うつ病とスティグマの臨床社会心理学―偏見の解消に向けた挑戦 [単行本]
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うつ病とスティグマの臨床社会心理学―偏見の解消に向けた挑戦 [単行本]

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出版社:金剛出版
販売開始日: 2020/10/20
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うつ病とスティグマの臨床社会心理学―偏見の解消に向けた挑戦 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    うつ病は誰もがなり得る病気であり、現在も100万人を超える人々が病を抱えながら生活している。一方で、社会にはうつ病をどこかタブーのように扱う「雰囲気」が存在し、「無意識」にうつ病の人と距離を置いてしまうことがあるのではないか。本書は、うつ病の人に対するスティグマ(編見)という問題に関して、臨床社会心理学的な立場からの実証的研究を積み重ねた成果をまとめたものである。うつ病の人に対して特有のスティグマの存在を明らかにし、その低減のためにより効果的な方策を提案するなど、従来の社会精神医学的研究の限界を超えた知見を示している。本書を丹念に読み込むことで、研究課題を解決するために数多くの理論や研究法、実験デザインが効果的に用いられる様子に触れることができる。また、研究成果を社会にわかりやすく伝え、うつ病のスティグマの解消に寄与したいという、著者の確固たる意思と願いを感じ取ることができる。
  • 目次

    はじめに 3
    本書の目的と構成 5
    第1章 序 論
    1節 研究の背景 17
    1.1 日本におけるうつ病対策の現状 17
    1.2 うつ病罹患者に対するスティグマへの着目 18
    1.3 第1章の目的と構成 19
    2節 スティグマ概念の分類と整理
    ―非罹患者が抱くスティグマ的信念への着目 20
    2.1 スティグマを抱く主体に着目した分類 20
    2.2 スティグマの多次元性に着目した分類 22
    3節 基礎研究の概観
    ―非罹患者が抱くスティグマ的信念の内容とその関連要因 25
    3.1 非罹患者が抱くスティグマ的信念の具体的内容 25
    3.2 非罹患者が抱くスティグマ的信念の関連要因 26
    3.3 得られた知見のまとめと課題の考察 27
    4節 介入研究の概観―知識啓発に対する従来の着目とその限界 28
    4.1 介入方法の整理:知識啓発に対する従来の着目 28
    4.2 知識啓発の際に用いるモデルの検討 29
    4.3 罹患者との接触を用いた知見の整理 31
    4.4 得られた知見のまとめと課題の考察 32
    5節 潜在尺度を用いた測定への着目
    ―スティグマ的信念を検討する上での利点と研究例の概観 34
    5.1 潜在尺度を用いた測定への着目 34
    5.2  精神疾患の罹患者に対するスティグマ的信念の測定に潜在尺度を用いた
    研究の概観 36
    6節 第2章以降の目的と構成 38
    6.1 先行研究から導出される研究課題 38
    6.2 第2章以降の目的と構成 39
    6.3 用語の定義 42
    [コラム①]臨床社会心理学の創造性―海外の研究例の紹介 44
    第2章 既存のスティグマ理論に対する批判的検討
    1節 第2章の目的と構成 47
    1.1 第2章の目的 47
    1.2 第2章の構成 50
    2節 Brief IATで用いるカテゴリ名の検討[研究1:予備研究a] 51
    2.1 目 的 51
    2.2 方 法 52
    2.3 結 果 53
    2.4 考 察 55
    3節 Brief IATで用いる刺激語の選定[研究1:予備研究b] 55
    3.1 目 的 55
    3.2 方 法 56
    3.3 結 果 58
    3.4 考 察 60
    4節 Brief IATによる,既存のスティグマ理論の批判的検討[研究1:本研究] 60
    4.1 目 的 60
    4.2 方 法 61
    4.3 結 果 69
    4.4 考 察 78
    [コラム②]オンライン研究がもつ可能性と実施上の留意点 85
    第3章  うつ病罹患者に対する信念の構造に関する検討
    ―プロトタイプ分析と質問紙実験を用いて
    1節 第3章の目的と構成 89
    1.1 第3章の目的 89
    1.2 第3章で用いる主要なアプローチ 90
    1.3 第3章の構成 92
    2節 うつ病罹患者に対する信念に関する自由記述データの分析[研究2a] 93
    2.1 目 的 93
    2.2 方 法 94
    2.3 結 果 95
    2.4 考 察 98
    3節 うつ病罹患者に対する信念のプロトタイプ性の評価[研究2b] 100
    3.1 目 的 100
    3.2 方 法 100
    3.3 結 果 101
    3.4 考 察 103
    4節 うつ病罹患者に対する偏見に関する自由記述データの分析[研究3a] 104
    4.1 目 的 104
    4.2 方 法 104
    4.3 結 果 105
    4.4 考 察 108
    5節 うつ病罹患者に対する偏見のプロトタイプ性の評価[研究3b] 109
    5.1 目 的 109
    5.2 方 法 109
    5.3 結 果 110
    5.4 考 察 112
    6節 うつ病罹患者に対する信念や偏見と,排斥・サポート行動との関連の検討
    [研究4] 112
    6.1 目 的 112
    6.2 方 法 115
    6.3 結 果 120
    6.4 考 察 124
    [コラム③]「地味な研究」を積み重ねることの重要性 127
    第4章  うつ病罹患者に対するスティグマ的信念を低減する方策の
    効果検討―反ステレオタイプ法に着目して
    1節 第4章の目的と構成 131
    1.1 第4章の目的 131
    1.2  潜在的なステレオタイプや偏見の変化を扱った理論と研究の概観
    ―反ステレオタイプ法という手法への着目 132
    1.3 反ステレオタイプ法を扱った先行研究の具体的手続きの概観 135
    1.4 反ステレオタイプ法をうつ病の場合に応用する上での課題の考察 136
    1.5 第4章の構成 139
    2節 うつ病罹患者の場合における反ステレオタイプ法の試験的実施と
    手続きの改善点の検討[研究5:予備研究a] 141
    2.1 目 的 141
    2.2 方 法 142
    2.3 結 果 148
    2.4 考 察 152
    3節 Brief IATにおいて用いるカテゴリと刺激語の再選定[研究5:予備研究b] 157
    3.1 目 的 157
    3.2 方 法 158
    3.3 結果と考察 160
    4節 反ステレオタイプ法の実施による,うつ病罹患者に対するスティグマ的
    信念の低減効果の検討[研究5:本研究] 166
    4.1 目 的 166
    4.2 方 法 167
    4.3 結 果 177
    4.4 考 察 184
    [コラム④]効果検討のTips―帰無仮説検定にとらわれない視点の重要性 189
    [コラム⑤] 16,400通りの「うつ病」をどう捉えるか?
    ―心理ネットワークアプローチがもつ可能性 194
    第5章 総合考察
    1節 本書で得られた知見の総括と,知見の意義の考察 197
    1.1 本書で得られた知見の総括 197
    1.2 本書で得られた知見の意義 204
    2節 本書の限界と今後の展望 209
    2.1 本書の限界 209
    2.2 今後の展望 213
    [コラム⑥] スティグマ対策先進国での体験
    ―日本の研究者が貢献できることはなにか? 218
    [コラム⑦] 世間の「無関心」「無理解」をどう乗り越えていくか?
    ―うつ病についての「対話の場」の必要性 221
    付録
    [付録1]邦訳版Attribution Questionnaire-27(AQ-27)の項目一覧(第2章4節) 221
    [付録2]うつ病の原因論に関する知識啓発テキストの全文(第2章4節) 231
    [付録3]反ステレオタイプ法の想起課題で用いた文書の全文(第4章2節) 237
    [付録4]うつ病の視聴覚教材(知識の解説)のナレーション全文(第4章4節) 243
    [付録5] うつ病の視聴覚教材(反ステレオタイプ的事例)のナレーション全文
    (第4章4節) 247
    [付録6] 反ステレオタイプ的事例に関する想起課題で用いた文書の全文
    (第4章4節) 251
    謝辞 257
    引用文献 261
    初出一覧 274
  • 内容紹介

