人類と感染症、共存の世紀―疫学者が語るペスト、狂犬病から鳥インフル、コロナまで [単行本]
    • 人類と感染症、共存の世紀―疫学者が語るペスト、狂犬病から鳥インフル、コロナまで [単行本]

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人類と感染症、共存の世紀―疫学者が語るペスト、狂犬病から鳥インフル、コロナまで [単行本]

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出版社:築地書館
販売開始日: 2021/01/09
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人類と感染症、共存の世紀―疫学者が語るペスト、狂犬病から鳥インフル、コロナまで の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    勝つための戦いではなく、ウイルス、微生物への敬意と警戒を抱いての対話である―現場知と深い思索が紡ぐ感染症とのつきあい方。ヒトが免疫を獲得していない未知の病原体が、突如として現れ人間社会を襲うようになった21世紀。コロナウイルスに限らず、新興感染症の波が次々と襲ってくるのはなぜなのか。―獣医師、疫学者として世界の人獣共通感染症の最前線に立ち続ける著者が、感染症の培養器となっている工場型畜産から、感染症を運ぶ渡り鳥やペットまで、グローバル化した人間社会が構造的に生み出す新興感染症とその対応を平易・冷静に描く。
  • 目次

    はじめに 私たち自身が微生物から進化し、微生物で構成されていることを忘れずに感染症と付き合うために
    感染症の世界へようこそ
    失われた生息地と消えゆく野生動物からの顕微鏡サイズの難民の物語 
    お互いの周辺視野に敬意を払おう
    本書で使う病名について

    1 感染症対応入門 それは勝つための戦いではなく、敬意と警戒を抱いた対話である
    リスク管理の科学とパンデミック
    パンデミック対応ガイドラインとインフルエンザ
    21世紀のパンデミックは氷河期と間氷期
    感染性微生物の巨大な培養槽としての工場型畜産

    2 人獣共通感染症の理解のための新しい枠組み
    新興感染症(EIDS)を包む不確実とは
    病原体の偶然宿主としてのヒト
    シュワーベの分類システム
    環境の劣化が媒介する人獣共通感染症の分類

    3 ペスト 人間、ノミ、ネズミ、そして社会生態システムの病
    プレイグ(疫病)とペスト
    黒死病とホワイト・プレイグ(結核)
    ノミ、異星から来た軍用獣のような寄生動物
    ノミの駆除方法
    ペスト菌のノミへの感染
    ノミにすみかと食事を提供するネズミ
    インドでのネズミとの日々
    伝染病と人間社会システム
    タンザニアのペスト・アウトブレイク
    ネズミ、ペスト、そして認知的不協和

    4 ライム病 マダニが媒介する新興感染
    自分で移動手段を持つ細菌スピロヘータ
    母親たちの執念が見つけたライム病
    ドングリ豊作に始まる野ネズミ、シカ、そしてマダニの増加
    検査の感度についての科学
    検査の成果を高めるための生物多様性
    気候変動、多様性、森での散歩

    5 アフリカ睡眠病、シャーガス病、リーシュマニア サシバエとキス虫が運ぶ血液寄生虫
    3億年前の真核生物と2億年前のハエ
    旧約聖書にも書かれたツェツェバエ
    ローデシアトリパノソーマ
    熱帯の農家の栽培品種の多様性に驚く
    ウガンダの人々が取りうる選択肢とは
    ハエにトラップを仕掛けながら考えたこと
    トリパノソーマが引き起こすもう一つの病、南米のシャーガス病
    さまざまな感染サイクル
    リーシュマニア病の世界展開
    イヌからの感染
    感染地域のイヌをすべて殺せば、この病気は防げるのか?

    6 西部ウマ脳炎(WEE)、テレビ、エアコン
    感染症への人類の勝利宣言
    西部ウマ脳炎ウイルスとイエスズメと蚊
    ニワトリは発症することなくWEEへの抗体を作る
    ウマにはワクチン、ヒトにはテレビとエアコン

    7 西ナイルウイルス 渡り鳥、蚊、水たまり
    ナイル川の源流発見物語
    アレクサンドロス大王も西ナイルウイルスで死んだ?
    蚊が媒介するウイルスたち
    黄熱病--奴隷船の貯水槽が運んだネッタイシマカ
    西ナイルウイルス、1999年、ニューヨーク
    北米で風土病化する
    カラスやフクロウが地面に落ちて死んでいく
    五大湖周辺のカモメが病原体の隠れ場所か
    蚊を越冬させない都市景観設計

    8 家禽の飼育と渡り鳥、そして食料生産の社会的、生態学的重要性に関する知識について
    新型鳥インフルエンザ
    ジャワ島でニワトリと暮らす
    ニワトリの脳みその味
    世界中で同じニワトリが工業製品のように育てられることの疫病学的意味を考える
    鳥の腸に普通に棲むウイルスが人類の脅威となる道筋
    H5N1の出現と21世紀のパンデミック
    食料の社会的、生態学的重要性に関する知識

    9 ニパウイルス、SARS-CoV、SARS-CoV-2の物語
    日本脳炎ではなくニパウイルスだった
    オオコウモリからブタ、そしてヒトへ
    SARS─異常に重症な急性肺炎
    SARSはどこから来たのか
    SARS-CoV-2はどのように発生したのか

    10 出血熱 ラッサとエボラとマールブルグ
    ラッサ熱ウイルス
    ドイツの研究所でサルから始まったマールブルグ病
    エボラウイルスとNMLによるワクチン開発
    新たな伝染病発生の根本的原因

    11 レプトスピラ症とハンタウイルス ネズミの小便をかきわけて
    250種以上のスピロヘータが引き起こす病気
    ネズミの小便からヒトの腎臓へ
    ハンタウイルスとCDC
    ハンタウイルスから人間社会へのメッセージ

