けものが街にやってくる―人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク [単行本]
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けものが街にやってくる―人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク [単行本]

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出版社:地人書館
販売開始日: 2020/10/01
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けものが街にやってくる―人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    野生動物がもたらす災害とは、人間社会の急速な変化が生み出した現象であり、すでに日本各地で発生して、ニュースに登場する頻度も増えている。それは農林水産被害にとどまらず、野生動物の都市への侵入、人身事故、人獣共通感染症、等々、人へのリスクはきわめて大きい。新型コロナウイルスもまた野生動物に由来する。そして、放置するほど対策にかかるコストは雪だるま式に増えていく。対策の要は国土計画、土地利用にあることに気づいてほしい。コロナ禍の今、この問題に取り組まずに、新しい社会の構築はありえない。
  • 目次

    はじめに


    Ⅰ部 すでに始まっている問題

    1章 人口減少問題の一般的な論点
      人口減少社会の時代背景/人口減少問題とは何か/増田レポートの地方消滅論/社会保障の問題/インフラ老朽化問題/人口減少時代のインフラ/野生動物と人口減少社会

    2章 野生動物の分布拡大と高まる災害リスク
      野生動物が人の生活の中に持ち込む問題/農林水産被害/人身被害/交通障害/生活環境害/保健衛生害/家畜への感染症被害/変化する野生動物の分布/気づけなかった分布拡大/絶滅の危機にあったカモシカの現在/絶滅に瀕したツキノワグマ/ツキノワグマの分布回復/猛獣クマの駆除数の増加/街中に居座るイノシシ

    3章 分布拡大の理由
      分布拡大の理由を考える/人口減少のプロセスをたどる/森林利用の変遷/戦後の林業の衰退/大規模な開発が賛美された時代/農業の衰退/狩猟の衰退/社会が求めた捕獲強化/それでも問題がおさまらない理由

    4章 生態系に影響する問題
      運命共同体/温暖化時代を生きる/生物多様性の危機/シカが山を壊す/捕獲強化のタイミングの遅れ/シカを増やす環境要因/シカは悪者か/外来生物という問題/生態系で考える


    Ⅱ部 国土計画の盲点

    5章 人口減少時代の環境変化
      近未来の環境をイメージする/日本の国土を俯瞰する/コンパクトシティ論/小さな拠点/都市のスポンジ化と野生動物の侵入/境界線の人々の消滅/管理の行き届かない森林/河川が動物たちの「回廊」になる/道路も鉄道も越えて分布拡大/野生動物の最適な生息環境となる郊外/都市の環境の変化

    6章 コミュニティへの侵入を防ぐ
      野生動物と棲み分ける/棲み分けるためのゾーン区分/棲み分けるための捕獲/国土計画に組み込む/バッファ・ゾーンでの対処/農地と生物多様性と獣害リスク/コミュニティの内側で/緑の回廊の管理/循環型社会を追求する/棲み分けの空間づくりはインフラ整備である

    7章 自然資本として森をマネジメントする
      自然資本主義という概念/ストックとしての森林と有形無形のサービス/森林が無法地帯化する/林業の再生が必要な理由/森林に関する法律/新たな森林管理の仕組み/森の中のシカのマネジメント/棲み分けるための森をつくる


    Ⅲ部 解決に向けて

    8章 機能不全の正体
      野生動物の問題を解決する社会システム/PDCAサイクルで考える/自然を調べる力の劣化/専門家が消える/野生動物の何が知りたいか/新しい調査技術を活かすために/個体数を知りたい理由/半減政策の基本的な誤解/行政組織の機能不全/駆除神話からの脱却

    9章 現場の実行体制
      悪循環を断ち切る/財源の話から/協働の意識で環境を整備する/専門技術者と住民とコーディネーター/捕獲の実行体制/モニタリングの実行体制

    10章 人を育てる
      少し先の私たちの暮らし/まずはコミュニケーション/島根からの提案/野生動物と社会福祉/生態系で考える人/自然に分け入る人/大学の現在/野生動物を学ぶ場/自然史博物館への期待/地域社会で野生動物の仕事に就く/エコシステム・マネジメントの実践

    おわりに

    参考文献と参考ホームページ

    索引

    著者紹介
  • 出版社からのコメント

    日本の大型野生動物はかつて人に追い出された空間を奪い返し都市部にも侵入するようになった。早く手を付けないと大変なことになる。
  • 内容紹介

    日本の総人口は2008年をピークに減少に転じた。人口減少社会の様々な影響や問題点が指摘されているが、抜け落ちてしまっているものがある。野生動物がもたらす災害リスクの問題である。それは、人間の側の急速な変化の裏返しの現象であり、すでに日本各地で発生して、日々のニュースに流れる頻度も増えている。
    野生動物の問題は農林水産被害にとどまらない。クマやサルやイノシシが都市部にも出没して、人身事故や交通障害を引き起こす。そのほかに人の生活空間に侵入した野生動物がもたらす生活環境被害や、感染症等、人へのリスクはきわめて大きい。新型コロナウイルスもまた、野生動物に由来する問題である。これら対策にかかるコストは莫大なものとなり、放置するほど雪だるま式に増えていく。
    本書は、いつも後回しにされてきたために取り返しのつかない段階に入っている野生動物による災害リスクが、重大な社会問題であると警告を発する。そして、野生動物との棲み分けを国土計画に盛り込み、この半世紀ほどの間に壊してしまった野生動物と対峙する現場を再構築すべきと主張する。コロナ禍の今こそ、早急にこの問題に取り組むべきであり、それなくして新しい社会システムの構築はありえない。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    羽澄 俊裕(ハズミ トシヒロ)
    1955年生まれ。東京農工大学を卒業後、1980~1984年に環境庁「森林環境の変化と大型野生動物の生息動態に関する基礎的研究」プロジェクトにツキノワグマ班研究員として従事。1983年に野生動物保護管理事務所(WMO)を立ち上げ、2015年(60歳)まで代表取締役。以後、立教大学ESD研究所・客員研究員、東京農工大学農学府・特任教授等を経て、現在は福島県生活環境部鳥獣対策専門官、(公財)神奈川県公園協会理事、(一社)リアル・コンサベーション理事、環境省ほか国や自治体の各種検討会委員を務める。博士(人間科学)早稲田大学

けものが街にやってくる―人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク の商品スペック

商品仕様
出版社名:地人書館
著者名:羽澄 俊裕(著)
発行年月日:2020/10/10
ISBN-10:4805209445
ISBN-13:9784805209448
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:233ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
重量:278g
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