商店街のジャンクション [単行本]

商店街のジャンクション [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  着ぐるみだ。一応、犬ということになる。チョッキーという名もついている。中に入った人は、商店街の映画館でかかる映画タイトルの刷られたチラシを配る。ただそれだけの存在だった―３人が中に入るまでは…滝田徹は、小学生の頃に突然愛犬を失くした。今の仕事に意義を見出せないが、チョッキーの中に入ると守られている気持ちになった。水谷佳菜は、日常生活において「右」を選択する頑なな習慣に縛られていたが、チョッキーの中にいる間は普段なら怖くて出来ないことも出来そうな気がした。兵頭健太は、女に追われている身だったが、チョッキーに入れば逃げてばかりの人生が変わる気がした。３人は、それぞれ自分であることの意味を、ゆっくりと、でも―たしかに見出してゆく。人生の岐路にたった時、進む道を照らしてくれる、温かな物語。

• 出版社からのコメント

  人生に疲れた三人の男女が、チョッキーという犬のかぶりものにかわるがわる入ると、その悩みがほぐれ……すべてを包む着ぐるみ小説。

• 内容紹介

  人生に疲れた時、三人の男女が出逢ったのは――チョッキーという犬のかぶりもの。かわるがわる中に入ると、各々の悩みは……ミステリ賞二賞を受賞した著者が贈る、すべてを包み込む着ぐるみ小説。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  村木 美涼(ムラキ ミスズ)
  宮城県生まれ。２０１７年『窓から見える最初のもの』（早川書房）で第７回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、作家デビュー。２０１９年『箱とキツネと、パイナップル』で第６回新潮ミステリー大賞優秀賞を受賞

商店街のジャンクション [単行本] の商品スペック