日本古代の思想と天皇(日本史研究叢刊<35>) [全集叢書]
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日本古代の思想と天皇(日本史研究叢刊<35>) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2020/03/30
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日本古代の思想と天皇(日本史研究叢刊<35>) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    朝廷を二分した壬申の乱を、その後の天皇や豪族たちはどのように捉えたか。これを承けて成立した八世紀の天智天皇観、天武天皇観とはどのようなものであったか。神話と神祇信仰に基づく皇孫思想と、外来の儒教思想(天命思想、徳治思想、中華思想など)、仏教思想が、互いに影響を与えながら古代国家のイデオロギーとして形成されていった過程を解明する。『古事記』『日本書紀』の分析を通じて古代思想史の核心に迫る。
  • 目次



    第一部 日本古代における天命思想

     第一章 古代天皇と天命思想―七世紀を中心として―

      はじめに
      
      一 天智天皇と天命思想
       1 乙巳の変と天命思想
       2 天智と天命思想
       3 『懐風藻』にみる天智天皇観
       4 亡命百済貴族の役割

      二 天武と天命思想
       1 天武の「革命」と祥瑞
       2 天武・持統と災異思想

      三 天武天皇と皇孫思想
       1 『天孫降臨神話』
       2 神話の成書化

      四 大宝~養老期の思潮と『日本書紀』
       1 災異思想の国家的受容
       2 『日本書紀』に反映する八世紀初頭の天命思想
       3 大宝~養老期の思潮

      むすび

     第二章 『日本書紀』における「天命」について
          ―「ことよさし」との関連から―
        
      はじめに
      一 『日本書紀』の「天命」の用例
      二 「よさし」について
      三 「天命」と「よさし」
      四 「孝徳紀」の二つの記事
      むすび

    第二部 『日本書紀』の伝承と外来思想

     第三章 綺戸辺の伝承と三尾氏―神話伝承と祥瑞思想―
       
      はじめに
      一 三尾君と石田君
    二 水神の化身としての亀から祥瑞としての亀へ
      むすび

     第四章 天之日矛と渡来神の伝承―朝鮮系神話の受容について―
       
      はじめに
      一 八種の伝承の整理
      二 伝承の形成
      三 渡来神から天之日矛へ
      四 朝鮮系神話との関係
      五 王化思想の影響
      むすび

     第五章 『日本書紀』における孝と忠
          ―「顕宗紀」と「孝徳紀」の所伝について―
        
      はじめに
      一 『記』・『紀』の比較
      二 思想的背景の差
      三 父子関係(孝)と君臣関係(忠)
      四 蘇我倉山田石川麻呂事件の「孝」と「忠」
      むすび

    第三部 五、六世紀の大王系譜の諸問題

     第六章 『宋書』倭国伝の珍と済の続柄について

      はじめに
      一 笠井論文の百済王系譜理解について(一)
      二 笠井論文の百済王系譜理解について(二)
      三 続柄が記されない王の系譜
      むすび―なぜ珍と済の続柄がないのか―
     
     付論 『上宮聖徳法王帝説』の「無雑他人治天下也」について
     
     第七章 「上宮記一云」の成立と継体天皇
       
      はじめに
      一 「上宮記一云」の成立時期について
      二 「上宮記一云」の原史料について
      三 「上宮記一云」と三尾氏
      四 「上宮記一云」と越前
      五 継体と三国氏
      六 継体畿内出身説の検討
      むすび

    第四部 『日本書紀』と七世紀の天皇

     第八章 吉野盟約と天智系皇族
        
      はじめに
      一 盟約の主目的は何か
      二 河嶋皇子と芝基皇子
      三 なぜ天智の遺児が参加したのか
      むすび

     第九章 『日本書紀』の天智天皇観
       
      はじめに
      一 『日本書紀』の中大兄皇子像
      二 『日本書紀』の天智天皇像
      三 天智と大海人皇子の最後の会話
      むすび

     第十章 天智朝の後宮と壬申の乱
       
      はじめに―大友皇子の最期―
      一 大津宮を脱出した女性
      二 「持統万葉」と壬申の乱
      三 倭媛皇后と蘇我遠智娘
      四 壬申の乱と女性たち
      むすび

    第五部 八世紀の思想と天皇

     第十一章 不改常典と『日本書紀』の思想
      はじめに―『日本書紀』にない天智の詔―
      一 皇位の直系継承と不改常典
      二 もうひとつの不改常典
      三 不改常典と近江令
      四 『日本書紀』と不改常典
     
     第十二章 皇孫思想と天命思想の形成について
           ―七、八世紀の思想と天皇―
     
      はじめに―天命思想と皇孫思想―
      一 「いや継ぎ継ぎの皇孫思想」と「よさしの皇孫思想」
      二 孝徳詔にみえる皇孫思想と天命思想の古型
      三 「天地之心」と「天神地祇」
      四 「よさし」と稲の起源神話

     第十三章 古代天皇と仏教の思想
           ―イデオロギーとしての仏教について―
        
      はじめに
      一 蘇我氏から天皇へ―外護者の交代―
      二 七世紀後半の天皇と仏教
      三 『日本書紀』と仏教
      四 仏教による天皇の権威化・正当化
      五 むすび―『日本書紀』と仏教と天皇―

     終章 日本古代の思想と天皇

    初出一覧
    索引
     事項索引
     研究者名索引
    あとがき
  • 出版社からのコメント

    神話に基づく皇孫思想と儒教、仏教が如何にして国家のイデオロギーとなったのか。『記紀』の分析を通じて古代思想史の核心に迫る。
  • 内容紹介

    『継体天皇と古代の王権』に続く、著者二十年ぶりの第二論文集。新稿二編を含む十五編の論文から成る。テーマは五、六世紀の大王系譜の分析から七、八世紀の日本古代のイデオロギーに及ぶ。七世紀から八世紀にかけての律令国家の形成期に、国家のイデオロギーとなる思想が如何にして形成されたか。具体的には神話と神祇祭祀に基づく皇孫思想と、外来の儒教思想(天命思想、徳治思想、中華思想など)、仏教思想が、互いに影響を与えながらイデオロギーとして形成されていった過程を解明する。

    図書館選書
    『継体天皇と古代の王権』に次ぐ第二論文集。神話に基づく皇孫思想と儒教(天命思想、徳治思想等)、仏教が如何にして国家のイデオロギーとなったのか。『古事記』『日本書紀』の分析を通じて古代思想史の核心に迫る。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    水谷 千秋(ミズタニ チアキ)
    1962(昭和37)年滋賀県大津市出身。1986年龍谷大学文学部史学科卒業。1992年龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得により依願退学。2002年、皇學館大学より博士(文学)を授与。専攻は日本古代史。現在、堺女子短期大学図書館長・教授
  • 著者について

    水谷千秋 著 (ミズタニチアキ)
    1962(昭和37)年 滋賀県大津市出身。
    1986年 龍谷大学文学部史学科卒業。
    1992年 龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得により依願退学。
    2002年、皇學館大学より、博士(文学)を授与。
    専攻 日本古代史
    現在 堺女子短期大学図書館長・教授
    著書 『継体天皇と古代の王権』(和泉書院 1999年)他

日本古代の思想と天皇(日本史研究叢刊<35>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:水谷 千秋(著)
発行年月日:2020/03/25
ISBN-10:4757609477
ISBN-13:9784757609471
判型:B5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:364ページ
縦:22cm
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