世阿弥の稽古哲学 増補新装版 [単行本]
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世阿弥の稽古哲学 増補新装版 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2020/05/27
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世阿弥の稽古哲学 増補新装版 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    世阿弥は対立を生き、調和を生き、そして対立と調和の「移る堺」を生き、その「堺」の消え去る境地を生きた。予測不能な舞台に対処する稽古の智慧。新たに補章を加え増補新装版として登場。
  • 目次

    はじめに

    1章 伝書はいかなる視点から読まれてきたか――そしていかに読みうるか
       1 禅の思想から読む――無心・修行・芸道
       2 演劇論の視点――演者の意識の立場
       3 鎮魂儀礼の地平――憑依・憑霊・怨霊鎮め
       補論 「本来の執筆意図」はブラックボックスとする

    2章 伝書理解のための補助線――理論枠組みの設定,そして作業図
       1 「用心とその先」「有文と無文」――世阿弥の語りに補助線を引く
       2 術語の設定と三本の補助線
       3 基本的枠組みとしての作業図
       補論 「意識の視点」から伝書を読むことは適切か

    3章 稽古の教えに秘められた智慧――稽古の「次第梯登」
       1 「ニ曲」と「三位」――なぜニ曲を習い終えるまで三位を習い始めないのか
       2 「芸風順路」と「相応成就」――なぜ基礎(基本・土台)が大切なのか
       3 「劫来」の論理――稽古の順と芸位の序列は異なる

    4章 稽古開始以前の子ども――「七歳をもて初めとす」が前提にした子どもの身体
       1 「児姿を三位に残す」という謎――なぜ「童舞」が最初なのか
       2 稽古開始以前の子どもの身体――「下地」と「自然にし出すこと」
       3 子どもの身体と無心の身体――憑依的身体

    5章 稽古における型の問題(研究ノート)
       a 能勢朝次『世阿弥十六部集評釈』と源了圓『型』
       b 「形木」――世阿弥の用語法の確認
       c 規範性・法則性――型を「動作の単位」とする見解
       d 観世寿夫氏の「型」理解――型は流れ(音楽性)を促す
       e 芸道思想の中の/外の世阿弥――江戸期に固定した表現としての型
       f 習得プロセスにおける型の機能――その多様性
       g 「型の習得は既存の型の脱条件化である」をめぐって
       h 型の両義性について

    6章 伝書における無心の厚み
       1 濃密な強度を秘めた集中――「せね隙をつなぐ」と「わが心を我にも隠す」
       2 観客との一体感――しかし演者の視点を保つ
       3 習道の成果なのか――習道によって得られないが,習道なしにも得られない
       4 「無心」というトポス

    7章 伝書における二重の見――「離見の見」と「書く世阿弥」
       1 「目前心後」と「見所同心」
       2 二重の見のダイナミズム
       3 「書く世阿弥」の二重性――「舞う世阿弥」と「書く世阿弥」
       補論 「二重写し」の二重,あるいは「移る堺」について

    8章 有主風と我意分――無心における創造性・主体性とはどういうことか
       1 有主風――似せる・似せぬ・似得る
       2 「我意分」の謎――役柄の核心的ポイント
       3 身体のゼロ地点――創造性を可能にする身体

    9章 息と音楽性――根底に流れる位相を稽古するとはどういうことか
       1 音楽性は稽古できるか
       2 「息づかい」と音楽性――伝書は息の工夫である
       3 機――タイミングと接続

    10章 序破急――成就するとはどういうことか
       1 生成の内的必然性――宇宙的秩序の形而上学
       2 意識の立場――「こちら側」と「あちら側」
    結び――むすんで,ひらいて

    補章 世阿弥の還相――〈他者〉の問題
       1 禅と世阿弥――還相の視点
       2 「無心」の境地――「心中に一物もなし」と「我心をわれにも隠す安心」
       3 還相における他者――「離見の見」と「児姿の幽風」
       4 結び――稽古の逆説,あるいは「二重の見」 

    あとがき
    増補新装版 あとがき
    「書く世阿弥」との対峙――西平直『世阿弥の稽古哲学』に寄せて(天野文雄)


    Philosophical Investigation into the Zeami's Teaching of Exercise and Expertise
    [Revised Edition]
    Tadashi NISHIHIRA
  • 内容紹介

    芸道思想の古典とされる世阿弥の伝書.そこに秘められた深い稽古の智慧.『風姿花伝』だけ読んだのでは見えてこない,伝書全体の根底に潜む壮大な稽古の逆説的ダイナミズム.「無心」「劫来」「我意分」「離見の見」――その稽古哲学を読みとく試みである.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    西平 直(ニシヒラ タダシ)
    1957年、甲府市生まれ。信州大学、東京都立大学、東京大学でドイツ哲学と教育哲学を学び、立教大学、東京大学に勤務の後、2007年より京都大学大学院教育学研究科教授。専門は、教育人間学、死生学、哲学
  • 著者について

    西平 直 (ニシヒラ タダシ)
    京都大学大学院教育学研究科教授

世阿弥の稽古哲学 増補新装版 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:西平 直(著)
発行年月日:2020/05/21
ISBN-10:4130101463
ISBN-13:9784130101462
判型:B6
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:346ページ ※342,4P
縦:20cm
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