転生するイコン―ルネサンス末期シエナ絵画と政治・宗教抗争 [単行本]
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転生するイコン―ルネサンス末期シエナ絵画と政治・宗教抗争 [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2021/01/15
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転生するイコン―ルネサンス末期シエナ絵画と政治・宗教抗争 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    災厄の時代、美術は何を託されたのか。古今の時間を自在に行き来し、「像」と「アート」の汽水域にたゆたうシエナ派絵画。イタリア戦争と宗教改革にともなう波乱のなか、「聖母の都市」を守護する古きイコン=聖画像はいかに動員され、新たな使命を獲得したのか。繊細なシエナ美術に秘められたダイナミズムを析出し、イメージ論の新地平を切り拓く。
  • 目次

    凡例
    地図

    序 章
    1 「像」と「アート」の汽水域へ
    2 交錯する抗争――政治・宗教・芸術
    3 イコンの転生とその四つの様態
    4 本書の構成と方法

    第I部 時を乱すイコン――古画の再コンテクスト化と古様のモード化

    第1章 石の中のイコン
    ――聖画像のための大理石タベルナクルムの制作と受容
    はじめに
    1 固定と動員――《恩寵の聖母》礼拝堂
    2 両極性の演出――ピッコローミニ礼拝堂
    3 グロテスクな凱旋門――フォンテジュスタ聖堂主祭壇
    おわりに

    第2章 尼僧の手仕事?
    ――「サンタ・マルタの修道女たち」再考
    はじめに
    1 パラサイト/モンタージュ――様式・技法・機能
    2 「サンタ・マルタの修道女たち」の批評的運命と作者像
    3 マルタとウルスラ――図像的特異性と受容者像
    おわりに

    第3章 白衣の画家
    ――ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォとカモッリーアの戦い
    はじめに
    1 戦場のマリア──図像的例外性とその時代背景
    2 「生ける聖女」の幻視と啓示――テクストの中の旗幟
    3 自註としての画中画――イメージの中の旗幟
    4 モンタペルティの戦いとその聖遺物
    5 白をめぐる観念連合
    おわりに

    第II部 イコンとヴィジョンのあわいに――初期ベッカフーミによる三つのメタ・イメージ

    第4章 聖母の子宮
    ――《聖三位一体と聖者たち》
    はじめに
    1 三位一体の幻視と現前
    2 幕屋としての聖母
    3 雲と受肉
    おわりに

    第5章 幻視の遠近法
    ――《シエナの聖女カテリーナの聖痕拝受》
    はじめに
    1 交差する視線
    2 幻視への道行き
    3 観者の没入
    おわりに

    第6章 天のオクルス
    ――《玉座の聖パウロ》
    はじめに
    1 「盾形イメージ」あるいは「天の窓」?
    2 幻視者の憂鬱
    3 「正義ハ天ヨリ見下ロセリ」
    おわりに

    第III部 母なるイコンを体内化する――「絵画タベルナクルム」考

    第7章 帝国と自由
    ――ソドマのスペイン人礼拝堂装飾にみる皇帝礼賛と聖母崇拝
    はじめに
    1 ミクスト・メディアと循環構図
    2 双頭の鷲の庇護の下に
    3 祝祭装置(アッパラート)としての礼拝堂装飾
    4 聖母と皇帝
    おわりに

    第8章 闘争の表象/表象の闘争
    ――ソドマによるロザリオ同信会のための二作品をめぐって
    はじめに
    1 信仰的修復による「ロザリオの聖母」への転生
    2 流用の動機――古画崇拝とロザリオ信心
    (1)第一の仮説――「復興」の同期性
    (2)第二の仮説――古いメディウムと新しいメディアの共働
    (3)第三の仮説――記憶術としてのロザリオ、「効力あるイメージ(イマーゴ・アゲンティス)」としての古画
    3 演劇性と現前化――ソドマの絵画タベルナクルム
    4 言説的論争と形象的論争――無原罪懐胎説をめぐる紛糾
    5 白の隠滅――ソドマの行列用旗幟
    おわりに

