第二の生殖革命へ―生まれることの医学と倫理そして哲学 [単行本]
    • 第二の生殖革命へ―生まれることの医学と倫理そして哲学 [単行本]

    • ¥9,680291 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年7月29日火曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009003341419

第二の生殖革命へ―生まれることの医学と倫理そして哲学 [単行本]

価格:¥9,680(税込)
ゴールドポイント:291 ゴールドポイント(3%還元)(¥291相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年7月29日火曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2020/10/30
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

第二の生殖革命へ―生まれることの医学と倫理そして哲学 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ヒト生殖細胞の造成さえ可能になった時代。生命の誕生をどう理解し、規制の基準は何に依拠すべきか。最新の科学知見と、古代まで遡る哲学史の考察で、生殖発生医学の未来を見通す。
  • 目次

    はじめに

    第1章 生殖補助医療
    1 生殖補助医療体系の樹立
    2 日本産科婦人科学会によるART臨床実施体制の整備
    3 本邦における生殖医学関連学会の展開
    4 体外受精関連の国際学会
    5 本邦ARTの特徴
    6 卵丘細胞・卵子複合体
    7 卵丘細胞・卵子複合体の排出機序
    8 卵成熟と解糖系
    9 卵母細胞の成熟―核成熟と細胞質成熟
    10 加齢卵子の現状と対策
    11 加齢に伴う卵子の数減少加速と質劣化
    12 加齢卵子におけるミトコンドリア機能の低下
    13 卵子の染色体異常―染色体不分離
    14 胚の形態評価とタイムラプス評価
    15 着床前胚診断
       ―遺伝子診断(PGD)と遺伝子スクリーニング(PGS)
    16 オンコファティリティー―卵巣組織の凍結保存
    17 核置換(Nuclear Replacement)
    18 ミトコンドリア・オーグメント療法
    19 小副卵胞の自然周期採卵法
    20 まとめ

    第2章 生殖細胞の内分泌
    1 卵胞発育におけるアンドロゲンとエストロゲンの2次元制御
    2 卵胞成熟のエストロゲン制御
       ―FSH/A系+LH/E系によるダブルトラックE産生
    3 卵胞閉鎖のホルモン制御
       ―ゴナドトロピン・アンドロゲン制御
    4 インヒビンとアクチビン
    5 卵子由来GDF9
    6 卵子由来BMP-15
    7 卵胞活生化法
    8 ヒト卵子幹細胞からヒト卵子の再生
    9 脱落膜化細胞
    10 多嚢胞卵巣症候群
    11 まとめ

    第3章 生殖細胞の免疫
    1 免疫反応の性差
    2 黄体機能の特性
    3 月経黄体
    4 妊娠黄体
    5 抗透明帯抗体
    6 精子不動化抗体
    7 妊娠成立の免疫機構
    8 制御性T細胞(Treg)
    9 免疫原性妊娠合併症
    10 まとめ

    第4章 生殖細胞と体細胞の再生
    1 分子生物学から生命科学の展開
    2 生殖質説
    3 リプログラミング(初期化)現象の発見
    4 リプログラミング(初期化)の理論と方法
    5 能動的リプログラミングと受動的リプログラミング
    6 クローン技術の展開―生殖様式と遺伝型式の相関
    7 胚性幹細胞の樹立
    8 体細胞核移植―胚性幹細胞
    9 ES細胞から生殖幹細胞の分化誘導
    10 ヒトES細胞の課題と克服
    11 ヒト体細胞核移植クローン胚誘導の困難性
    12 ヒト体細胞核移植の改良法
    13 生殖クローニングと治療クローニング
    14 ミトコンドリア病の予防的治療―紡錘体置換法
    15 ミトコンドリア病の発症後治療―体細胞遺伝子治療
    16 体細胞核移植法の不妊治療への応用可能性
    17 人工多能性幹細胞
    18 iPS細胞における4因子の機能
    19 幹細胞システム―幹細胞とニッチ
    20 卵子幹細胞
    21 精子幹細胞(前精原細胞)から機能精子のin vitro誘導
    22 まとめ

