西洋音楽理論にみるラモーの軌跡―数・科学・音楽をめぐる栄光と挫折 [単行本]
    • 西洋音楽理論にみるラモーの軌跡―数・科学・音楽をめぐる栄光と挫折 [単行本]

    • ¥2,86086 ゴールドポイント(3%還元)
    • お取り寄せ
100000009003262761

西洋音楽理論にみるラモーの軌跡―数・科学・音楽をめぐる栄光と挫折 [単行本]

価格:¥2,860(税込)
ゴールドポイント:86 ゴールドポイント(3%還元)(¥86相当)
お届け日:お取り寄せこの商品は、日時を指定できません。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:音楽之友社
販売開始日: 2020/04/25
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

西洋音楽理論にみるラモーの軌跡―数・科学・音楽をめぐる栄光と挫折 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    西洋音楽史上、最大の理論家の一人、J.‐Ph.ラモー(1683‐1764)の“音楽の統一理論”探究の歩み。協和とされる音程はどのように定義されてきたか?なぜ“ド・ミ・ソの和音”が西洋音楽において特権視されるのか?
  • 目次

    1 序論
     ラモーという人物像はどのように捉えられてきたか
     ラモーが関係した音楽上の論争について
     先行研究における対照的なラモー評
     本書の概要と方向性

    2 ラモーのプロフィールと音楽理論書について
     ラモーの伝記的情報
     ラモーの音楽理論書の概略

    3 ラモーに至る数比の伝統 / ピュタゴラスとザルリーノ
    3-1 音楽理論における数比の論理の大前提
    3-2 ピュタゴラスとピュタゴラス派について
     ピュタゴラス派とテトラクテュス
     COLUNM モノコルドの分割によって協和音程を決める方法
    3-3 ザルリーノについて
     ザルリーノの『調和概論』における六数と協和概念
     COLUNM 西洋音楽における3度という問題

    4 『和声論』(1722年)におけるモノコルド分割の伝統の継承
     デカルト著『音楽提要』内のモノコルドの分割
     『和声論』内のモノコルドの分割を読み解く
     ド・ミ・ソの和音が特権視された理由

    5 『和声論』以後の動向/音響物理学の知見と音楽理論
     L. B. カステルについて
     ソヴールと音響物理学

    6 『新体系』(1726)における音響物理学
     ラモー理論と倍音現象
     ラモー理論における音響体
     『和声論』から『新体系』への転換

    7 ラモー理論における倍音現象の諸問題/『和声の生成』(1737)以降
     短3度と短完全和音について
    7-1 下方倍音列の問題
     下方倍音列とはいかなるものか
     下方倍音という虚構
     『和声の生成』における最大の誤り/下方倍音問題
     『和声原理の証明』(1750)における修正
     下方倍音と短3度問題
     COLUNM ラモーは短3度をいかに正当化しようとしたか
    7-2 上方倍音列の問題
     問題① “上方倍音列は協和的である”と言うことはできない
     問題② 上方倍音は必ずしも“自然現象”ではない
     問題③ 第7倍音以降の音の存在
     問題④ 実験データの恣意的な捨象/なぜ三音だけなのか
     問題⑤ 実験データの改ざん処理/オクターヴという謎
     COLUNM ダランベールによるラモー批判;数比の全否定
     COLUNM ルソーによるラモー批判;多岐にわたる論争

    8 ラモーのこれまでの歩みと晩年の15年
    8-1 科学と啓蒙主義の時代におけるラモー
    8-2 晩年期のラモーの著作群について:
     ラモー理論の「神秘論的転回」
     1752年刊『ラモー氏の『和声原理の証明』に関する新見解』
     1754年刊『音楽のためのわれわれの本能に関する諸観察』
     1760年刊『音響原理に関する新見解』(以下『新見解2』と略記)
     1762年刊『この同一テーマに関する論争から導き出される諸学の起源』
     1763-4年執筆『自然の只中から引き出された、いまだ知られておらず、かつ興味深い真実』

    9 エピローグ

    付録1 抄訳 J. ソヴール「一般体系」(1701)第9章「倍音son harmoniqueについて」
    付録2 ラモーのテクストの影響関係
    参考資料
    ラモー年表
    人名索引

    あとがき
  • 出版社からのコメント

    ラモーという人物と音楽理論への導入となる一冊。『和声論』完訳の気鋭研究者の書き下ろし。中世の伝統から科学への転換を追う。
  • 内容紹介

    ラモーという人物と、彼の音楽理論への導入となる一冊。『和声論』を完訳した気鋭のラモー理論研究者による書き下ろし。
    扱われる内容は、「自身以前の数世紀にわたる西洋音楽理論における“数比の伝統”に則るかたちで理論家としてスタートしたラモーが、西洋近代を画することになる科学革命や18世紀フランス啓蒙主義の只中でいかに“音楽理論と科学”の統合を目指したか(そしてこの試みが必ずしも成功しなかったか)」。
    中心となるテーマは「協和的とされる音程はどのように定義されてきたのか」、そして「なぜ“ド・ミ・ソの和音”が西洋音楽において特権視されるのか」。
    数比の伝統(ピュタゴラスとザルリーノ)に言及した後、ラモー理論の一大特徴である、中世の伝統から科学への転換を追う。
    終盤ではラモーへの批判も取り上げる。ラモー理論の弱点・欠陥を正確に捉えることは西洋音楽理論が抱え込んでいる諸問題を理解するためにも重要である。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    伊藤 友計(イトウ トモカズ)
    東京外国語大学、東京藝術大学卒。文学博士(東京大学)、音楽学博士(東京藝術大学)。現在、東京藝術大学、明治大学にて非常勤講師
  • 著者について

    伊藤 友計 (イトウ トモカズ)
    東京外国語大学、東京藝術大学卒。文学博士(東京大学)、音楽学博士(東京藝術大学)。訳書にJ.-Ph.ラモー『和声論』(音楽之友社、2018年)、F.カンピヨン『オクターヴの規則』(『音楽を通して世界を考える』所収、東京藝術大学出版会、2020年)。現在、東京藝術大学、明治大学にて非常勤講師。

西洋音楽理論にみるラモーの軌跡―数・科学・音楽をめぐる栄光と挫折 の商品スペック

商品仕様
出版社名:音楽之友社
著者名:伊藤 友計(著)
発行年月日:2020/05/10
ISBN-10:427610257X
ISBN-13:9784276102576
判型:A5
発売社名:音楽之友社
対象:教養
発行形態:単行本
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:172ページ
縦:21cm
他の音楽之友社の書籍を探す

    音楽之友社 西洋音楽理論にみるラモーの軌跡―数・科学・音楽をめぐる栄光と挫折 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!