理解
       ②他者の視座の表象的理解
       ③他者からの「見え」を理解する難しさ 
     (2)聾児ケイトの自称詞獲得と自己の多重化
       ①聾児ケイトの人称代名詞の獲得過程
       ②ケイトの手話から見えてくる「自己の多重化」
     3.他者に成り込む自己,他者に教える自己
     (1)他者に成り込む自己(自己の多重化)
     (2)他者に教えること・モデリングすること
       ①積極的に教える(active teaching)
       ②相手に必要な操作スキルをモデリングで教える
     〈まとめ〉


    第8章  一人のペルソナ(役割存在)の出現
     1.内面を持つ存在へ
     (1)「トイ(一人)」と語る主体の出現
       ①「トイ(ヒトイ)」発話の多語化
       ②過去・現在・未来をつなぐ「トイ(一人)」である主体
     (2)心的状態を示すことば
       ①「好き」ということばの出現(1歳10ヵ月代)
       ②「嫌い」ということばの出現(1歳11ヵ月代)
       ③「好き」と「嫌い」が生み出す心的世界(1歳11ヵ月代)
       ④Uの「テューチャン(Uちゃん)」と人形の「ボク」
     (3)同情・共感
       ①医者のまねをして治療(役割遊びの誕生)
       ②自分の痛みや他者の痛みの理解
     2.役割イメージと物語
     (1)お話の理解と産出
     (2)象徴能力とふりの展開(ストーリーがある)
     (3)自分の身体の一部を人格的存在にする
     3.役割存在「ニイタン」としての自覚
     (1)「赤ちゃん」や「兄たん」の概念
     (2)「赤ちゃん」概念に新たな意味内容(内包)が生まれる
     (3)「兄たん」概念に新たな意味内容(内包)が生まれる
     (4)「兄たん(ニイタン)」の自覚
     〈まとめ〉

    第9章 過去の出来事と記憶と自己
     1.時間の概念(過去・現在・未来)
     (1)まえ・さっき・きのう(過去)
       ①まえ(マエ)
       ②さっき(カッキ・タッキ)
       ③きのう(キノウ・キンノ)
     (2)いま(現在)
     (3)きょう(現在)
       ①「現在」タイプの「今日」
       ②「過去」タイプの「今日」
       ③「未来」タイプの「今日」
       ④時間に対する微分的意識=「今」という意識の誕生
     (4)あと・こんど・あした(未来)
       ①あと(アト)
       ②こんど(コンド)
       ③あした(アシタ)
     2.エピソード記憶と自己識的意識
     (1)エピソード記憶に関するここまでの議論
     (2)生後2年目にエピソード記は存在するのか
       ①1歳11ヵ月代の発話に見る時間意識
       ②過去体験の想起
       ③エピソード記憶の芽生えの兆候(原〈エピソード記憶〉)
     (3)原〈エピソード記憶〉とさまざまな記憶事象
       ①原〈エピソード記憶〉と「手続き的記憶」
       ②原〈エピソード記憶〉と「延長意識」の発達
       ③原〈エピソード記憶〉と「出来事との対連合的な記憶」
       ④原〈エピソード記憶〉と「共同想起」 
     (4)原〈エピソード記憶〉とエピソード記憶
       ①原〈エピソード記憶〉と呼べるのは
       ②原〈エピソード記憶〉とエピソード記憶との相違点
     〈まとめ〉

    第10章 原〈私〉の出現から〈私〉の誕生へ
     1.「〈私〉の誕生」という問いの意味
     (1)一人称を用いる存在としての〈私〉
     (2)「ペルソナ」とは何か
     (3)「ペルソナ」という概念が覆い隠してしまうもの
     2.原〈私〉の誕生
     (1)時の変化を感じる原〈私〉(時制のルーツ)
     (2)自己と他者とを結ぶ原〈私〉(人称のルーツ)
       ①人称の累進構造のルーツとしてのパントマイム
       ②原〈私〉は名指されることも,名乗ることもない
     3.原〈私〉から〈私〉の誕生へ
     (1)「ボク」は人形の一人称なのか
       ①1歳11ヵ月代の「ボク」は人形の一人称なのか
       ②「ボク」は第〇次内包,第一次内包
       ③Uが人形操作に用いた「ボク」
     (2)「テューチャン(Uちゃん)」が一人称になるとき
     4.戯れ始めるシニフィアン(signifiant)
     (1)指示対象とシニフィアン(signifiant)との新たな関係
       ①「これ何おうどんねー?」と細目を開く
       ②ブタは「ブーブー」,ではトータンはなんと言って鳴くのか
     (2)人形や自分を父親に見立てる(他者のふりをする)
       ①スヌーピーを父親にする
       ②自分が父親であると宣言する
     (3)「FはFでなく,UはUではない」と主張する
       ①Uは「トータン」,Fは「Uちゃん」
       ②「Fはトータンと違う,おじさん」
     5.〈私〉の誕生
     (1)「Uチャン」の第〇次内包とは何か
       ①本書の問いとその答えの先取り
       ②「私」の第一次内包と第〇次内包
       ③「Uチャン」の第〇次内包の獲得
     (2)エピローグ:一人称としての〈私〉の現れ
       ①「Uちゃん何見てるの?」とブタに問う
       ②「ネコは何してる?」「Uちゃん見てる」と言う
     〈まとめ〉

    おわりに――現れたものと闇に消えたもの


    The Emergence of ‟I”, the Miracle in the Second Year of Life, II:
    Self as One's Own Persona in the Social World
    Takeshi ASAO
  • 内容紹介

    1歳代の子どもが自らを語る「ことば」を獲得し,それを媒介に周囲の人やものにかかわり始め,一個のペルソナが生まれてくるまでの過程を,日誌観察法によりつぶさに描き出す.第二分冊では,〈私〉が成立する条件という哲学的テーマについて,他者理解・自己意識・時間意識から議論する.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    麻生 武(アサオ タケシ)
    1949年生まれ。1972年京都大学理学部卒業(主として数学を修める)。1974年京都大学教育学部卒業(心理学専攻)。1982年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学。現在、奈良女子大学名誉教授、博士(文学)。その他、奈良女子大学文学部附属幼稚園園長(2000.4‐2003.3)、日本発達心理学会理事長(2003.1‐2005.3)、『質的心理学研究』編集委員長(2007.4‐2010.3)を歴任
  • 著者について

    麻生 武 (アソオ タケシ)
    奈良女子大学名誉教授

私 の誕生 生後2年目の奇跡〈2〉社会に踏み出すペルソナとしての自己 の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:麻生 武(著)
発行年月日:2020/05/25
ISBN-10:4130111477
ISBN-13:9784130111478
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:250ページ
縦:22cm
その他:社会に踏み出すペルソナとしての自己
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