日本占領地区に生きた中国青年たち―日中戦争期華北「新民会」の青年動員 [単行本]

日本占領地区に生きた中国青年たち―日中戦争期華北「新民会」の青年動員 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  「新民会」による青年動員の全体像を明らかにする！中華民国臨時政府（華北政務委員会）統治下で政権擁護のための民衆運動を担った新民会（中華民国新民会）に動員された当時の「普通の青年たち」の実態に多くの新資料を駆使して迫る。従来の傀儡政権史像では見えなかった日本占領下の社会の姿、戦時体制下の中国社会の全体像を捉えようとする意欲的な論考。

• 目次

  目次
  
  プロローグ
  　一．日本に協力した中国青年たちの歴史
  　二．近年の歴史研究
  
  第1章　新民会概説
  　一．新民会の成立から解体まで
  　二．新民主義
  　三．新民会の組織構造
  
  第2章　新民会の青年訓練所と青年団
  　一．青年運動の始まりとその理念
  　二．青年訓練所と青年団の成立とその活動
  　三．青年訓練所への入所、青年団への入団、応募、選抜
  
  第3章　新民会の青年動員と共産党、国民党
  　一．日本占領地区への共産党員の潜入
  　二．油断ならない青年たち
  　三．青年総動員へ
  
  第4章　青年動員の実態、青年たちの声
  　一．青年動員に対する青年たちの反応
  　二．軍事動員へ傾斜する青年動員
  　三．暑期青年団に見る青年たちと教官の姿
  
  第5章　欧米キリスト教会と新民会の相克
  　一．日本占領下の欧米キリスト教会
  　二．太平洋戦争勃発以前の欧米キリスト教会統制計画
  　三．太平洋戦争勃発以降の欧米キリスト教会弾圧
  
  第6章　新民会の青年動員と教育、社会の近代化をめぐる問題
  　一．青年読物に見る青年たちの姿
  　二．都市青年学生の動員をめぐる問題
  　三．新民会が提唱する教育と社会の改革
  
  第7章　新民会の女性動員
  　一．新民会の女性観と女子教育論
  　二．女性団体の成立と女性動員
  　三．新民会の女性運動に参加した女性たち
  
  エピローグ
  　一．等身大の青年たちの姿を捉えるために
  　二．日本の対中国占領統治の全体像をめぐって

• 内容紹介

  「新民会」による青年動員の全体像を明らかにする！
  中華民国臨時政府（華北政務委員会）統治下で、政権擁護のための民衆運動を担った新民会（中華民国新民会）に動員された当時の「普通の青年たち」の実態に多くの新資料を駆使して迫る。従来の傀儡政権史像では見えなかった日本占領下の社会の姿、戦時体制下の中国社会の全体像を捉えようとする意欲的な論考。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  菊地 俊介(キクチ シュンスケ)
  １９８４年京都府生まれ。２００９年４月立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期課程入学。２０１０年９月～２０１２年６月中国南開大学歴史学院高級進修生。２０１６年３月立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期課程修了、博士（文学）。２０１７年９月～２０１９年１２月中国南開大学歴史学院博士後研究人員。２０１６年４月～現在、立命館大学ＢＫＣ社系研究機構客員研究員、愛知大学国際問題研究所客員研究員。専攻は中国近現代史・近現代日中関係史

• 著者について

  菊地 俊介 (キクチ シュンスケ)
  1984年　京都府生まれ
  2009年4月　立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期課程入学
  2010年9月～2012年6月　中国　南開大学歴史学院高級進修生
  2016年3月　立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期課程修了 博士（文学）
  2017年9月～2019年12月　中国　南開大学歴史学院博士後研究人員
  2016年4月～現在　立命館大学BKC社系研究機構客員研究員、愛知大学国際問題研究所客員研究員
  専攻　中国近現代史・近現代日中関係史

日本占領地区に生きた中国青年たち―日中戦争期華北「新民会」の青年動員 の商品スペック