森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本]
    • 森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本]

    • ¥5,940179 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年7月28日月曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本]
画像にマウスを合わせると上部に表示
100000009003272982

森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本]

価格:¥5,940(税込)
ゴールドポイント:179 ゴールドポイント(3%還元)(¥179相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年7月28日月曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2020/04/28
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    歴史性を担う種に注目、エコロジーの新地平。個体群ではなく、遷移現象やすみ分けなどの種間関係を通じて、森林群集を空間的・時間的に捉え直し、系統分類学と生態学を統合する。
  • 目次

    はじめに

    序 章 種の特性と群集
    1 種の認識について
     1-1 種についての認識の変遷
     1-2 種の概念について
    2 種の実在性について
     2-1 種の実在性についての認識
     2-2 三中による種の実在性の否認
     2-3 認知能力の生得性と種の認識の問題
    3 種分化と系統的放散
     3-1 種分化と形態的多様性
     3-2 種分化をとおしての系統的放散
    4 種と群集
     4-1 種と群集をつなぐ系統群
     4-2 種と群集の特性
     4-3 群集の複雑性と多様性
     4-4 群集生態学
     4-5 群集についての全体論と還元論

    第I部 植物の系統と分類
    ――ブナ科の位置付け

    I-1 植物の系統と被子植物
    1 植物の系統
     1-1 ライニアとマツバラン
     1-2 裸子植物
    2 被子植物の多様性
     2-1 被子植物の誕生
     2-2 被子植物の多様性と系統
     2-3 樹木と草本の分化
    3 草本の特殊化の典型例
     3-1 ホソバノハマアカザの種子の二型性
     3-2 2種類の種子の発芽特性の違い
     3-3 ホソバノハマアカザとハママツナのすみ分け
     3-4 二年生草本ハマサジの生存戦略

    I-2 ブナ科の系統と学名
    1 ブナ科の系統
     1-1 ブナ目
     1-2 ナンキョクブナ科
     1-3 世界のブナ科
     1-4 日本のブナ科
    2 ブナ科における系統と新しい分類体系
     2-1 ブナ科の系統
     2-2 ブナ科における亜科の区分について
     2-3 コナラ属における新しい体系
    3 果実と殻斗の進化
     3-1 Formanによるカクミガシの発見
     3-2 ブナ科における果実と殻斗の進化
     3-3 ナンキョクブナ科における殻斗と果実
    4 ブナ科と学名
     4-1 学名について
     4-2 学名と図鑑・植物誌
     4-3 ツブラジイ、スダジイおよびオキナワジイの学名の変遷
     4-4 ツブラジイとスダジイにおける種名の逆転
     4-5 ミズナラの学名

     エピソード1【学名の分類学の難しさ】

    第II部 樹木の生活史と生態
    ――ブナ科に即して

    II-1 ブナ科の生活史
    1 ブナ科の種子発芽
     1-1 短期発芽と長期発芽
     1-2 シラカシの種子発芽
     1-3 クヌギの種子発芽
     1-4 ブナの種子発芽

     エピソード2【松原輝男さんとの出会い】

    2 ブナ科の種子と果実
     2-1 種子と果実の大きさが意味するもの
     2-2 カバノキ科の種子との比較
     2-3 ブナの結実周期

     エピソード3【ブナの実拾って17年】

    3 樹木の萌芽再生
     3-1 萌芽再生の意義
     3-2 根の貯蔵養分と萌芽再生
     3-3 ブナ林構成種3種における萌芽特性の違い

    II-2 ブナ科における近縁種の分布、生態および雑種形成
    1 アベマキとクヌギ
     1-1 アベマキとクヌギの分布
     1-2 アベマキとクヌギの形態の違い
     1-3 アベマキとクヌギの種子発芽特性と星状毛の有無
     1-4 アベマキとクヌギの雑種形成と交雑帯について
     1-5 クヌギの植栽と帰化植物の可能性
     1-6 山形県に分布するアベマキ
    2 ツブラジイ、スダジイおよびオキナワジイ
     2-1 スダジイとツブラジイの分布
     2-2 スダジイとツブラジイの形態と生活史の違い
     2-3 スダジイとツブラジイの生態的特性の違い
     2-4 スダジイとツブラジイの雑種について
     2-5 東三河における植栽起源のスダジイの分布拡大
     2-6 葉の表皮組織が2層であることの意味
     2-7 スダジイの起源と人間による伝搬説
     2-8 氷期におけるスダジイの分断と日本産シイ類の系統について

