顕在化する多言語社会日本―多言語状況の的確な把握と理解のために [単行本]
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顕在化する多言語社会日本―多言語状況の的確な把握と理解のために [単行本]

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出版社:三元社
販売開始日: 2021/01/15
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顕在化する多言語社会日本―多言語状況の的確な把握と理解のために の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    多言語状況はたんに記述されるためにあるわけではない。本書では、日本社会の過去・現在の現象や制度に埋め込まれている意識やイデオロギーの内実を注視し、いかなる多言語社会を目指すのかを考察する。
  • 目次

    まえがき(福永由佳) 001

    第I部 総 論 009
    第1章 多言語状況をとらえなおす
     ――特に多言語環境概念検証の枠組みから(庄司 博史)010
    1.はじめに 010
    2.多言語社会とは 011
    2.1.多言語社会の構成要件の相互関係 012/2.2.多言語能力と多言語意識にとっての多言語環境 013
    3.多言語環境と二つの多言語状況 014
    3.1.多言語環境からみた二つの“多言語”状況とその背景にあるもの 015/3.2.政治からみた二つの多言語状況 017/3.3.移民言語話者意識にみられる存在主張の根拠の脆弱さ 023
    4.進行中の多言語状況を多言語環境から再考する 025
    4.1.二つの気づき 025
    5.多言語環境への変化を知覚させる要素 027
    5.1.分析の視点 029/5.2.多言語体験の自覚の契機となりうる事象 030
    6.まとめと課題 031
    参考文献 032

    第2章 国家のマルチリンガリズムを記述するための概念的フレームワークについて(ジョン・C・マーハ)035
    1.はじめに マルチリンガリズムから社会言語学へ 035
    2.国家の言語的多様性を記述する従来の方法 036
    2.1.19世紀に実施された植民地時代の調査 036/2.2.20世紀に実施された国家横断的調査 036/2.3.EUとUNによるマルチリンガリズムの推進 037/2.4.民間の研究機関による言語データの収集 037/2.5.学術的総合言語調査 038
    3.国家のマルチリンガリズムを記述する概念的フレームワーク 042
    3.1.国勢調査―住民個人レベルのマルチリンガリズム 043/3.2.標準語とそのバリエーションのマルチリンガリズム 046/3.3.歴史的マルチリンガリズム 047/3.4.遺産的言語および準国家的言語のマルチリンガリズム 049/3.5.特定ジャンルにおけるマルチリンガリズム 050/3.6.コミュニティにおけるマルチリンガリズム 050/3.7.教育におけるマルチリンガリズム 052
    4.結論:共有するテーマ 052
    5.終わりに 054
    参考文献 054

    第3章 「多言語社会」の語り方(安田 敏朗)058
    1.はじめに――解釈としての「多言語社会」 058
    1.1.日常の光景となった多言語状況―2018年「歌会始の儀」から 058/1.2.そもそも存在する多言語状況 059/1.3.忘却される多言語状況 060
    2.言語問題が注目されるとき 062
    2.1.戦争と言語問題―平井昌夫の指摘から 062/2.2.社会変動と言語問題―長い「戦後」のなかで 064
    3.「多言語」が注目されるとき 065
    3.1.冷戦終結と国民国家論―1990年代の社会変動 065/3.2.バイリンガリズムへの注視 066
    4.「多言語社会」が注目されるとき 069
    4.1.「多言語」をかかげた研究会の発足 069/4.2.「われわれ」のなかの「言語的多様性」071
    5.「顕在化する多言語社会日本」という解釈 073
    5.1.「顕在化」の契機は何か 073/5.2.英語化にともなう「国語」の再強化 074/5.3.あるべき「多言語社会」の模索のために 076
    引用文献 078

    第4章 多文化共生と「多」言語共生時代
     ――メトロリンガリズムの視点からの社会統合の内実(尾辻 恵美)081
    1.はじめに:Speak English 081
    2.ありふれたメトロリンガリズム 085
    2.1.Ordinariness of diversity(多様性の日常性) 085/2.2.日本における顕在化する多言語社会とメトロリンガリズム 087/2.3.新宿のバングラデシュ系の雑貨店の場のレパートリー 089
    3.セミオティック・アセンブレッジと2つの言語イデオロギーの転回 093
    3.1.メトロリンガル的な視点からの言語イデオロギーの二つの転回 093/3.2.第一のイデオロギーの転回:ポスト・マルチリンガリズムへの転回 095/3.3.第二のイデオロギーの転回:セミオティック転回 096
    4.セミオティックなメトロ・リンガフランカ 098
    5.メトロリンガリズムの視点からの社会統合 101
    6.「言語」というイデオロギーの再考へむけて 106
    参考文献 108

    第II部 各 論 113
    第1章 日本における英語との「関わり」
     ――余暇活動・自己成長・忍耐力の指標(田嶋 美砂子)114
    1.はじめに 114
    2.英語との「関わり」:余暇活動 115
    3.英語との「関わり」:自己成長 118
    4.英語との「関わり」:忍耐力の指標 125
    5.おわりに 131
    参考文献 133

    第2章 多言語化する日本人に関する一考察
     ――在日パキスタン人コミュニティの日本人家族成員のデータ分析をもとに(福永 由佳)135
    1.はじめに――可視化されない日本の多言語状況と当事者としての日本人 135
    2.在日パキスタン人コミュニティにおける日本人家族成員 137
    3.データ・方法 138
    4.言語資源 139
    5.言語能力 142
    6.領域別使用言語 146
    6.1.使用言語数 147/6.2.英語とウルドゥー語の使用場面 148/6.3.使用言語のうち、最も活発に使われる言語 149
    7.まとめ 151
    参考文献 153
    章末資料 言語使用に関する領域と設問 155

