挿絵解釈の研究―『大坂物語』を中心に(研究叢書) [全集叢書]
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挿絵解釈の研究―『大坂物語』を中心に(研究叢書) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2020/10/21
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挿絵解釈の研究―『大坂物語』を中心に(研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    挿絵分析による「解釈」という画期的研究。仮名草子『大坂物語』の享受史を挿絵から解明。『大坂物語』・『嶋原記』において改版の度に挿絵を差し替えるのはなぜなのか?複数の挿絵に「型(モチーフや構図)の継承」が見られるか否かの美術史学研究の学際的手法を取り入れて分析し、当時の書肆が作品に対する世論を感知して反映した結果であると考察。同一作品でも江戸版と上方版では挿絵に異なる傾向があり、さらに時期によって内容が変化することが明らかにされた。
  • 目次

    凡例 
    図版一覧 
    序 章―挿絵解釈の研究意義   
     仮名草子における挿絵研究の停滞と挿絵解釈研究の意義  
     従来の小説挿絵の研究と本研究との相違  
     従来の『大坂物語』研究と本研究との相違   
     「広義の江戸版」の定義   
     本書の研究手法 
     各章の具体的内容   
    第一章 『大坂物語』の挿絵分類  
     一、挿絵分析の目的と手法
     二、挿絵による『大坂物語』の分類
     三、Ⓒ明暦松会版『大坂物語』とⒺ毛馬屋版『大坂物語』の特殊性 
    第二章 上方版『大坂物語』の挿絵
        ―寛永無刊記版と正保三年版を中心に― 
     一、上方(京)版『大坂物語』の挿絵 
     二、Ⓐ寛永版『大坂物語』とⒷ正保版『大坂物語』の概要 
     三、Ⓐ寛永版『大坂物語』とⒷ正保版『大坂物語』の書誌
     四、Ⓐ寛永版挿絵とⒷ正保版挿絵に共通する場面
     五、Ⓐ寛永版のみにある挿絵 
     六、Ⓑ正保版が優先した挿絵
     七、Ⓑ正保版『大坂物語』が選ばれた理由
     八、小結―衰え行く中世風挿絵から具体的で克明な近世挿絵へ 
    第三章 江戸版『大坂物語』の形成とその周辺
        ―挿絵・「頸帳」からみる成立順序に関する考察― 
     一、「広義の江戸版」について
     二、Ⓓ本屋版・Ⓔ毛馬屋版・Ⓕ問屋版・Ⓖ松会版の書誌
     三、Ⓑ正保版の挿絵とⒸ明暦松会版の挿絵
     四、「秀頼の天王寺出馬」の挿絵をめぐる諸版の関係―Ⓑ正保版挿絵が及ぼす影響 
     五、 「越高城攻め」の挿絵をめぐる諸版の関係
       ―Ⓔ毛馬屋版の元にあたるⒺ'毛馬屋元版の位置付け
     六、「松平出羽守の若武者姿」の挿絵をめぐる諸版の関係
       ―「型(モチーフや構図)の継承」と変遷
     七、「遺児斬首」の挿絵をめぐる諸版の関係
       ―Ⓔ'毛馬屋元版が万治・寛文頃に存在した可能性 
     八、「頸帳」をめぐる諸版の関係―Ⓕ問屋版とⒼ松会版の成立順序 
     九、小結―挿絵・「頸帳」からみる『大坂物語』の成立順序 
    第四章 寛文年間刊行の『大坂物語』の挿絵・「頸帳」比較
        ―全盛期の江戸版『大坂物語』と上方(京)版の『大坂物語』―
     一、挿絵による『大坂物語』解釈の意義 
     二、寛文年間刊行の四つの『大坂物語』 
     三、「関ヶ原合戦」の挿絵をめぐる四種の特徴 
     四、Ⓕ問屋版挿絵にみられる本文との整合性
     五、「家康出陣」の挿絵にみえるⓓ安田版挿絵の特殊性 
     六、「大坂城落城」の挿絵にみえるⓓ安田版挿絵の特殊性とその意図 
     七、連続挿絵にみえるⓓ安田版挿絵の特殊性とその意図
     八、Ⓖ松会版挿絵にみられる普遍性
     九、小結―時代を先取る江戸版挿絵と豊臣贔屓の情緒が残る上方(京)版挿絵
    第五章 延宝頃版『大坂物語』と寛文十三年山本版『嶋原記』の挿絵
        ―挿絵と「頸帳」の事実確認―
     一、Ⓗ延宝版『大坂物語』の特殊性 
     二、山本版『嶋原記』とⒽ'中之島本『大坂物語』のそれぞれの概要と両者の関係
     三、山本版『嶋原記』とⒽ'中之島本『大坂物語』の書誌
     四、挿絵の流用箇所と補修の有無
     五、作為的な挿絵補修が一部確認される事例
     六、明白な挿絵補修が確認できる事例
     七、Ⓗ'中之島本『大坂物語』の「頸帳」分析
     八、小結―「『大坂物語』の挿絵らしく見せる工夫」からわかる混迷期の江戸版の実態
    第六章 西村屋版『大坂物語』の「頸帳」と本文と挿絵
     一、Ⓘ西村屋版『大坂物語』の概略と本章の分析方法
     二、Ⓘ西村屋版『大坂物語』の書誌
     三、Ⓘ西村屋版の「頸帳」分析
     四、Ⓘ西村屋版の本文簡約化の概略と傾向
     五、Ⓘ西村屋版の本文における要約文(部分)の入れ方
     六、Ⓘ西村屋版で削除された挿話
     七、Ⓘ西村屋版の本文に増補された記述
     八、Ⓘ西村屋版の挿絵の概要とその特徴
     九、「関ヶ原合戦」と「秀頼と大坂方武将図」の挿絵をめぐるⒾ西村屋版挿絵の特徴
     十、「真田左衛門佐討死」の挿絵をめぐるⒾ西村屋版の特徴
     十一、小結―Ⓘ西村屋版の簡約化からみえること
    第七章 『嶋原記』挿絵考 
     ―上方版『嶋原記』と江戸版『嶋原記』の相違にみる『大坂物語』との関連性―
     一、仮名草子『嶋原記』の成立と『大坂物語』との関係
     二、『嶋原記』諸本の系統分類
     三、無刊記版『嶋原記』の書誌と挿絵の特徴
     四、山本版『嶋原記』の挿絵の特徴
     五、服部版『嶋原記』の書誌と挿絵の特徴
     六、「山田右衛門作」の挿絵をめぐる諸版の特徴
     七、無刊記版『嶋原記』の挿絵にみえる敗者(弱者)贔屓
     八、小結―『嶋原記』の挿絵と『大坂物語』の挿絵に共通するもの
    第八章 服部九兵衛版『天草物語』系統の挿絵の変遷
        ―萬屋彦太郎版『嶋原記』と岩瀬文庫本『嶋原記』をめぐって― 
     一、『嶋原記』の挿絵系統の確認と本章の目的
     二、服部版『嶋原記』・萬屋版『嶋原記』・岩瀬文庫本『嶋原記』の書誌
     三、萬屋版『嶋原記』で削除された挿絵
     四、岩瀬本『嶋原記』で削除された挿絵
     五、小結―服部版『嶋原記』系統の挿絵削除からみえるもの
    終章 
    あとがき
    索引 
  • 出版社からのコメント