     エピソード4【シイの実拾って11年】

    II-3 フモトミズナラの分類学的位置付けと生態
    1 フモトミズナラの分類学的位置付けをめぐって
    2 フモトミズナラのカシワモドキ説
    3 フモトミズナラの遺伝子解析の研究
    4 フモトミズナラの雑種起源説
    5 フモトミズナラの生態

     エピソード5【フモトミズナラを見て27年】

    第III部 森林のダイナミクス
    ――火山植生の遷移を中心に

    III-1 植生遷移研究の歴史的概観
    1 植生遷移研究の始まりと古典的な論争の時期
    2 遷移の古典理論の完成
    3 クレメンツの遷移理論の構造とその問題点
    4 遷移研究におけるその後の展開
    5 遷移理論におけるパラダイム転換
    6 火山植生遷移の研究史概略

    III-2 桜島における火山植生遷移
    1 田川による火山植生遷移の研究
     1-1 田川の研究の意義
     1-2 桜島における溶岩上の初期遷移
    2 田川の研究における問題点
     2-1 遷移後期に優占する樹種の問題
     2-2 森林伐採の影響
     2-3 空間的な配置から時間軸を読み取る問題
     2-4 極相に達するまでの時間
     2-5 果たしてスダジイ林は極相と呼べるのか

    III-3 三宅島溶岩上における火山植生遷移
    1 三宅島における噴火、火山噴出物、および植生の概況
     1-1 噴火と火山噴出物
     1-2 植生の概況
    2 1962年溶岩上における植生遷移
     2-1 1962年溶岩上における植生の概況
     2-2 種の侵入パターン
     2-3 3種における種子散布特性の違い
    3 1874年溶岩上における植生の発達と遷移
    4 発達したスダジイ林とタブノキ林
     4-1 古い溶岩上のスダジイ林
     4-2 大路池わきのタブノキ林
    5 三宅島における遷移のパターン、メカニズム、モデル
     5-1 植生遷移のパターン
     5-2 遷移のメカニズム
     5-3 ストレスと攪乱を組み込んだ森林動態のモデル
    6 三宅島における植生遷移の特色
     6-1 オオバヤシャブシとフランキアの共生
     6-2 三宅島ではカシ類が欠如すること
     6-3 三宅島で植生遷移の進行が速いと考えられる理由
     6-4 局所的極相という概念

    III-4 磐梯山における火山植生遷移
    1 磐梯山の噴火と植生遷移
     1-1 磐梯山における遷移研究の意義
     1-2 磐梯山の噴火史概略
    2 植生パターンを成立させる要因
    3 岩塊地における森林の成立と遷移
     3-1 先駆種と後続種
     3-2 胸高直径と樹齢
     3-3 イタヤカエデとミズナラの侵入パターンの違い
     3-4 アカマツの植栽と森林の遷移
    4 泥土地帯における植生遷移
     4-1 ススキ草原の遷移
     4-2 湿性遷移
    5 遷移の後期過程における問題
     5-1 ブナの侵入が遅いのはなぜか
     5-2 山腹岩塊上における混交林の問題
     5-3 丸山ブナ林

    III-5 穂高岳右俣谷の渓谷林における森林のダイナミクス
    1 穂高岳右俣谷の概況
    2 右俣谷の渓谷林における樹種構成
    3 サワグルミの結実周期と実生の消長
     3-1 サワグルミの結実周期
     3-2 サワグルミの実生の消長
    4 サワグルミとトチノキの生存戦略の違い
    5 雪崩崩落跡地における植生遷移
    6 ヒロハカツラの生存戦略

     エピソード6【右俣谷における雪崩との出会い】

    III-6 大根山湿地における植生遷移
    1 大根山湿地の概況
    2 大根山湿地の地形、水系および水位
    3 大根山湿地における樹林の発達
    4 森林伐採の時期と湿地の拡大
    5 大根山湿地の誕生と衰退をめぐって

    III-7 遷移の理論に関する諸問題
    1 倉内の植生遷移に関する研究の検討
    2 遷移における位相の問題
    3 極相概念のゆらぎ
    4 種の位置付けに関する問題
    5 熱帯と温帯における遷移現象の違い

     エピソード7【チャンスと出会い】

    第IV部 すみ分けと種分化

    IV-1 すみ分け論
    1 渓流性昆虫におけるすみ分け
     1-1 今西のすみ分け原理
     1-2 谷田によるシマトビケラ幼虫の研究
    2 すみ分け論の検討と拡張
     2-1 ニッチ概念の概略
     2-2 ニッチ概念の問題点
     2-3 すみ分けとニッチ
     2-4 種間関係と競争
     2-5 ハッチンソンの洞察
     2-6 すみ分け概念の拡張
     2-7 すみ分けの英文表記について