    第3章 サハリン帰国者の若い世代の顕在化する多言語使用とエスニック・アイデンティティの多重性 パイチャゼ スヴェトラナ 156
    1.はじめに 156
    2.問題の所在 158
    2.1.研究背景 158/2-2.研究目的と展望 160
    3.北海道・札幌における外国人の状況 162
    3.1.札幌市に居住する外国人・帰国者の統計 162/3.2.札幌市における外国人・帰国者の児童生徒への学習支援 164
    4.活動・生活から見えてきた問題と展望 167
    4.1.アイデンティティ 167/4.2.言語の使用と学習 168
    5.質問紙及び聞き取り調査より 170
    5.1.調査の対象と方法 170/5.2.質問紙調査 171/5.3.聞き取り調査より 173
    6.おわりに 176
    参考文献 177

    第4章 ブラジル人集住地における住民の多国籍化・多言語化
     ――群馬県大泉町の事例を中心に 拝野 寿美子 179
    1.はじめに 179
    2.大泉町における外国人住民の増加と多国籍化 180
    3.住民の多国籍化・多言語化への町の対応 182
    4.ブラジル人向けビジネスにおける言語使用の諸相 185
    5.多国籍化が進む住民間の関係性 188
    6.ポルトガル語を学ぶ日本人 190
    6.1.ブラジル人との交流をきっかけに 191/6.2.教育支援に役立てたい 191
    7.おわりに 193
    引用文献 195

    第5章 法廷通訳と異文化コミュニケーション
     ――正確な通訳と異文化を訳すこと 吉田 理加 197
    1.はじめに 197
    2.コミュニケーションの出来事モデルとメタ語用 199
    3.『法廷通訳ハンドブック実践編』から読み取れる「正確な通訳」 200
    4.コミュニケーション論的視点から見た「正確な通訳」 203
    4.1.語用論的等価性を保持した通訳 204/4.2.社会言語学的視点から見た正確な通訳とは 208
    5.法廷通訳人の実践意識と「正確な通訳」とは 212
    5.1.正確な通訳を達成するために通訳人が果たしている能動的役割 213/5.2.語用論的前提の差異を通訳する 216
    6.まとめ 218
    参考文献 220

    展望にかえて 庄司 博史 223

    執筆者紹介 226
  • 出版社からのコメント

    日本社会の過去・現在の現象や制度に潜在する意識やイデオロギーを注視し、いかなる多言語社会を目指すのかを探る。
  • 内容紹介

    「日常の多言語化」現象
    多言語状況はたんに記述されるためにあるわけではない。本書では、日本社会の過去・現在の現象や制度に埋め込まれている意識やイデオロギーの内実を注視し、いかなる多言語社会を目指すのかを考察する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    福永 由佳(フクナガ ユカ)
    国立国語研究所日本語教育研究領域・研究員。研究テーマ、日本語教育学、言語政策研究、社会言語学、特に多言語使用
  • 著者について

    福永由佳 (フクナガユカ)
    国立国語研究所日本語教育研究領域・研究員
    【研究テーマ】日本語教育学、言語政策研究、社会言語学、特に多言語使用
    【主要業績】[著書]『グローバリズムに伴う社会変容と言語政策』(共著、ひつじ書房、2014)、『「評価」を持って街に出よう―「教えたこと・学んだことの評価」という発想を超えて』(共著、くろしお出版、2015)、『成人教育(adult education)としての日本語教育―在日パキスタン人の言語使用・言語学習のリアリティから考える』(ココ出版、2020)
    [論文]「日本で生活する外国人の言語能力に関する考察:「生活のための日本語」全国調査から」(『多言語多文化研究』21巻1号、2015年)、「“パキスタンストリート”の言語景観―自律、排除、そして共存」(『ことばと社会』18号、2016)、「日本語教育における複数言語使用の研究の意義と展望」(『早稲田日本語教育学』22号、2017)

    庄司博史 (ショウジヒロシ)
    民族学博物館・名誉教授
    【研究テーマ】ウラル言語学、社会言語学、移民言語研究
    【主要業績】[著書]『世界の文字事典』(編著、丸善出版、2015)、『移民とともに変わる地域と国家国立民族学博物館調査報告SER 83』(国立民族学博物館調査報告、2009)、『日本の言語景観』(共編著、三元社、2009)
    [論文]“Japan as a multilingual society” (P. Heinrich & Y. Ohara(Eds), Handbook of Japanese Sociolinguistics, Routledge, 2019)、「移民の母語教育の現状と課題」平高史也・木村 護郎編『多言語主義社会に向けて』(くろしお出版、2009年)、「多言語政策―複数言語の共存は可能か」多言語化現象研究会編『多言語社会日本―その現状と課題』(三元社、2013年)、「資産としての母語教育の展開と可能性―その理念とのかかわりにおいて」『ことばと社会』12号(三元社、2010)

顕在化する多言語社会日本―多言語状況の的確な把握と理解のために の商品スペック

商品仕様
出版社名:三元社
著者名:福永 由佳(編)/庄司 博史(監修)
発行年月日:2020/12/20
ISBN-10:4883035212
ISBN-13:9784883035212
判型:A5
発売社名:三元社
対象:教養
発行形態:単行本
内容:語学総記
言語:日本語
ページ数:229ページ
縦:22cm
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