    うつ病は誰もがなり得る病気であり,現在も100万人を超える人々が病を抱えながら生活している。一方で,社会にはうつ病をどこかタブーのように扱う「雰囲気」が存在し,「無意識」にうつ病の人と距離を置いてしまうことがあるのではないか。

    本書は,うつ病の人に対するスティグマ(偏見)という問題に関して,臨床社会心理学的な立場からの実証的研究を積み重ねた成果をまとめたものである。うつ病の人に対して特有のスティグマの存在を明らかにし,その低減のためにより効果的な方策を提案するなど,従来の社会精神医学的研究の限界を超えた知見を示している。

    本書を丹念に読み込むことで,研究課題を解決するために数多くの理論や研究法,実験デザインが効果的に用いられる様子に触れることができる。また,研究成果を社会にわかりやすく伝え,うつ病のスティグマの解消に寄与したいという,著者の確固たる意思と願いを感じ取ることができる。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    樫原 潤(カシハラ ジュン)
    1988年広島生まれ。2011年東京大学文学部行動文化学科卒業。2013年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。2017年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。日本学術振興会特別研究員PD、メルボルン大学客員研究員ほかを経て、東洋大学社会学部社会心理学科助教。臨床心理士。専門領域は臨床心理学・臨床社会心理学

うつ病とスティグマの臨床社会心理学―偏見の解消に向けた挑戦 の商品スペック

商品仕様
出版社名:金剛出版
著者名:樫原 潤(著)
発行年月日:2020/10/20
ISBN-10:4772417885
ISBN-13:9784772417884
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:273ページ
縦:22cm
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