憲法と国際環境〈別巻1〉 補訂版 (芹田健太郎著作集〈第12巻〉―国際法・国際人権法) [全集叢書]

憲法と国際環境〈別巻1〉 補訂版 (芹田健太郎著作集〈第12巻〉―国際法・国際人権法) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  国際環境の中で育つ憲法と基本的価値・平和を考究。「とき」と「ところ」を生きる「人」と「国」を見る具体的人間観・具体的国家観を構築。歴史や先例から人間の知的営為を凝視し、超国家的な、人類の共同意思によって支持される国際法・国際人権法を希求する。

• 目次

  『憲法と国際環境〔別巻Ⅰ〕（芹田健太郎著作集第12巻）』
  　芹田健太郎（神戸大学名誉教授） 著
  
  
  【目　次】
  
  ・はしがき
  
  ◆第一章　社会と法
  
  　第一節　法と国家と国際社会
  　　　(一)　日常生活と法と常識と　(二)　社会と法　(三)　国際社会と法
  　第二節　憲法というもの
  　　　(一)　概　説　(二)　憲法の政治性と規範性　(三)　憲法の国際化
  
  ◆第二章　日本の憲法
  
  　第一節　明治憲法
  　　一　明治憲法の成立
  　　　(一)　開国と条約改正　(二)　国内政治的背景
  　　二　明治憲法の二元的性格
  　　　(一)　民主的要素　(二)　反民主的要素
  　　三　明治憲政史
  　　　(一)　日清戦争　(二)　富国強兵　(三)　大正デモクラシー　(四)　一五年戦争
  　第二節　日本国憲法
  　　一　敗戦と日本国憲法の制定
  　　　(一)　ポツダム宣言の受諾と占領体制　(二)　日本国憲法成立の経緯　
  　　二　制憲過程をめぐる問題点と改憲論議　
  　　　(一)　日本国憲法制定の法理　(二)　改憲論議
  　　三　日本国憲法の体系
  
  ◆第三章　国民主権
  
  　　一　国民主権の意味
  　　　(一)　主権の観念　(二)　君主制と民主制　(三)　理念としての国民主権
  　　二　象徴天皇性
  　　　(一)　天皇の地位　(二)　天皇の国事行為　(三)　内閣の助言と承認
  　　三　選　　挙
  　　　(一)　選拳の原則　(二)　選挙区制・代表制の類型
  　　四　地方自治
  　　　(一)　地方自治の本旨　(二)　地方自治の国際化
  
  ◆第四章　平和主義
  
  　第一節　平和の法思想
  　第二節　国際法における戦争と平和
  　　一　戦争の違法化
  　　　(一)　正戦論から無差別戦争観へ　(二)　戦争の違法化過程
  　　二　自　衛　権
  　　　(一)　問 題 点　(二)　自衛権概念の明確化　(三)　自衛権発動の要件とその規制　(四)　集団的自衛権
  　　三　集団安全保障の理論と現実
  　　　(一)　集団安全保障の理念　(二)　国際連盟と国際連合の集団安全保障制度　(三)　集団安全保障の現実　(四)　平和維持活動と防止外交
  　第三節　軍縮義務
  　　　(一)　軍縮の歴史　(二)　軍縮と軍備管理　(三)　兵器取引の規制　(四)　軍縮義務の登場
  　第四節　諸国の憲法と平和主義
  　　　(一)　戦争の放棄　(二)　紛争の平和的解決
  　第五節　日本国憲法における平和主義
  　　一　第九条の成立と意義
  　　　(一)　第九条の成立　(二)　第九条の基本精神
  　　二　戦争の放棄と戦力の不保持
  　　　(一)　戦争の放棄　(二)　戦力の不保持
  　　三　平和国家としての課題
  　　　(一)　自衛隊不拡充の確認と平和部隊の設置　(二)　アジア平和機構設立の構想
  
  ◆第五章　基本的人権の保障
  
  　第一節　人権の歴史
  　　一　国民の権利から人間の権利へ
  　　　(一)　マグナ・カルタ　(二)　一八世紀人権宣言　(三)　一九世紀憲法　(四)　戦後の憲法
  　　二　自由権から社会権へ
  　　　(一)　自由権の成立　(二)　社会権の登場
  　第二節　人権の国際的保障
  　　一　平和と人権の不可分性の認識
  　　　(一)　概　説　(二)　少数者の保護　(三)　基本的人権の保護
  　　二　世界人権宣言
  　　　(一)　国際連合と人権の保護　(二)　世界人権宣言
  　　三　国際人権規約
  　　　(一)　概　説　(二)　原　則　(三)　保障する人権と国家の義務　(四)　実施措置
  　　四　主要国際人権条約
  　　　(一)　差別禁止条約　(二)　拷問・死刑禁止条約　(三)　児童・移住労働者権利条約
  　　五　地域的人権条約
  　　　(一)　ヨーロッパ人権条約　(二)　米州人権宣言と条約
  　第三節　人権保障の原則
  　　一　人間の尊厳と平等
  　　　(一)　人間の尊厳　(二)　法の下の平等
  　　二　私人間における基本権の保障
  　　　(一)　憲法の人権規定と私人関係　(二)　人権条約と私人の行為
  　　三　人権の体系
  　　　(一)　伝統的人権類型　(二)　人権を確保する基本権
  　第四節　自由権的基本権
  　　一　精神の自由
  　　　(一)　思想・良心の自由　(二)　信教の自由　(三)　学問の自由　(四)　表現の自由　(五)　集会の自由
  　　二　人身の自由
  　　　(一)　奴隷・苦役の禁止　(二)　法定手続の保障　(三)　被疑者の権利　(四)　拷問・残虐刑の禁止 (五)　刑事被告人の権利
  　　三　経済的自由
  　　　(一)　居住・移転・職業選択等の自由　(二)　財産権の保障
  　第五節　社会権的基本権
  　　　(一)　生 存 権　(二)　教育を受ける権利　(三)　勤労者の諸権利
  　第六節　基本権類似の基本権
  　　一　プライバシーの権利と環境権
  　　　(一)　プライバシーの権利　(二)　環 境 権
  　　二　亡命の国際法
  　　　(一)　問 題 点　(二)　庇 護 権　(三)　政治犯不引渡　(四)　政治難民の追放・送還禁止
  
  ◆第六章　条約と憲法
  
  　　一　条約の意義
  　　二　手続違憲の条約
  　　三　内容違憲の条約
  
  
  ・第12巻　あとがき

• 出版社からのコメント

  平和と人権を憲法と国際法の両面から捉え、国際環境の中で育つ憲法と基本的価値・平和を考究した意欲的論稿を別巻Ⅰとして再録。

• 内容紹介

  ◆第12巻は、平和と人権を憲法と国際法の両面から、大胆な視点で捉える。国際環境の中で育つ憲法と基本的価値・平和を考究した意欲的論稿を別巻Ⅰとして再録し、一石を投ずる。◆
  「とき」と「ところ」を背景に「人」と「国」を見る、具体的人間観、具体的国家観を構築。歴史や先例から人間の知的営為を凝視し、超国家的な人類の共同意思によって支持される国際法・国際人権法を希求する。第12巻は、平和と人権を憲法と国際法の両面から、大胆な視点で捉える。国際環境の中で育つ憲法と基本的価値・平和を考究した意欲的論稿を別巻Ⅰとして再録し、一石を投ずる。

• 著者について

  芹田 健太郎 (セリタ ケンタロウ)
  神戸大学名誉教授

憲法と国際環境〈別巻1〉 補訂版 (芹田健太郎著作集〈第12巻〉―国際法・国際人権法) の商品スペック