「ぞめき」の時空間と如来教―近世後期の救済論的転回 [単行本]
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「ぞめき」の時空間と如来教―近世後期の救済論的転回 [単行本]

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出版社:法蔵館
販売開始日: 2020/08/07
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「ぞめき」の時空間と如来教―近世後期の救済論的転回 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    救済論が質的に大転回した1800年頃、民衆宗教の先駆けといわれる如来教が名古屋で誕生する。熱狂とともに信仰にむきあっていたぞめきの時空間を、民衆宗教、民間信仰、真宗教義の枠を超えて捉える初の試み。
  • 目次

    序章
     はじめに――「ぞめき」の時空間と如来教――
     一 民衆宗教研究・如来教研究とその課題
     二 近世民衆宗教としての如来教
     三 本書の立場と分析視点・方法
     四 本書の構成

    第一部 一八〇〇年前後の救済課題と如来教

    第一章 一八〇〇年前後における救済の動揺――三業惑乱と如来教――
     はじめに――異安心の時代と如来教――
     一 近世真宗教学論争年表からみる如来教の時代
     二 三業惑乱――近世真宗最大の異安心事件――
     三 つとめの方法への問いと如来教
     おわりに――三業惑乱にみる時代的課題と共振する如来教――

    第二章 名古屋城下の真宗異安心と如来教――尾州五人男をめぐって――
     はじめに――名古屋城下の真宗から如来教説教を読む――
     一 名古屋城下の真宗
     二 名古屋城下における真宗信仰の揺れ――「新敷宗意」事件と尾州五人男事件――
     三 如来教説教と真宗の動向
     おわりに――一八〇〇年前後の救済課題に対する心の定置という応答と如来教――

    第三章 「渇仰の貴賤」と如来教――作善実践に向き合う――
     はじめに――「渇仰の貴賤」の群像から如来教説教を読む――
     一 『金明録』にみる「渇仰の貴賤」
     二 作善問題と善の実践根拠
     三 作善問題と如来教――善/悪と救済――
     おわりに――一八〇〇年前後の人々の救済への希求と宗教の応答――

    第二部 一八〇〇年前後名古屋の宗教環境と如来教世界の形成

    第一章 如来教世界の形成過程と秋葉信仰
     はじめに――名古屋城下の宗教環境と如来教における存在意義の発見――
     一 名古屋城下の秋葉信仰――その登場と展開――
     二 鳴海宿下郷家と秋葉講――その組織と信仰活動――
     三 秋葉信仰に対峙した如来教説教の展開
     おわりに――他信仰との柔軟な対峙のあり方と民衆宗教・如来教の展開――

    第二章 如来教説教の想像力としての近世親鸞伝
     はじめに――一八〇〇年前後の宗教知と如来教説教――
     一 枕石寺の宝物弘通と「高祖親鸞聖人御枕石」
     二 如来教の中の「高祖親鸞聖人御枕石」縁起
     三 如来教の「高祖親鸞聖人御枕石」縁起の想像力
     おわりに

    第三章 文政地震と如来教
     はじめに――非日常に表出する民衆宗教の特徴――
     一 名古屋城下における文政地震
     二 地震の恐怖と宗教
     三 如来教の地震説教とその展開
     おわりに――即時性・即興力・変容――

    結章 本稿の成果と課題・展望
     一 一八〇〇年前後の都市名古屋
     二 「ぞめき」の時空間とつとめの方法の模索――社会変化へのふたつの対応――
     三 一八〇〇年前後の救済パラダイムという視線を広げる
     四 救済論の構成にみる如来教の特色

    初出一覧
    あとがき
  • 出版社からのコメント

    「身体」から「心」へ。19世紀初頭の名古屋を舞台に、如来教、民間信仰、真宗教学を巻き込んだ救済論のパラダイム転換を解明する。
  • 内容紹介

    一八〇〇年前後、日本宗教史上の大転換が起こった。名古屋城下は、群衆が開帳に狂乱して向かい信仰に熱狂する「ぞめき(騒き)」のただ中にあった。民衆宗教の先掛けとされる如来教は、こうした時空間に登場したのである。名古屋の人びとの宗教への向かい方に注目し、「身体」から「心」へと質的転回をした救済論について、如来教、真宗、民間信仰の枠を超えて明らかにする。

    【目次】
    第一部 一八〇〇年前後の救済課題と如来教
    第一章 一八〇〇年前後における救済の動揺
    ――三業惑乱と如来教――
    第二章 名古屋城下の真宗異安心と如来教
    ――尾州五人男をめぐって――
    第三章 「渇仰の貴賤」と如来教
    ――作善実践に向き合う――

    第二部 一八〇〇年前後名古屋の宗教環境と如来教世界の形成
    第一章 如来教世界の形成過程と秋葉信仰
    第二章 如来教説教の想像力としての近世親鸞伝
    第三章 文政大地震と如来教

    結章 本稿の成果と課題・展望


    図書館選書
    一九世紀を迎える頃、日本宗教史上の大転換が起こった。騒々しくも賑わう「ぞめき」の名古屋を舞台に、如来教、真宗、民間信仰の枠を超えて「身体」から「心」へと、救済論が質的転回を遂げたことを明らかにする。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    石原 和(イシハラ ヤマト)
    1988年愛知県名古屋市生まれ。2011年立命館大学文学部人文学科日本史学専攻卒業、2012年同大学大学院文学研究科日本史学専修博士課程前期課程修了、2017年同大学大学院文学研究科日本史学専修博士課程後期課程修了。博士(文学・立命館大学)。現在、国立民族学博物館人類基礎理論研究部プロジェクト研究員(2017年~)、立命館大学授業担当講師(2018年~)。専門は日本思想史・日本近世史
  • 著者について

    石原 和 (イシハラ ヤマト)
    1988年愛知県生まれ。2011年立命館大学文学部人文学科日本史学専攻卒業、2012年同大学大学院文学研究科日本史学専修博士課程前期課程修了、2017年同大学大学院文学研究科日本史学専修博士課程後期課程修了。博士(文学・立命館大学)。現在、国立民族学博物館人類基礎理論研究部プロジェクト研究員(2017年~)、立命館大学授業担当講師(2018年~)。本書収載論文の他、主要な論文に「一九二〇年代後半における「如来教」の“創出”―石橋智信の研究から」(桂島宣弘編『東アジア遭遇する知と日本』文理閣、2019年)、「民衆宗教」(『日本宗教史のキーワード 近代主義を超えて』慶應義塾大学出版会、2018年)、など。

「ぞめき」の時空間と如来教―近世後期の救済論的転回 の商品スペック

商品仕様
出版社名:法藏館 ※出版地:京都
著者名:石原 和(著)
発行年月日:2020/07/30
ISBN-10:4831862649
ISBN-13:9784831862648
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:仏教
言語:日本語
ページ数:365ページ ※355,10p
縦:21cm
厚さ:3cm
重量:649g
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