地方史研究の最前線 紀州・和歌山 [単行本]

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地方史研究の最前線 紀州・和歌山 [単行本]

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出版社:清文堂出版
販売開始日: 2020/12/28
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地方史研究の最前線 紀州・和歌山 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    Ⅰ 古代の紀伊国は輝いていた

    1 氷河期にやってきた旧石器人
    2 縄文貝塚はなぜ山中にあるのか
    3 全国有数の規模を誇る岩橋千塚古墳群
    4 紀州の古代は記紀神話の舞台
    5 紀伊国造は大和政権を支えた
    6 紀伊に残る大陸系遺物
    7 紀南の王者 熊野国造とその末裔
    8 ユニークな律令時代の紀伊国
    9 名勝和歌浦のはじまり
    10 『万葉集』歌枕の世界
    11 「粉河寺縁起絵巻」を読み解く
    12 空海と高野山開創
    13 蟻の熊野詣での実態
    14 平安時代前期の土地売券を読む

    Ⅱ 中世 躍動する地域勢力

    15 熊野信仰の成立
    16 熊野別当家と第二一代熊野別当湛増
    17 中世高野山の組織と経営
    18 保存修理工事で判明した丹生都比売神社本殿の塗装の変遷
    19 根来寺遺跡の現在 ―考古学的視点から―
    20 湯浅党の歴史遺産
    21 熊野水軍が築いた城館群 ―史跡安宅氏城館跡―
    22 奉公衆湯河氏の城館 ―亀山城と湯川氏館―
    23 紀州の「惣国」研究の現在
    24 紀州の荘園絵図 ―桛田荘絵図を読む―
    25 荘園調査と紀州の中世村落
    26 和歌山平野の中世文書
    27 新発見が続々! 和歌山の中世文書

    Ⅲ 近世の紀州、泰平・多様性の時代

    28 秀吉の紀州攻め、和歌山城
    29 木食応其と近世高野山領
    30 浅野時代、その政治と文化
    31 紀伊徳川家の成立
    32 和歌山城の郭と三の丸
    33 紀伊徳川家ゆかりの女性
    34 東照宮と和歌祭
    35 領内の統治と被差別身分
    36 徳川吉宗・中期の藩政
    37 紀伊藩主の参勤交代
    38 紀州の海運と商品流通
    39 紀州を訪れた旅人たち
    40 宝永地震と安政地震
    41 発掘された地震痕跡
    42 後期・幕末期の政治動向
    43 紀伊藩における表千家
    44 紀州文人画と紀州画壇
    45 紀州の焼き物
    46 『紀伊国名所図会』・『紀伊続風土記』の編纂
    47 近世紀州の出版と本屋
    48 紀の川河口新田の開発
    49 駿河屋

    Ⅳ 近現代和歌山の諸相

    50 幕末の紀伊藩 ―その政治的位置の再検討―
    51 和歌山城下沿岸の幕末台場
    52 和歌山城の近代
    53 地籍図にみる明治初期の和歌山城三の丸区域
    54 和歌山の士族たちと徳義社
    55 陸奥宗光と和歌山
    56 南方熊楠 ―研究動向と関係資料の調査状況―
    57 エルトゥールル号事件に見る日本とイスラーム世界交渉史
    58 和歌山県における明治期の小学校教育
    59 歩兵第六一連隊と地域社会 ―和歌山における兵営誘致運動―
    60 和歌山における「大正デモクラシー」
    61 新和歌浦に遺る煉瓦造トンネルの正体
    62 移民として、画家として 石垣栄太郎
    63 和歌山県忠霊塔の建設
    64 和歌山県の近代建築
    65 和歌山の公害と住民運動
    66 「和歌の浦」の景観保全 ―二〇世紀末の市民文化運動―
    67 版画家 清水武次郎 ―ある謄写印刷工房の冒険―
    68 災害から歴史資料を守る ―歴史資料保全ネット・わかやまの活動―
  • 出版社からのコメント

    創立四〇周年を迎えた和歌山地方史研究会の編による、楽しくかつ深い理解を生み力がわく紀州・和歌山県域の歴史書。
  • 内容紹介

    日本列島という地理的な範囲における歴史展開、現代日本の範囲の歴史を便宜的に「日本史」と呼ぶ場合、中央政権の推移に対し、地方の政治や出来事の歴史を「地方史」と呼ぶことがある。一方、「地域史」という言葉は、一九七〇年代から拡がりはじめた。中央に対する地方というように、中央の存在を前提とし、他者の存在や歴史意識に依拠するのではなく、「地域」の価値に立脚し、その歴史の顕彰が主張されるようになり、「地域史」が誕生した。
    こう考えてくると、「地方史」という言葉は、二一世紀の今日、その歴史的役割と終えた古い言葉のようにも見える。しかし、果たしてそうであろうか。現代の社会を見ると、都市(首都)は重視され、物質的に豊かである一方、地方都市は、例えば腕時計の部品一つも容易に手に入らない。かつて、私たちのつい二、三世代前の先人が生きてきた時代のように、中央―地方の厳しい格差について自覚することが必要な状況である。
    同時に、和歌山を初め日本列島の人口過疎県、僻地県ではコロナ禍も薄く、住みやすい。このような、負の格差と新しい地域の価値の自覚、そのような自覚を生み出す歴史的省察を求めるために、本書ではあえて「地方史」の考え方を採用し、新しい意味づけを主張しようと思う。最前線の「地方史」を今日掲げる必要がある。和歌山の歴史は今日の日本社会の確実に最前線にあり、その歴史を研究し、解明したいと考え、「地方史研究の最前線」を本書の書名とする。本書の刊行は、新しい価値観の下に「地方」を創造する営みである。
    今、東京では『みる・よむ・あるく東京の歴史』シリーズが刊行中である。かつて江戸期『北越雪譜』が情緒豊かな雪深い地方の生活文化を江戸に発信したように、私たちが生活し、新しい価値の源泉である「地方史」を、自らの地域と大都市に向かって、静かに発信し、「地方史」を日本中に再び息づかせたい。
    本会は二〇二〇年で創立四〇周年を迎えた。市民が読めば楽しくかつ深い理解を生み、力がわくような紀州・和歌山県域の歴史書を編むことを企画し、ここに刊行に辿り着いた。
  • 著者について

    和歌山地方史研究会 (ワカヤマチホウシケンキュウカイ)
    企画・編集 大山僚介/坂本亮太/佐藤 顕/寺西貞弘/藤本清二郎

地方史研究の最前線 紀州・和歌山 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:清文堂出版 ※出版地:大阪
著者名:和歌山地方史研究会(編)
発行年月日:2020/12/24
ISBN-10:4792414849
ISBN-13:9784792414849
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:255ページ
縦:19cm
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