    挿絵分析による「解釈」という画期的研究により、これまで解明できなかった仮名草子『大坂物語』・『嶋原記』の新たな解釈を提言。
  • 内容紹介

    挿絵分析による「解釈」という画期的研究
    《仮名草子『大坂物語』の享受史を挿絵から解明》
    『大坂物語』・『嶋原記』において改版の度に挿絵を差し替えるのはなぜなのか? 複数の挿絵に「型(モチーフや構図)の継承」が見られるか否かの美術史学研究の学際的手法を取り入れて分析し、当時の書肆が作品に対する世論を感知して反映した結果であると考察。同一作品でも江戸版と上方版では挿絵に異なる傾向があり、さらに時期によって内容が変化することが明らかにされた。

    図書館選書
    仮名草子研究に、挿絵分析による解釈研究を取り入れた画期的専門書。『大坂物語』・『嶋原記』の挿絵に、「型(モチーフや構図)の継承」が見られるか否かの美術史学研究の学際的手法を取り入れて分析。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    位田 絵美(インデン エミ)
    三重県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。北九州工業高等専門学校准教授を経て、現職。近畿大学産業理工学部教養・基礎教育部門准教授
  • 著者について

    位田絵美 (インデンエミ)
    位田 絵美(いんでん えみ)
    三重県生まれ。
    名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。
    名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。
    北九州工業高等専門学校 准教授を経て、
    現職 近畿大学産業理工学部 教養・基礎教育部門准教授。

    著書(共著)『〈奇〉と〈妙〉の江戸文学事典』(二〇一九年)等。
    論文「西鶴の描いた「異国」」(『国文学解釈と鑑賞』別冊 二〇〇五年三月)等。

挿絵解釈の研究―『大坂物語』を中心に(研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:位田 絵美(著)
発行年月日:2020/10/31
ISBN-10:4757609639
ISBN-13:9784757609631
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:304ページ
縦:22cm
横:15cm
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