隔離・収容政策と優生思想の現在(メンタルヘルス・ライブラリー) [単行本]
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隔離・収容政策と優生思想の現在(メンタルヘルス・ライブラリー) [単行本]

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出版社:批評社
販売開始日: 2020/12/25
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隔離・収容政策と優生思想の現在(メンタルヘルス・ライブラリー) の 商品概要

  • 目次

    ●まえがき 優生思想と隔離収容思想のゆくえ(高岡健)

    第Ⅰ部 優生思想批判
    ●旧優生保護法 今、被害回復を求めて――被害者が声を上げることが社会を変える力(新里宏二)
    ●障害を持つ女性の立場から(安積遊歩)
    ●優生保護法被害の謝罪と賠償、そして検証と再発防止について(桐原尚之)
    ●優生思想と日本の精神医療(高岡健)
    ●優生保護法から母体保護法への改正の経緯――法改正に至る背景と経過、そして今後の課題(朝日俊弘)
    ●インタビュー①旧優生保護法と精神医療(岡田靖雄+[聞き手]太田順一郎)
    ●インタビュー②旧優生保護法と社会(市野川容孝+[聞き手]犬飼直子)

    第Ⅱ部 措置入院批判
    ●措置入院(太田順一郎)
    ●精神保健福祉法の医療基本法(仮称)への統合的解消と治療同意の意味(池原毅和)
    ●措置入院者の退院後支援――医療機関の精神保健福祉士の立場で(澤野文彦)
    ●医療機関の精神保健福祉士の立場で新たな保安処分推進派イデオローグの誕生を論評する(富田三樹生)
    ●措置入院制度の現状について(瀬戸秀文)
    ●精神障害者の退院後支援について(田所淳子)

    第Ⅲ部 医療保護入院批判
    ●医療保護入院の廃止に向けて――日本特有の強制入院制度を「しかたない」で片付けないために(古屋龍太)
    ●医療保護入院問題の原点に立ち帰ること(岡崎伸郎)
    ●医療保護入院制度廃止に向けた国連人権メカニズムを活用した当事者団体の取り組みについて(山田悠平)
    ●医療保護入院制度を廃止しなければならない理由(姜文江)
    ●医療保護入院制度を家族の立場から考える(岡田久実子)
    ●権利擁護の視点から医療保護入院を再考する(西川健一)
    ●諸外国における強制入院制度とわが国の医療保護入院 イギリス、韓国、台湾との比較を中心に(塩満卓)
    ●精神衛生法下の同意入院と現行医療保護入院 ケア義務からの「解放」という論点(後藤基行)

    第Ⅳ部 医療観察法批判
    ●やはり、医療観察法は廃止するしかない(中島直)
    ●医療観察法と精神保健福祉法の根本問題 刑事手続と治療提供を再考する(吉岡隆一)
    ●医療観察法再考――刑務所敷地内「指定入院医療機関」設置計画に寄せて(伊藤哲寛)
    ●医療観察法をめぐる裁判所の判断(池田直樹)
    ●医療観察法における「社会復帰」の意味について 「『本法における医療』継続の担保措置としての『本法における医療』」の継続的提供状態としての「社会復帰」(樋澤吉彦)
    ●協力医活動から見た医療観察制度の問題(大久保圭策)
    ●医療観察法と人権をめぐる現場から(有我譲慶)
  • 内容紹介

    隔離・収容施策の廃止に向けて!優生思想と隔離収容思想にもとづいた日本の隔離・収容政策の実状と変遷を検証し、施策廃止に向けた幅広い提言をまとめた一冊。
    ◆戦後日本において長いあいだ精神障害者の隔離収容を規定した法律は旧精神衛生法であった。旧精神衛生法では精神病者監護法に由来する同意入院(保護義務者の同意による入院で、後の医療保護入院に相当)と措置入院という、二つの強制入院が法の中核を占めていた。その後、精神衛生法が精神保健法を経て精神保健福祉法となった現在も、任意入院が導入されたとはいえ強制入院の問題点は解決されないままである。
    ◆また、医療保護入院も増加の一途をたどり、現在の入院患者の約半数を占めている。その背景には診療報酬による経済誘導がある。日本にしかないこの制度は、一個人を公権力によらず強制入院させる制度であり、人権を尊ぶ世界には通用しない。さらに、対象者の範囲を無制限に広げかねない危険性を孕んだ究極の強制入院法ともいうべき医療観察法の問題もある。
    ◆これらの法律の思想的背景には優生思想が存在し、1948年から1996年まで存在した優生保護法の名称にそれが現れている。優生保護法にもとづき10代で優生手術を強制された宮城県の60代の女性が国家賠償請求訴訟を起こした。一方、精神障害を理由とする隔離収容政策に関しても、2020年9月30日に国賠訴訟が開始された。二種類の国賠訴訟が、優生思想と隔離収容思想に立脚した日本の障害者施策に対し、抜本的な変更をつきつけるものであることに疑いはない。
    ◆精神医療はこれらの法律や各時代の社会状況、思想・人権・倫理に直面し続けてきた。これまでの精神障害者の処遇の実状と法律の変遷を検証し、旧優生保護法時代に優生手術の現場に関わった精神科医へのインタビューから現代の障害当事者の証言まで幅広くまとめた一冊。
    [執筆]安積遊歩/朝日俊弘/有我譲慶/池田直樹/池原毅和/市野川容孝/伊藤哲寛/犬飼直子/大久保圭策/太田順一郎/岡崎伸郎/岡田久実子/岡田靖雄/姜文江/桐原尚之/後藤基行/澤野文彦/塩満卓/瀬戸秀文/高岡健/田所淳子/富田三樹生/中島直/新里宏二/西川健一/樋澤吉彦/古屋龍太/山田悠平/吉岡隆一
  • 著者について

    高岡健 (タカオカケン)
    1953年生まれ。1979年岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長、岐阜大学医学部准教授などを経て、現在は岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター勤務。
    著書として、「不登校・ひきこもりを生きる」(青灯社)、「いかにして抹殺の〈思想〉は引き寄せられたか」(ヘウレーカ)、「吉本隆明の〈こころ〉学」(批評社)他多数。

隔離・収容政策と優生思想の現在(メンタルヘルス・ライブラリー) の商品スペック

商品仕様
出版社名:批評社
著者名:高岡 健(編)
発行年月日:2020/12/25
ISBN-10:4826507208
ISBN-13:9784826507202
判型:A5
発売社名:批評社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:288ページ
縦:21cm
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