東アジアの人文・社会科学における研究評価―制度とその変化(アジ研選書) [全集叢書]

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東アジアの人文・社会科学における研究評価―制度とその変化(アジ研選書) [全集叢書]

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出版社:日本貿易振興会アジア経済研究所
販売開始日: 2020/03/24
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東アジアの人文・社会科学における研究評価―制度とその変化(アジ研選書) の 商品概要

  • 目次

    まえがき / 佐藤 幸人

    序 章  東アジアにおける人文・社会科学の研究評価制度へのアプローチ / 佐藤 幸人
     はじめに
     第1節 評価の種類
     第2節 適当な研究評価の模索
     第3節 東アジアの評価制度および日本の特徴と課題
     おわりに

    第1章  韓国-大学の国際化と評価への期待と葛藤-/ 二階 宏之
     はじめに
     第1節 高等教育政策における大学改革
     第2節 大学評価
     第3節 大学教員業績評価制度
     第4節 学術・研究支援事業
     第5節 学術ジャーナル登録制度
     おわりに

    第2章 台湾-批判を受けつつ定着が進む評価制度-/ 佐藤 幸人
     はじめに
     第1節 台湾の人文・社会科学における評価制度の生成
     第2節 沸き起こる批判
     第3節 変わる政策と変わらない制度
     おわりに

    第3章 香港-多様な研究成果の受容と「国際」基準による評価-/ 狩野 修二
     はじめに
     第1節 研究評価制度の導入と評価機関・被評価機関の概要
     第2節 大学に対する研究評価(RAE)の実施とその変遷
     第3節 大学内における研究評価の仕組み
     第4節 研究成果の変遷と研究評価がおよぼす影響
     おわりに

    第4章 中国-世界水準と「中国の特色」-/ 澤田 裕子
     はじめに
     第1節 高等教育重点化政策
     第2節 教員の研究業績評価
     第3節 教員の業績評価の実態
     第4節 研究評価を支える学術ジャーナル評価
     おわりに

    第5章 日本-複雑な評価制度と大学の疲弊-/ 岸 真由美
     はじめに
     第1節 教育改革・行政改革の一環としての大学評価
     第2節 各大学評価の実施方法およびちがい
     第3節 大学評価とその影響-評価疲れ、財政難と大学間格差の拡大-
     第4節 研究者個人の業績評価とその実態
     おわりに

    コラム
     ①インドネシア
      理想と現実の間 / アブドゥル・ハミッド
     ②インド
      横行する粗悪なジャーナル / アルップ・ミトラ
     ③イギリスとオーストラリア
      評価制度からみえる研究と社会のコミュニケーションの模索 / 岡田 雅浩
     ④オランダ
      プログラムベースの科学技術政策は社会科学研究の流れを変えたのか
       / マルヨライン・ファン・グリータイゼン
  • 出版社からのコメント

    本1冊と論文3本では,どちらが高く評価されるのか。こうした問いから,本書は東アジアの人文・社会科学の評価制度に迫る。
  • 内容紹介

    現在、高等教育や科学技術の発展は多くの国にとって、最も重要な課題のひとつであり、研究評価はその発展を図る政策にとって不可欠の構成要素となっている。研究評価をめぐる問題のひとつとして、人文・社会科学の研究をどのように評価すべきかが問われている。自然科学が強い普遍性をもち、通常、特定の社会の文脈からは切り離されているのに対し、人文・社会科学は大学・研究機関および教員・研究者が帰属する社会と強く結び付いている。それゆえ、人文・社会科学の研究成果の発表ではそれぞれの社会の言語が使われることも多く、英語による発表が一般化している自然科学とは異なっている。また、後者では通常、研究成果が論文の形態で発表さるが、前者では図書として発表されることも少なくない。このような特性をもつ人文・社会科学の研究評価において、自然科学で用いられるような数量的指標が往々にして持ち込まれ、疑問や批判を招いているのである。
    人文・社会科学における適当な研究評価の方法は各国で検討されているが、相互の交流をとおしてそれぞれの議論や経験を共有することは必ずしも活発ではない。日本においても、他国の取組みが広く知られているわけではない。本書は、アジア経済研究所の研究員と付属図書館のライブラリアン4人がこのような状況をふまえ、日本のほか、韓国、台湾、香港、中国といった東アジア各国・地域における人文・社会科学の研究評価制度と、それを構築する過程にアプローチした成果である。日本の隣の国や地域では、どのような制度によって人文・社会科学の研究が評価されているのか、それはどのような歴史的な背景をもち、どのような過程を経て現在に至ったのか、わたしたちは本書でこういった論点を議論している。
    なぜ、東アジアなのかといえば、本書の問題意識の根底には日本に対する関心があるからである。日本と近隣の東アジアの各国・地域との間には共通性がある。第1に、香港はやや性格が異なるが、それ以外では英語以外の母語をもち、かつ一定の規模を有する学術界が形成され、その内部においても、社会との間でも、母語を使ってコミュニケーションをしている。この点はとくに人文・社会科学において顕著である。第2に、現在の経済水準にちがいはあるとはいえ、キャッチアップ段階から卒業し、自前のイノベーションを強化しなくてはならないという課題をともに抱えている。第3に、高等教育や科学技術をめぐるグローバルな競争が激しさを増しているが、東アジア各国・地域は日本にとって身近にいる直接的なライバルでもある。
    日本はこのように東アジアの国・地域と共通の背景をもつ一方、日本の制度にはほかにはない特異な面を少なからずもっている。本書をとおして他の東アジアの国・地域の制度を知ることは、日本の制度の特徴と課題に対する理解を深めることに役立つだろうと期待している。日本において研究を評価する側と評価される側、研究評価の政策や制度に関わる人たち、そして広いパースペクティヴからこの問題に関心を持つ方々に、本書を読んでいただきたい。

    図書館選書
    研究をどう評価すべきか。たとえば、本1冊と論文3本では、どちらを高く評価するのか。こうした問題に興味をもつならば、本書から東アジアの人文・社会科学の取組みを知ってほしい。
  • 著者について

    佐藤幸人 (サトウユキヒト)
    編著者
    佐藤 幸人 アジア経済研究所研究推進部
    二階 宏之 アジア経済研究所学術情報センター
    狩野 修二 アジア経済研究所学術情報センター
    澤田 裕子 アジア経済研究所学術情報センター
    岸 真由美 アジア経済研究所学術情報センター

    コラム
    アブドゥル・ハミッド インドネシア/スルタン・アグン・ティルタヤサ大学
    アルップ・ミトラ インド/経済成長研究所および南アジア大学
    岡田 雅浩 アジア経済研究所学術情報センター
    マルヨライン・ファン・グリータイゼン オランダ/グローバル・サイエンティフィク・ビジネス・イノベーション

東アジアの人文・社会科学における研究評価―制度とその変化(アジ研選書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:アジア経済研究所 ※出版地:千葉
著者名:佐藤 幸人(編)
発行年月日:2020/03/17
ISBN-10:4258290556
ISBN-13:9784258290550
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:情報科学
言語:日本語
ページ数:208ページ
縦:21cm
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