    12 狂犬病 吸血コウモリ、パスツール
    恐怖と怒りの源泉
    古典と狂犬病
    多様な潜伏期間、多様な症状、多様な社会的行動を持つ病気
    パスツールとワクチン
    ラテンアメリカの狂犬病とチスイコウモリ
    狂犬病の中心地・オンタリオ州
    狂犬病の子犬が老人ホームへ贈られる
    野生キツネへのワクチン接種プログラムの成功
    実験と思考によって恐怖から抜け出せる

    13 ペットと感染症
    なぜペットを家の中で飼うのか
    ペットの文化がなかった中国とヨーロッパ
    ペットの人間への治療効果
    ペットからヒトへうつる病気
    ネコとゴキブリによるトキソプラズマ寄生虫感染
    トキソプラズマ症と妊婦
    ネコのトイレとしての穀物庫
    北米でのトキソプラズマ・アウトブレイク
    あらゆるネコをひもでつなげば解決する問題なのか
    イヌ咬傷
    イヌ、ネコによる寄生虫、回虫の感染
    コンパニオンアニマルとヒトとの関係をどう考えるか

    14 Q熱 経路不明の「謎」の疾患
    ポーカープレイヤーたちの子猫からの感染
    リケッチアの分離
    コクシエラ症─人獣共通感染症
    ヒツジ、ヤギ、ウシとQ熱
    Q熱はどのように感染するのか
    南仏のそよ風、マダニ、性感染症

    15 白いペストとブルセラ症
    黒死病、ハンセン病から結核へ
    英国のウシの四割が感染
    ブルース、ザミット、バングによる細菌発見
    ブルセラ症と生ワクチン
    サグラダ・ファミリアとブルセラ症

    16 包虫病 神々の国とイヌの寄生虫
    カトマンズで悟りを開く─スイギュウの解体
    イヌが媒介するサナダ虫、エキノコックス
    サナダムシの嚢胞はどこまでも大きくなる
    終末宿主としてのヒト
    科学者の革命的細胞
    カトマンズ19区、20区での挑戦
    ネパールでイヌの糞を集める
    グッド・サイエンスと文化の尊重はなぜ両立しないのか
    社会・生体システム全体の健康について考える新しいアプローチ
    後日談

    17 終章 まわりじゅうに、私たちの中にもいる微生物との対話と鋭く注意深い生態系意識
    連帯感を保ったソーシャル・ディスタンシング
    社会的不正は大規模に人を殺している
    すべての対策がプラス面とマイナス面を持つ
    ポストモダンからポストノーマルサイエンスへ
    還元主義的科学から対話の科学へ

    謝辞/訳者あとがき/写真クレジット/推薦図書/索引
  • 出版社からのコメント

    獣医師、疫学者として世界の人獣共通感染症の最前線に立ち続けた著者が、新興感染症とその対応を平易・冷静に描く。
  • 内容紹介

    ヒトが免疫を獲得していない未知の病原体が、
    突如として現れ人間社会を襲うようになった21世紀。
    コロナウイルスに限らず、新興感染症の波が次々と襲ってくるのはなぜなのか。

    獣医師、疫学者として世界の人獣共通感染症の最前線に立ち続けた著者が、
    感染症の培養器となっている工場型畜産から、
    感染症を運ぶエキゾチックなペット問題まで、
    グローバル化した人間社会が構造的に生み出す
    新興感染症とその対応を平易・冷静に描く。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ウォルトナー=テーブズ,デイビッド(ウォルトナーテーブズ,デイビッド/Waltner-Toews,David)
    カナダ・グエルフ大学名誉教授。獣医師、疫学者、作家、詩人と多彩な顔を持ち、「国境なき獣医師団」創設者として、動物と人間の健康、コミュニティの持続可能な開発、貧困の解消に取り組んでいる。その著書はノンフィクション、小説、詩など多岐にわたる

    片岡 夏実(カタオカ ナツミ)
    1964年、神奈川県生まれ
  • 著者について

    デイビッド・ウォルトナー=テーブズ (デイビッドウォルトナーテーブズ)
    カナダ・グエルフ大学名誉教授。
    獣医師、疫学者、作家、詩人と多彩な顔を持ち、「国境なき獣医師団」創設者として、
    動物と人間の健康、コミュニティの持続可能な開発、貧困の解消に取り組んでいる。
    その著書はノンフィクション、小説、詩など多岐にわたる。
    邦訳書には『排泄物と文明』『昆虫食と文明』(築地書館)がある。

    片岡夏実 (カタオカナツミ)
    1964年、神奈川県生まれ。
    主な訳書に、デイビッド・モントゴメリー『土の文明史』『土と内臓』(アン・ビクレーと共著)『土・牛・微生物』、
    デイビッド・ウォルトナー=テーブズ『排泄物と文明』『昆虫食と文明』、
    スティーブン・R・パルンビ+アンソニー・R・パルンビ『海の極限生物』、トーマス・D・シーリー『ミツバチの会議』(以上、築地書館)、
    ジュリアン・クリブ『90億人の食糧問題』、セス・フレッチャー『瓶詰めのエネルギー』(以上、シーエムシー出版)など。

人類と感染症、共存の世紀―疫学者が語るペスト、狂犬病から鳥インフル、コロナまで の商品スペック

商品仕様
出版社名:築地書館
著者名:デイビッド ウォルトナー=テーブズ(著)/片岡 夏実(訳)
発行年月日:2021/01/21
ISBN-10:4806716111
ISBN-13:9784806716112
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:自然科学総記
言語:日本語
ページ数:324ページ
縦:20cm
その他: 原書名: ON PANDEMICS:Deadly Diseases from Bubonic Plague to Coronavirus〈Waltner-Toews,David〉
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