    第5章 生殖細胞のエピジェネティクス入門
    1 エピジェネティクスとは
    2 エピジェネティクス現象の存在証明
    3 エピジェネティクスの機能系
    4 DNAメチル化と脱メチル化
      ―ゲノム・インプリンティング・サイクル
    5 小分子RNA
    6 転写因子とエピゲノム
    7 生殖系列のゲノム決定機構と発生様式
    8 生殖細胞のゲノム特性
    9 生殖細胞のエピゲノム特性
    10 真胎生発生における遺伝子刷り込み
    11 性分化調節機構の進化とエピジェネティクス
    12 配偶子形成におけるエピジェネティクスの新展開
    13 胚発生におけるエピゲノムの新展開
    14 X染色体不活性化
    15 胞状奇胎と卵巣奇形腫
    16 インプリント遺伝子異常症候群
    17 ゲノム編集
    18 まとめ

    第6章 マウス生殖細胞の発生
    1 受精卵のリプログラミング・サイクルと個体発生能
    2 マウス始原生殖細胞の経時的発生
    3 マウスPGCの発生にかかわるサイトカインとエピゲノム
    4 マウスPGCの発生における遺伝子発現
    5 マウスPGCの分化を決定する2種の転写因子
    6 生殖系列の雌型性分化
    7 卵巣における生殖細胞の雌化機構の解明
    8 生殖系列の雄型性分化
    9 未分化型精原細胞から機能精子の誘導
       ―器官培養法による精子形成
    10 精子幹細胞
    11 マウス胚の初期発生―受精卵から始原生殖細胞の分岐まで
    12 マウス配偶子形成過程におけるゲノムとエピゲノムの変動
    13 マウス受精・着床・胚発生過程におけるインプリント再編
    14 生殖細胞における減数分裂の分子機構
    15 多能性幹細胞における多能性発現特性
    16 GS細胞と多能性精子幹細胞
    17 エピブラスト幹細胞
    18 リセット細胞
    19 マウスPGC発生系の体外再構築
    20 マウス配偶子の人為作成
    21 まとめ

    第7章 ヒト生殖細胞の造成
    1 ヒト生殖細胞誘導に用いる2種の多能性幹細胞
       ―胚性幹細胞と人工多能性幹細胞
    2 ヒト生殖細胞の起源
    3 ヒト始原生殖細胞
    4 ヒト多能性幹細胞から生殖細胞の造成系へ
    5 ヒト多能性幹細胞から生殖細胞誘導への展望と意義
    6 ヒト多能性幹細胞の分化ポテンシャルとヒトPGCLCの定義
    7 二重の生殖系列レポーターを備えたヒトiPS細胞の確立
    8 ヒトiPS細胞から初期ヒト始原生殖細胞(BTAG陽性細胞)の直接誘導
    9 初期中胚葉様細胞を介した初期ヒトPGCの間接誘導
       ―間接BTAG陽性細胞誘導
    10 BTAG陽性細胞をヒトPGCLCと定義する
       ―グローバルな転写特性と経路
    11 BTAG陽性細胞とCyPGCの遺伝子発現特性の比較
    12 ヒトPGCLC特化に向うユニークな経路
    13 ヒトiPSCとマウスEpiLCとの相同性
    14 ヒトPGCLCのエピジェネティックな特性
    15 ヒトPGCLCに対する表面マーカーの同定
    16 ヒトPGCLC特化におけるBLIMP1の意義
    17 ヒト生殖細胞特化に関する考察と総括
    18 ヒト多能性幹細胞hPSCからキナーゼ阻害剤を用いたhPGCLCの誘導
    19 ヒトiPS細胞からのヒト始原生殖細胞の誘導
       ―京都大学・科学技術振興機構(JST)共同発表
    20 生殖系列への特化機構に関する最新知見
    21 まとめ

    第8章 生殖補助医療の生命倫理
    1 生殖生物学の史的展開―ギリシャ時代の二人の医聖
    2 精子学派と卵子学派の200年論争
    3 体外受精時代の到来
    4 日本における体外受精の初期展開
    5 ヒト生命誕生における宗教と医学
    6 医療に対する社会の不信感
    7 体外受精に対するカトリック教会の否定論
    8 イギリス国教会の肯定論とマックラーレンの前胚説
    9 ワーノック委員会の歴史的使命
    10 エドワーズ博士のノーベル賞受賞
    11 徳島大学における体外受精プログラムの発足
    12 体外受精の臨床応用における手続論
       ―主観主義から客観主義への転換
    13 前臨床研究の必要性と重要性
    14 徳島大学医学部倫理委員会
    15 生殖医学の生命倫理論考
    16 ヨーロッパにおける生命の始期を巡る論争
       ―経緯と顛末
    17 生命倫理思想の系譜
    18 ヒト生殖の尊厳
       ―生殖医学における生命の絶対観と相対観の止揚
    19 生殖補助医療の倫理規範
    20 まとめ

