日本の女性起業家のキャリア形成―69人のライフヒストリーが教えてくれたこと [単行本]

日本の女性起業家のキャリア形成―69人のライフヒストリーが教えてくれたこと の 商品概要

• 目次

  　まえがき
  
  第1章　日本の女性起業家の実態
  　1．日本における女性起業家の現状
  　2．女性起業家の支援政策の現状
  　3．日本における女性起業家の時代背景
  　（1）高度成長期：1950年代半ば～1970年代初め
  　（2）安定成長期：1973年～1985年
  　（3）バブル経済崩壊と失われた10年：1986年～2001年
  　（4）現在：2002年～現在まで
  　4．本研究の目的
  　5．本書の構成
  
  第2章　女性起業家の研究レビュー
  　1.「起業家」概念
  　（1）革新
  　（2）機会の認知
  　（3）新しい組織の創造
  　2．自営業者に関する調査
  　（1）階層要因
  　（2）ライフコース要因
  　（3）ネットワーク要因
  　3．女性起業家に関する調査
  　（1）米国の女性起業家に関する先行研究
  　（2）日本における女性起業家の研究
  　4．要約
  
  第3章　概念枠組と調査方法
  　1．概念枠組
  　（1）人的資本（human capital）
  　（2）文化資本（cultural capital）
  　（3）社会関係資本（social capital）
  　（4）経済資本（financial capital）
  　2．研究課題
  　3．調査方法
  　4．サンプルの特性
  　5．要約
  
  第4章　調査結果
  　1．女性起業家の人的資本
  　2．女性起業家の文化資本
  　3．女性起業家の社会関係資本
  　4．女性起業家の経済資本
  　5．要約
  
  第5章　女性起業家の職業キャリアのタイプ
  　1．女性起業家の職業キャリア・パターンを構成する7つの次元
  　2．4つのクラスターの女性起業家の職業キャリア・パターンのプロフィール
  　3．女性起業家の4つのクラスターのプロフィール
  　（1）クラスター1：スペシャリスト
  　（2）クラスター2：意図せざるキャリア
  　（3）クラスター3：ジェネラリスト
  　（4）クラスター4：最初から起業を目指すキャリア
  　4．各クラスターの女性起業家の事例
  　（1）クラスター1：スペシャリスト
  　（2）クラスター2：意図せざるキャリア
  　（3）クラスター3：ジェネラリスト
  　（4）クラスター4：最初から起業を目指すキャリア
  　5．要約
  
  第6章　女性起業家のライフコース
  　1．女性起業家の時代背景と起業数
  　2．女性起業家の家族トラジェクトリ
  　（1）家族ライフイベントの経験内容（7タイプ）
  　（2）家族ライフイベントの経験数
  　（3）家族ライフイベントのタイミング（4タイプ）
  　（4）転機
  　3．家族ライフイベントとクラスター
  　（1）家族ライフイベントの経験内容とクラスター
  　（2）家族ライフイベントの経験数とクラスター
  　（3）家族ライフイベントのタイミングとクラスター
  　（4）転機とクラスター
  　4．要約
  
  第7章　日本の女性起業家のキャリア形成
  　1．6つの研究課題と分析結果
  　（1）女性起業家は、教育、就業経験、職場の訓練・熟練などの人的資本をどのように獲得するのか
  　（2）女性起業家は、近代的な性別役割分業意識、職業価値観、就労意識などの文化資本をどのように獲得するのか
  　（3）女性起業家は、支援者、メンター、パートナーなどの社会関係資本をどのように獲得するのか
  　（4）女性起業家は、起業のための資金、財政基盤となる経済資本をどのように獲得するのか
  　（5）女性起業家の職業キャリア形成においてどのようなタイプがあるのか
  　（6）各クラスターにおいて、職業キャリア形成のパターンとライフコース要因はどのように関係しているのか
  　2．本研究から得られた他の調査結果
  　3．総括としての概念図式
  　4．本研究の調査結果からの提言
  　5．本研究の限界
  　6．これからの展望
  　7．まとめ
  
  　参考文献
  　あとがき
  　索引

• 内容紹介

  日本の女性起業家が、社会的障壁の存在する中で人的資本、文化資本、社会関係資本、経済資本といった資源を獲得し、それらの資源をどのように動員してキャリア形成を行い、起業するのかについて、豊富なインタビュー・調査データを元に詳細に分析する。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  李 侖姫(イ ユンヒ)
  １９８１年韓国江原道江陵市生まれ。２００４年韓国江陵大学校（現江陵原州大学校）日本学科卒業。２０１６年上智大学大学院総合人間科学研究科社会学専攻博士課程修了（社会学博士号取得）。現在、上智短期大学、関東学園大学、非常勤講師

• 著者について

  李　侖姫 (イ ユンヒ)
  1981年　韓国江原道江陵市生まれ。
  2004年　韓国江陵大学校（現江陵原州大学校）日本学科卒業。
  2016年　上智大学大学院総合人間科学研究科社会学専攻博士課程修了（社会学博士号取得）。
  現在　上智短期大学、関東学園大学、非常勤講師。
  著書　『일본 여성 창업가의 커리어 분석 - 사례를 중심으로』한국학술정보, 2020년（『日本における女性起業家のキャリア分析――事例を中心に』韓国学術情報、2020年）
  論文　2016年「日本の女性起業家のキャリア形成―事例研究」『日本文化學報』第70輯、pp.241-265
  　　　2017年「日本における女性起業家のキャリア形成と類型に関する研究」『経済社会学年報』第30号、pp.60-68
  　　　2017年「起業家研究アプローチの類型―試論」『上智大学社会学論集』第41号、pp.77-91

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