    第9章 タブローの中のイメージ
    ――対抗宗教改革期シエナにおける絵画タベルナクルムの展開
    はじめに
    1 古画とロザリオ──ドメニコ会の民衆教化におけるイメージの役割
    2 《プロヴェンツァーノの聖母》崇拝の影響圏
    3 他の托鉢修道会による模倣と流用
    (1)フランチェスコ会
    (2)アウグスティヌス隠修士会
    (3)カルメル会
    (4)聖母の下僕会
    4 ローマ・バロック彫刻の流入と絵画タベルナクルムの衰退
    5 絵画タベルナクルムとしてのカモッリーア前門
    おわりに

    第IV部 上書きされるイコンの記憶――共和国滅亡後のシエナ絵画

    第10章 都市と絵画の防衛機制
    ――ジョルジョ・ディ・ジョヴァンニとシエナ戦争
    はじめに
    1 カモッリーアの戦いからシエナ戦争へ
    2 作品の中の作戦――《シエナ市民を励ます聖パウロ》
    3 フレームの内と外――マジョーネ聖堂の《無原罪懐胎の聖母》
    おわりに


    第11章 亡国のパトス、喪のトポス
    ――敗戦後のシエナ絵画における都市表象
    はじめに
    1 アナクロニックな砦たち
    2 地上の門と天上の門
    3 検閲とその検閲
    おわりに

    第12章 Apparizione/appropriazione
    ――メディチ家支配初期のシエナにおけるフィレンツェ絵画
    はじめに
    1 イコンとその陰画――二つの祭壇画における聖母像と都市表象
    (1)カラスとトスカーナ大公――フォンテジュスタ聖堂《ペストの聖母》
    (2)分裂する図像と様式――ズッキによる祭壇画
    2 深淵の中の紋章――既存の壁画装飾への二つの介入
    (1)共和制の墓標――ペッレグリナイオの拡張工事と追加装飾
    (2)記憶の断罪――カピターノ・デル・ポポロの間における改修
    おわりに

    終 章
    1 転生の果てに――現代のイコンとしてのドラッペッローネ
    2 楕円の時空

    あとがき
    初出一覧

    参考文献
    図版一覧
    事項索引
    人名索引
    英文要旨
    英文目次
  • 出版社からのコメント

    災厄の時代、美術は何を託されたのか。聖画像の運命をたどり、イメージ論の新地平を切り拓く労作。
  • 内容紹介

    古今の時間を自在に行き来し、「像」と「アート」の汽水域にたゆたうシエナ派絵画。イタリア戦争と宗教改革にともなう波乱のなか、「聖母の都市」を守護する古きイコン=聖画像はいかに動員され、新たな使命を獲得したのか。繊細なシエナ美術に秘められたダイナミズムを析出し、イメージ論の新地平を切り拓く。

    図書館選書
    古今の時間を自在に行き来し、「像」と「アート」の汽水域にたゆたうシエナ派絵画。都市を守護する聖画像の運命をたどり、イメージ論の新地平を切り拓く労作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    松原 知生(マツバラ トモオ)
    1971年岐阜市に生まれる。1994年京都大学文学部卒業。2002年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2006年第4回『美術史』論文賞(美術史学会)受賞。シエナ大学考古学・美術史学科客員研究員などを経て、西南学院大学国際文化学部教授、博士(人間・環境学)
  • 著者について

    松原 知生 (マツバラ トモオ)
    1971年、岐阜市に生まれる。1994年、京都大学文学部卒業。2002年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2006年、第4回『美術史』論文賞(美術史学会)受賞。シエナ大学考古学・美術史学科客員研究員などを経て、現在、西南学院大学国際文化学部教授、博士(人間・環境学)。著訳書、『物数奇考――骨董と葛藤』(平凡社、2014年)、Senses of Sight: Towards a Multisensorial Approach of the Image. Essays in Honor of Victor I. Stoichita(共著、L'Erma di Bretschneider, 2015)、ストイキツァ『絵画の自意識』(共訳、ありな書房、2001年)、同『ピュグマリオン効果』(訳、ありな書房、2006年)他

転生するイコン―ルネサンス末期シエナ絵画と政治・宗教抗争 の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:松原 知生(著)
発行年月日:2021/01/20
ISBN-10:4815810079
ISBN-13:9784815810078
判型:B5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:絵画・彫刻
言語:日本語
ページ数:619ページ ※465,154P
縦:22cm
厚さ:4cm
重量:968g
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