地道に取り組むイノベーション-人類学者と制度経済学者がみた現場 [単行本]
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地道に取り組むイノベーション-人類学者と制度経済学者がみた現場 [単行本]

価格:¥2,970(税込)
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出版社:ナカニシヤ出版
販売開始日: 2020/10/20
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地道に取り組むイノベーション-人類学者と制度経済学者がみた現場 の 商品概要

  • 目次

    序  章   北川亘太・渡辺隆史・比嘉夏子

    1 本書の執筆経緯とねらい
    2 フィールドとしてのイノベーションの現場
    3 イノベーション業界の形成を理解する補助線としての「デザイン」
    4 イノベーションとデザインにおけるUCI Lab.
    5 各部の視点の特徴

    第1部 イノベーションに隠された現場の格闘   渡辺隆史  

    はじめに

    01 UCI Lab.について

    1 UCI Lab.という組織
    2 「UCI型プロジェクト」について
    3 「UCI型プロジェクト」四つのプロセスについて
    4 UCI Lab.の特徴
    5 実際のプロジェクトの現場での「格闘」

    02 プロジェクトの入り口の格闘:「総合的」とはどういうことか

    1 背景:プロジェクトA「あるデバイスの中国市場向け企画」の概要
    2 エピソード:情報が足りない時にどう判断するか
    3 考察:プロジェクトの入り口で「総合的」であることの意義
    4 まとめ:総合性を担保するために何が求められるか

    03 「わかる」ための格闘:「統合分析」で起きていること

    1 背景:プロジェクトB「都心の働くママ向けの新商品開発」の概要
    2 エピソード:客観的な事実から解釈しストーリーを描いていく
    3 考察:「統合分析」における創造性と方法論の限界
    4 まとめ:主観性を通過するというプロセスの説明し難さ

    04 アイデア創造の格闘:「身体性」を伴う具体化の意味

    1 背景:プロジェクトC「ある空間における新ソリューション開発」の概要
    2 エピソード:アイデアの断片が商品のコンセプトに変身する瞬間
    3 考察:どこまでがアイデア創造プロセスか
    4 まとめ:アイデアは身体と時間を通過してコンセプトになる

    05 商品化に向けた格闘:発売されるまで「一貫性」をいかに担保するか

    1 背景:プロジェクトD「女性向け新商品コンセプト開発」とその後の概要
    2 エピソード:対話の繰り返しによってコンセプトが「良い商品」になる
    3 考察その1:イノベーションを実現するための「一貫性」はどこまでを含むのか
    4 考察その2:チームで協働する方法と意義
    5 まとめ:「一貫性」のための柔軟さ

    06 健全な格闘のために必要なもの:UCI Lab.にとっての「合理的」とは

    1 デザイン思考とUCI Lab.
    2 UCI Lab.にとっての専門性
    3 「合理的」の基準をどこに置くのか

    おわりに

    第2部 UCI Lab.と人類学者による対話と協働   比嘉夏子 

    はじめに

    07 人類学者が「イノベーションの現場」に入るとき

    1 UCI Lab.との対話の始まり
    2 専門や背景の異なるメンバーによるリサーチの協働
    3 相互参照によるフィードバックがもたらす影響

    渡辺からのコメント
    1)関係の立ち上がり方の重要さ
    2)UCI Lab.における比嘉協働案件の立ち上がり方

    08 協働における試行錯誤と柔軟性

    1 協働による試行錯誤
    2 継続的な協働を経てみえてきたこと

    渡辺からのコメント
    3)創造的な対話としての調整
    4)他者を理解することにいかに向き合うか
    5)「つくる」ことを通じて「わかる」という往復運動
    6)人類学者と協働することの重層的な価値

    09 協働的なリサーチとは何か

    1 マニュアル化されえない実践
    2 人類学者にとっての「イノベーション」

    おわりに

    補論:人類学は「役に立つ」のか。人類学者とは何者なのか。

    第3部 制度としてのUCI Lab.   北川亘太 

    はじめに

    補論1:制度経済学からみた経済の変化と現在の特徴

    10 制度としてのラボ

    1 制度経済学者がラボに関心をもったきっかけ
    2 調査の概要
    3 着眼点の転換
    4 ラボの自律性
    5 協力者とクライアント企業の制度的な位置づけ
    6 職場観察を経て生まれた新たな関心

    補論2:設立までの経緯

    11 制度としてのラボの形成

    1 学習のための囲い
    2 数字を追わない
    3 裁量権の制限
    4 営業戦術の修正と成績の好転
    5 数字の反転的活用
    6 制度の水準での相互的リフレーミング

    12 対話の制度化

    1 理想の構築
    2 理想に向けた制度再編
    3 制度の行為主体性
    4 考  察

    補論3:認知資本主義的な規範の形成と維持
    補論4:認知資本主義におけるUCI Lab.