    第9章 ヒト生殖発生の生命哲学
    1 ヒト生殖細胞造成の規範を何に求めるべきか
    2 「生まれること」の生命倫理
    3 ヒト生命の始まり
    4 ヒト生命発生の姿―点か線か円か,それとも
    5 ヒト生殖細胞造成の是非論
    6 始原生殖細胞の分化における転写因子T(BRACHYURY)の意義
    7 生命倫理から生命哲学へのパラダイム・シフト
       ―体外受精とヒト胚造成との倫理落差
    8 ヒト胚の人為造成に関する生命哲学論考
    9 生命哲学における西と東の二人の巨匠
    10 西田哲学の鍵となる概念
    11 弁証法の起源と発展
    12 西田哲学と生命科学が教える生命円環の対応
    13 西田哲学における自己創出型生命発生論
    14 西田生命哲学と生命発生科学の対比
    15 ヒト胚造成の生命倫理―必要条件
    16 ヒト胚造成の生命哲理―十分条件
    17 発生生物学的生命観
    18 生命科学的生命観
    19 生殖発生医学の将来展望
    20 まとめ

     あとがき
     索  引
  • 内容紹介

    第一の生殖革命と言われる体外受精で,すべての不妊を解決したわけではない.ヒト生殖細胞の造成さえも技術的な可能性が見えてきた時代,生命の誕生をどう理解し,規制の基準は何に依拠すべきか.最新の科学知見と,古代の生命観まで遡る哲学史も踏まえた考察により,技術と倫理の止揚を求める.生殖発生医学の未来を見通す一冊.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    森 崇英(モリ タカヒデ)
    京都大学名誉教授。NPO法人・生殖再生医学アカデミア・理事長。医療法人愛寿会・同仁病院・理事長/病院長。1933年、徳島県に生まれる。1960年、京都大学医学部卒業。米国留学・生殖内分泌学と生殖免疫学の研究に従事し、1981年に徳島大学医学部産科婦人科学教授に就任、翌1982年、我が国最初の医学倫理委員会の設立に参画。1983年から京都大学医学部婦人科学産科学教授。1993年には、第8回世界体外受精会議会長を務める。1997年より、醍醐渡部クリニック・不妊センター長、日本生殖再生医学会・理事長、国際体外受精学会(ISIVF)・初代会長などを歴任。この間の研究に対し、1970年に近畿産科婦人科学会・学術奨励賞、日本医師会・医学研究助成賞を、1997年には国際不妊学会創立30周年記念功労賞を、2005年にはアメリカ生殖免疫学会Blackwell/Munksgaard賞を受賞
  • 著者について

    森 崇英 (モリ タカヒデ)
    京都大学名誉教授
    NPO法人・生殖再生医学アカデミア・理事長
    医療法人愛寿会・同仁病院・理事長/病院長

    1933年,徳島県に生まれる.1960年,京都大学医学部卒業.米国留学・生殖内分泌学と生殖免疫学の研究に従事し,1981年に徳島大学医学部産科婦人科学教授に就任,翌1982年,我が国最初の医学倫理委員会の設立に参画.1983年から京都大学医学部婦人科学産科学教授.1993年には,第8回世界体外受精会議会長を務める.
    1997年より,醍醐渡辺クリニック・不妊センター長,日本生殖再生医学会・理事長,国際体外受精学会(ISIVF)・初代会長などを歴任,現在に至る.
    この間の研究に対し,1970年に近畿産科婦人科学会・学術奨励賞,日本医師会・医学研究助成賞を,1997年には国際不妊学会創立30周年記念功労賞を,2005年にはアメリカ生殖免疫学会Blackwell/Munksgaard賞を受賞.

第二の生殖革命へ―生まれることの医学と倫理そして哲学 の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:森 崇英(著)
発行年月日:2020/10/30
ISBN-10:4814001231
ISBN-13:9784814001231
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:440ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:615g
他の京都大学学術出版会の書籍を探す

    京都大学学術出版会 第二の生殖革命へ―生まれることの医学と倫理そして哲学 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!