民衆本 狐ライナールトと検閲―民衆本『狐ライナールト』『狐ライナールトあるいは動物の審判』ほか [単行本]

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民衆本 狐ライナールトと検閲―民衆本『狐ライナールト』『狐ライナールトあるいは動物の審判』ほか [単行本]

檜枝 陽一郎(編訳・著)
価格:¥5,720(税込)
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出版社:言叢社
販売開始日: 2020/04/28
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民衆本 狐ライナールトと検閲―民衆本『狐ライナールト』『狐ライナールトあるいは動物の審判』ほか の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    民衆本『狐ライナールト』(印刷本、1564年)、『狐ライナールトあるいは動物の審判』(宗教にかかわる記事を排除した印刷本、1700年前後)等の完訳と合わせ、民衆本の印刷文化がいかに「検閲」を受けながら、変容を余儀なくされたか、王様と宗教権力のはざまで、当時の印刷文化がいかに展開したかを精緻に研究した「解説三篇」よりなっている。中世写本から印刷本への展開。動物物語の構造、検閲との相関を追究する完訳・研究の完成版。
  • 目次

    ・第一篇 民衆本狐ライナールト(完訳)
    読者のみなさんへ・登場動物一覧
    第一章~第七〇章 
    民衆本狐ライナールト・訳註
    民衆本狐ライナールト・人名地名索引
    ・第二篇 狐ライナールトあるいは動物の審判(完訳)
    登場動物一覧
    第一章~第三一章 
    読者のみなさんへ、出版許可
    狐ライナールトあるいは動物の審判・訳註/狐ライナールトあるいは動物の審判・人名地名索引
    ・第三篇 解題
    ⑴民衆本『狐ライナールト』
     成立の経緯/内容の比較/脇役陣の消去/語り手による語りの削除/社会批判の削除 /教会批判の削除/ペーター・ファン・ケールベルヘンとその活動/『十二族長の遺訓』と『ダビデの物語』、ガブリエル・メウリーア、民衆本『狐ライナールト』
    ⑵『狐ライナールト』と一六世紀の検閲
     ヴォルムス勅令/ルーヴァン大学神学部と禁書目録/トリエント公会議の禁書目録/ アントヴェルペン目録、一五六九年、一五七〇年、一五七一年/民衆本に起こった二つの変化
    ⑶『狐ライナールトあるいは動物の審判』
     成立時期/一六一四年問題/修正の具体的内容、⑴宗教色の脱色、⑵迷信および俗信の排除、⑶良俗の維持
    ⑷書誌情報
    解題・註
    付録
    『ケンブリッジ断片』の解説と全訳
    参考文献
    あとがき
    訳者略歴
  • 出版社からのコメント

    「狐ライナールト」中世叙事詩の、多年にわたる研究。著者の《完訳・研究完成版》
  • 内容紹介

    前著『中世オランダ語 狐の叙事詩』(第50回日本翻訳文化大賞)の韻文写本『ライナールト物語』(15世紀第二四半期)、散文印刷本『狐ライナールト物語』(1479年)の完訳に続く本書では、民衆本『狐ライナールト』(印刷本、1564年)、『狐ライナールトあるいは動物の審判』(宗教にかかわる記事を排除した印刷本、1700年前後)等の完訳と合わせ、民衆本の印刷文化がいかに「検閲」を受けながら、変容を余儀なくされたか、王権と宗教権力のはざまで、当時の印刷文化がいかに展開したかを精緻に研究した「解説三篇」よりなっている。◆「語り」がもつ「無意識」と「意識」との葛藤は、「物語構造」の核心にかかわる。韻文写本に語られた「動物寓話」の物語では、狐ライナールト一族の「本然の悪」から発露する社会批判・教会批判が寓意的な無意識により自在に語られていた。しかし、新興の印刷文化に支えられた「民衆本」の登場では、この本然の無意識の表現は、「検閲」と「弾圧」を含む強制や出版者の自制により変容を余儀なくされた。とはいえ、この中世最大の動物物語は、印刷本により各国にわたる多様な展開とともに版を重ね、その核心を伝えて今日まで語りつがれてきた。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    檜枝 陽一郎(ヒエダ ヨウイチロウ)
    1956年、福岡県生まれ、現在、立命館大学文学部教授
  • 著者について

    檜枝陽一郎 (ヒエダヨウイチロウ)
    1956年、福岡県生まれ、現在、立命館大学文学部教授。
    著訳書:ネリー・ナウマン『山の神』(共訳)、同『哭きいさちる神スサノヲ』(共訳)、同『久米歌と久米』、同『生の緒』、エミール・バンヴェニスト『インド・ヨーロッパ諸制度語彙集I・II』(共訳)、『中世オランダ語 狐の叙事詩』(編訳・読解)、スティグ・ヴィカンデル『アーリヤの男性結社』(共訳、以上、言叢社)、『中世低地ドイツ語』(共著 大学書林)、『オランダ語1500』(編著 大学書林)、ウルリヒ・アモン『言語とその地位』(共訳 三元社)などがある。

民衆本 狐ライナールトと検閲―民衆本『狐ライナールト』『狐ライナールトあるいは動物の審判』ほか の商品スペック

商品仕様
出版社名:言叢社
著者名:檜枝 陽一郎(編訳・著)
発行年月日:2020/03/31
ISBN-10:4862090788
ISBN-13:9784862090782
判型:A5
発売社名:言叢社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国文学小説
言語:日本語
ページ数:348ページ
縦:21cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:510g
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