    IV-2 樹木におけるすみ分け
    1 樹木におけるすみ分け現象の発見とその認識
     1-1 針葉樹類におけるすみ分け現象の発見
     1-2 北米ナラ類における種間関係の解釈をめぐって
     1-3 スギ(裸子植物)とブナ(被子植物)におけるすみ分け
    2 ブナ科の系統群におけるすみ分け
     2-1 日本のブナ科の系統群におけるすみ分けのパターン
     2-2 ブナとイヌブナのすみ分け
     2-3 コナラ節におけるすみ分け
     2-4 ブナとナラ類の関係
     2-5 カシ類におけるすみ分け
    3 ブナ科以外の系統におけるすみ分け
     3-1 ヤナギ属の系統群における種のすみ分け
     3-2 バラ科のサクラ類の系統群における種のすみ分け
     3-3 ムクロジ科のカエデ属の系統群における種のすみ分け
     3-4 カバノキ科の系統群における種のすみ分け
    4 種のすみ分けと森林帯
     4-1 モミとツガのすみ分け――太平洋側針広混交林
     4-2 イスノキとイチイガシ――暖温帯林
    5 すみ分けと生態的統合

    IV-3 樹木における種分化
    1 コナラ属における種の問題
    2 ミズナラにおける種内文化
     2-1 北海道北部海岸に分布するミズナラのエコタイプ
     2-2 ミズナラから分化しつつあるミヤマナラ
    3 モンゴリナラの系統と種分化
     3-1 モンゴリナラとミズナラの分化
     3-2 分類学的系統と遺伝子の系統
    4 フモトミズナラの誕生と分布拡大
    5 種分化と断続平衡論
     5-1 オニグルミの起源について
     5-2 断続平衡論からみた種分化

     エピソード8【一般教育について】

    第V部 森林群集論

    V-1 森林の成り立ちと構造特性
    1 樹木と環境
     1-1 森林を成り立たせる要因
     1-2 複合要因としての風ストレス
     1-3 植生と群系
    2 森林と階層構造
    3 細胞膜とのアナロジー
    4 植生連続体説
    5 連続体としての森林群集

    V-2 樹木社会学批判
    1 森林を社会として捉えることの問題点
    2 今西の種社会概念と種の認識
    3 樹木の情報伝達機構について
    4 種の共同と共存をめぐって
    5 樹木の相互作用と社会性

    V-3 森林群集論
    1 森林群集論の枠組み
    2 歴史性
     2-1 種分化
     2-2 系統的放散
    3 生態的統合
     3-1 森林における生物間相互作用
     3-2 森林群集における種間関係
    4 系統と生態の関係――ブナ科とカエデ属を例に

    終 章 系統生態学の展望

    引用文献
    あとがき
    索引
  • 出版社からのコメント

    個体群ではなく、遷移現象やすみ分けなどの種間関係を通じて、森林群集を空間的・時間的に捉え直し、系統分類学と生態学を統合する。
  • 内容紹介

    従来の生態学が偏重しがちであった個体群ではなく、歴史性を担う種に注目し、遷移現象やすみ分けなど、樹木の種間関係を通じて森林群集を空間的・時間的に捉え直す。日本の多くの森林で優占種となっているブナ科を通して、系統分類学と生態学の統合を試みた、エコロジーの新地平。

    図書館選書
    個体群ではなく、歴史性を担う種に注目。遷移現象やすみ分けなど、樹木の種間関係を通して森林群集を空間的・時間的に捉え、系統分類学と生態学を統合する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    広木 詔三(ヒロキ ショウゾウ)
    1944年茨城県に生まれる。1974年東北大学理学研究科博士課程修了。名古屋大学教授、愛知大学特任教授などを経て、名古屋大学名誉教授、理学博士
  • 著者について

    広木 詔三 (ヒロキ ショウゾウ)
    1944年 茨城県に生まれる
    1974年 東北大学理学研究科博士課程修了
        名古屋大学教授、愛知大学特任教授等を経て
    現 在 名古屋大学名誉教授、理学博士
    著 書 『里山の生態学』(編著、名古屋大学出版会、2002)他

森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:広木 詔三(著)
発行年月日:2020/04/30
ISBN-10:4815809879
ISBN-13:9784815809874
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:367ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:3cm
重量:659g
他の名古屋大学出版の書籍を探す

    名古屋大学出版 森林の系統生態学―ブナ科を中心に [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!