    渡辺からのコメント
    7)その後のYRK&

    おわりに――制度経済学からみた地道な取り組み

    補論5:制度と実践の連動した変化
    補論6:本書における「制度」を特徴づける

    終  章   比嘉夏子・北川亘太・渡辺隆史
    1 イノベーションの「地」を描く
    2 「対話的関係性のエージェント」としてのUCI Lab.
    3 「地道」で終わりなき運動に向かって
  • 内容紹介

    なぜ私たちはイノベーションにまで効率を求めてしまうのだろう?
    今日のイノベーションの現場を、立場や専門の異なる著者3名がエスノグラフィックに記述し、対話的に思索した野心的著作

    ●著者紹介
    北川亘太(きたがわ こうた)
    1986年生まれ。関西大学経済学部准教授,博士(経済学)。国家公務員として二年間働いた後,京都大学大学院経済学研究科博士課程に入学し,制度経済学の理論や調査方法を研究する。それと並行して,学んだ調査方法を自分なりに応用しながらドイツ労働組合やコンサルティング・チーム(UCI Lab.)の現地調査を実施し,現場での出来事を,制度経済学が提示するマクロ経済の趨勢と関連づけて解釈する研究を続けてきた。

    比嘉夏子(ひが なつこ)
    1979年生まれ。北陸先端科学技術大学院大学知識科学系助教,博士(人間・環境学)。学部時代から文化人類学を学び,オセアニア島嶼社会の経済実践や日常的相互行為について継続的なフィールドワークを行う。並行して企業等の各種リサーチや共同研究にも携わり,人類学的な調査手法と認識のプロセスを多様な現場に取り込むことで,よりきめ細かな他者理解の方法を模索し,多くの人々に拓かれた社会の実現を実践的に目指す。

    渡辺隆史(わたなべ たかし)
    1977年生まれ。UCI Lab.所長,経営修士(専門職)。学部で国際関係学を専攻し学際的なものの見方を学ぶ。株式会社ヤラカス舘(現 株式会社 YRK and)へ入社し,消費財のプロモーション企画や調査を手掛ける。また社会人学生として立命館大学大学院経営管理研究科経営管理専攻(専門職大学院)で得た研究的な思考態度は現在にも大きな影響を与えている。UCI Lab.設立後は,ユーザーの生活と企業の技術,ビジネスと学術的知見といった相反しがちな事柄を対話的に統合していくような実践を追求している。

    UCI Lab.(ゆーしーあい らぼ)とは
    「イノベーション・エージェント」として,クライアントであるメーカー等事業会社の新商品/サービス開発の支援を行う専門組織。案件ごとに個別設計されるプロジェクトを通じて,調査からコンセプト創造や市場戦略構築までを一貫して担う。クライアントは化粧品から素材メーカーまで幅広く,研究開発や新事業開発部門が多い。主に質的調査やUX(ユーザー体験)デザインを強みとし,多様な学術研究者や専門家との協働にも取り組んでいる。現在,ラボの構成員は4名。株式会社YRK and(当時社名は株式会社ヤラカス舘)の社内起業として2012年に立ち上げられ,現在は社内カンパニーになっている。
  • 著者について

    北川 亘太 (キタガワ コウタ)
    1986年生まれ。関西大学経済学部准教授,博士(経済学)。国家公務員として二年間働いた後,京都大学大学院経済学研究科博士課程に入学し,制度経済学の理論や調査方法を研究する。それと並行して,学んだ調査方法を自分なりに応用しながらドイツ労働組合やコンサルティング・チーム(UCI Lab.)の現地調査を実施し,現場での出来事を,制度経済学が提示するマクロ経済の趨勢と関連づけて解釈する研究を続けてきた。

    比嘉 夏子 (ヒガ ナツコ)
    1979年生まれ。北陸先端科学技術大学院大学知識科学系助教,博士(人間・環境学)。学部時代から文化人類学を学び,オセアニア島嶼社会の経済実践や日常的相互行為について継続的なフィールドワークを行う。並行して企業等の各種リサーチや共同研究にも携わり,人類学的な調査手法と認識のプロセスを多様な現場に取り込むことで,よりきめ細かな他者理解の方法を模索し,多くの人々に拓かれた社会の実現を実践的に目指す。
    主要著作:『現代オセアニアの「紛争」―脱植民地期以降のフィールドから』(共著、昭和堂、二〇一三年)『フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門』(共著、世界思想社、二〇〇六年)他。


    渡辺 隆史 (ワタナベ タカシ)
    1977年生まれ。UCI Lab.所長,経営修士(専門職)。学部で国際関係学を専攻し学際的なものの見方を学ぶ。株式会社ヤラカス舘(現 株式会社 YRK and)へ入社し,消費財のプロモーション企画や調査を手掛ける。また社会人学生として立命館大学大学院経営管理研究科経営管理専攻(専門職大学院)で得た研究的な思考態度は現在にも大きな影響を与えている。UCI Lab.設立後は,ユーザーの生活と企業の技術,ビジネスと学術的知見といった相反しがちな事柄を対話的に統合していくような実践を追求している。

地道に取り組むイノベーション-人類学者と制度経済学者がみた現場 の商品スペック

商品仕様
出版社名:ナカニシヤ出版
著者名:北川 亘太(著)
発行年月日:2020/10
ISBN-10:4779515017
ISBN-13:9784779515019
判型:A5
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会科学総記
言語:日本語
ページ数:239ページ
縦:21cm
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