地域の危機・釜石の対応―多層化する構造(危機対応学) [単行本]
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地域の危機・釜石の対応―多層化する構造(危機対応学) [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2020/07/02
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地域の危機・釜石の対応―多層化する構造(危機対応学) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「危機の多層化」という困難な事態に直面しながらも、果敢な試行錯誤と不断の挑戦を続ける釜石から、あるべき対応のヒントを探る。
  • 目次

    はしがき(中村尚史・玄田有史)

    序 章 戦後釜石における危機の多層化――災害・産業構造転換・人口収縮(中村尚史)
         1 多層化する地域の危険
         2 突発的な危険
         3 段階的にすすむ危険
         4 慢性的な危機
         5 地域の危険への対応は可能か?


    第I部 政治と行政の危機対応

    第1章 震災と地域の収縮――「二重の危機」への対応(佐々木雄一)
         1 大災害と地域――政治・行政の観点から
         2 非常時の行政――山積する業務,目の前の対応
         3 平時への移行?
         4 何が適切な事業か――「二重の危機」のなかで
         5 復興過程から見えてくるもの――釜石の特殊性と普遍性

    第2章 危機において政治にできること,なすべきこと――釜石の未来図とその責任(宇野重規)
         1 災害と政治
         2 被災当日の行動
         3 政治の役割
         4 人材と情報源
         5 住民との合意形成
         6 希望と期待
         7 釜石の未来図

    第3章 財政からみる釜石市の危機対応力 ――役立った力と今後必要な力(荒木一男)
         1 震災時の市財政にどのような問題が生じたのか
         2 震災の事前・事後における市財政
         3 釜石市の対応能力
         4 常日頃からの危機対応力
         5 釜石市の財政の今後

    第4章 災害対策本部というドラマ――転用組織の入れ子構造(竹内直人)
         1 自治体危機対応組織への視点
         2 微妙に異なる組織活動の評価
         3 入れ子構造の解読
         4 日本型災害対策本部の課題

    第5章 多層化する地域防災――トリガーや心持ちの重要性(佐藤慶一)
         1 知識と実効性
         2 責任と自立
         3 社会関係資本と自立的復興
         4 てんでんこと要配慮者
         5 福祉避難所と持ち場
         6 マニュアルや計画と訓練
         7 トリガーと心持ち


    第II部 経済主体の危機対応

    第6章 地方企業のフューチャー・デザイン――地域内の関係・外部からの調達(高橋陽子・中村圭介)
         1 産業集積の三つのエッセンス
         2 釜石の製造業従業員数
         3 縮小する労働プーリング
         4 中間投入
         5 知識・技術の伝播
         6 シニアの動きが今後のカギ

    第7章 釜石港の再生と地域の危機対応能力 ――T字路から十字路へ(橘川武郎)
         1 T字路の分岐点,釜石
         2 震災以前の釜石港
         3 震災後の湾口防波堤の再生
         4 震災後の釜石港の再生――工業港から「広域経済圏の流通港」への変身
         5 地域の危機対応への示唆
         6 T字路から十字路へ

    第8章 三陸鉄道をめぐる希望と危機――地域公共交通経営の普遍性・特殊性(二階堂行宣)
         1 被災地の希望,三鉄
         2 三陸鉄道の発足――危機の回避
         3 三陸鉄道の経営悪化――危機の深化
         4 東日本大震災――危機と希望の併存
         5 三鉄の危機対応と希望対応


    第III部 地域社会の危機対応

    第9章 個人の危機と法制度――地域における法化と制度化の間隙(飯田 高)
         1 危機としてのトラブル・法的問題
         2 個人はどんな危機に遭遇しているのか
         3 法的サービス・法制度の利用
         4 地方における個人的危機の変容
         5 地域の比較を通じて見えるもの

    第10章 高校生人口の減少と高校生活――通学範囲広域化の影響分析(田中隆一/近藤絢子)
         1 人口減少と学校
         2 岩手県立釜石高等学校
         3 データ
         4 通学時間の影響
         5 出身地域の多様化と人間関係
         6 卒業後の進路
         7 高校における多様性と社会化

    第11章 住宅再建までの判断と道程――同じ町の人々の異なる8年間(西野淑美・石倉義博)
         1 住宅再建の時期はなぜ世帯によって異なるのか
         2 A町で調査を続ける意味
         3 A町における8年間の復興事業
         4 それぞれの世帯にとっての8年間
         5 選択とアレンジメント
         6 個人の危機対応,釜石の危機対応


    第IV部 地域の記憶と危機対応

    第12章 記憶の社会的チカラ――記憶と共に生きるための歴史実践(梅崎 修・竹村祥子・吉野英岐)
         1 なぜ,記憶を取り上げるのか
         2 釜石における集合的記憶の諸相
         3 記憶と共に生きる

    第13章 魚のまち,途中の時間――危機と共に生きる人々と水産業(高橋五月)
         1 途中の時間性
         2 新魚市場と「魚のまち」再興
         3 水産の危機をめぐる語り
         4 「魚のまち」の途中の時間
         5 8年後の石碑

    第14章 つながること,つづけること――まつりを復興させる意味(佐藤由紀・大堀 研)
         1 「まつり」という出来事
         2 「まつり」を復興する
         3 釜石市における「まつり」の復興過程
         4 「まつり」を復興する人びと
         5 「まつり」復興の意味と危機

    終 章 危機対応と希望――小ネタが紡ぐ地域の未来(玄田有史・荒木一男)
         1 危機群への対応と希望の再生
         2 実践的な手がかりを求めて
         3 衰退しない地域に共通すること
         4 釜石で出会った小ネタの数々
         5 小ネタがもたらす対応と希望
         6 大ネタのみによる活性化の呪縛
         7 ブリコラージュとエンジニアリング
         8 これからの地方行政
         9 大ネタと小ネタの連携
         10 小ネタを紡ぎ続ける
     
    あとがき(玄田有史・中村尚史)


    Harnessing Crisis Locally:
    Trans-Disaster Experiences of Kamaishi City in Japan
    Institute of Social Science - University of Tokyo
    Naofumi NAKAMURA, and Yuji GENDA, Editors
  • 内容紹介

    度重なる危機に対して,人びとがどのように向き合い,対応し,また対応しようとしているのかを,震災前から総合地域調査を続けている岩手県釜石市の事例に即して考えることで,地域固有の構造的問題を記憶の力に着目しつつ浮き彫りにする.特に記憶の継承が地域社会において果たす潜在的な力に着目する.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    中村 尚史(ナカムラ ナオフミ)
    東京大学社会科学研究所教授。専門は日本経済史、経営史

    玄田 有史(ゲンダ ユウジ)
    東京大学社会科学研究所教授。専門は労働経済学
  • 著者について

    東大社研 (トウダイシャケン)
    東京大学社会科学研究所

    中村 尚史 (ナカムラ ナオフミ)
    東京大学社会科学研究所教授

    玄田 有史 (ゲンダ ユウジ)
    東京大学社会科学研究所教授

地域の危機・釜石の対応―多層化する構造(危機対応学) の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:東大社研(編)/中村 尚史(編)/玄田 有史(編)
発行年月日:2020/06/30
ISBN-10:4130302175
ISBN-13:9784130302173
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会科学総記
言語:日本語
ページ数:419ページ ※407,12P
縦:22cm
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