「反原発」のメディア・言説史―3.11以後の変容 [単行本]
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「反原発」のメディア・言説史―3.11以後の変容 [単行本]
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「反原発」のメディア・言説史―3.11以後の変容 [単行本]

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出版社:岩波書店
販売開始日: 2021/02/09
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「反原発」のメディア・言説史―3.11以後の変容 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    3.11以後、メディアに溢れた「反原発」「脱原発」言説とは何だったのか?3.11とコロナ禍に共通する問題とは?それら言説の丹念な収集を続けてきたメディア研究者が、3.11以前の状況と比較し、日本の「核」への懐疑のありようを俯瞰的に分析・整理する。
  • 目次

    序 章 3・11以後の「反原発」とは何か
     1 福島原発事故後の「反原発」
      「反原発」の高まり/世界屈指の原発大国/世論の大きな変化/これまでの議論とそこから零れるもの/3・11以降の「反原発」の検証必要性
     2 多様な視座から「反原発」を考える
      「イデオグラフ」の視点--二〇一四年の都知事選/単一ではない「反原発」/正義論の視点から原発を考える/「なに」「だれ」「いかに」をめぐって--核と地球温暖化/包摂的な民主主義のために
     3 本書の五つの問い--3・11後の「反原発」はいかなるものか
      「反原発」の発信者とその議論・表象の実際と到達点--第一の問い/多様な立ち位置からの象徴闘争 ブルデューの「界」概念--第一の問いポイントその1/誰・何と敵対するか--第一の問いポイントその2、その3/民主主義の議論の成熟に向けて--第二の問い/原発と核--第三の問い/代替エネルギーと気候変動の問題--第四の問い/近現代日本のポスト・カタストロフィの思潮として--第五の問い/本書の構成など


    第1章 主流メディアの位相--新聞とテレビ
     1 転換と内省
      主流メディアの内省
     2 内省とマニフェスト--3・11後の新聞
      事故が多発した二〇〇〇年代/『朝日新聞』『毎日新聞』『東京新聞』三紙の変化/ドイツとイタリアの「脱原発」/菅直人首相の「脱原発」発言/三紙の「脱原発」への三つのステップ/3・11以前の新聞/被ばくリスクの扱い/内省と告発の試み--『朝日新聞』/独自のスクープ記事--『毎日新聞』/市民目線の長期報道--『東京新聞』/オルタナティブなエネルギーへの転換/地球温暖化との関連/核と原発--原子力の表と裏/その後の三紙の核関連社説/「脱原発」「反原発」市民運動との接点/「なに」「だれ」「いかに」のメタ政治的正義との関連/新聞に変化はみられたか/社説と記事の距離
     3 強固なメディア特性--3・11後のテレビ
      事故直後のテレビ報道/原発そのものの是非/3・11以前のテレビ/地域ローカル議題からの脱却/3・11から生まれた異色の番組--NHK『長すぎた入院』ほか/内部被ばくの問題/テレビ番組の系譜と継承/テレビ局内のサブ「界」の差異/放射能リスクに関するその他の番組/引き継がれる原発議題の人間化、ローカル化/復興議題の両義性/3・11の記憶の風化
     4 原発広告の構造--主流メディアの桎梏
      広告と原発/見えない圧力/主流メディアの今後--「プロレス」と「格闘技」


    第2章 懐疑と抵抗--科学者とフリージャーナリスト
     1 専門科学知と社会科学知の交錯--科学者
     ⑴ 原発推進派からの転換--武谷三男
      「原子力の平和利用」の理論的支柱/原子力への懐疑/専門科学知と社会科学知の交錯
     ⑵ 市民科学者の立ち位置--高木仁三郎
      大学を辞した科学者/原子力資料情報室の設立/道具的理性批判との親和性/高木の包摂性
     ⑶ 孤高と峻厳--小出裕章
      反原発の原子力研究者/加害と搾取--「他者」へのまなざし/従属理論、構造的暴力論との関わり/「騙された責任」を取るということ/核と温暖化/3・11後の「小出裕章ブーム」/ラジオ番組『たね蒔きジャーナル』/小出「日本のマスメディアは腐っている」/「反原発の科学者『界』」というサブ「界」--武谷・高木・小出
     2 個と抵抗--フリージャーナリスト
     ⑴ 「教祖」のスタイル--広瀬隆
      『東京に原発を!』と『危険な話』/「ヒロセタカシ現象」とバッシング/3・11後の広瀬/専門家と主流メディアへの敵対
     ⑵ 原発立地地域から考える--鎌田慧
      七〇年代からの現地ルポ/「さようなら原発一千万人アクション」/兵器産業、核拡散の議題化/広瀬との相違/主流メディアとの軋轢--『朝日新聞』大熊由紀子との対立
     ⑶ 内実の可視化の追求--田原総一朗
      異色の立ち位置/『原子力戦争』の反響/余儀なくされた東京12チャンネルの辞職/『朝まで生テレビ!』の原発特集/3・11後の田原/「原発がかわいそう」--熟議を求めて/フリージャーナリストと主流メディアの不調和--「政官産学メディア」の力学
     3 機動力とジレンマ--ネット・ジャーナリズム
      IWJとその機動力--岩上安身/OurPlanet-TV と白石草/東電記者会見への密着--木野龍逸の仕事/複合的なジレンマ


    第3章 「日本」をめぐる闘争--人文社会科学系知識人
      原発に関心を示してこなかった人文社会系知識人/3・11後の出版メディア/「新規参入者」としての知識人たち
     1 反西洋近代的日本主義--中沢新一
      「日本の大転換」「文明の大転換」/反西洋近代的日本主義--「近代の超克」の系譜/思想的超克課題として
     2 戦死者の「祈念」--加藤典洋
      原爆犠牲者の「祈念のかたち」/反日本近代的内省主義/原発推進派の「四つの軸」への反証/「敗戦後論」の延長線
     3 「日本」を超克する--笠井潔
      自己欺瞞の精神構造--「ニッポン・イデオロギー」/「潜在的核保有」の争点化/科学者と人文社会系知識人の差異/笠井による中沢への批判x--「日本」をめぐる闘争/笠井による加藤への批判--「ゴジラ」と潜在的核保有
     4 「戦後民主主義」の進度--小熊英二
      「個の自律」と「戦後民主主義」/鶴見俊輔と「ベ平連」を意識/「戦後民主主義」の進度の争点化/厳しいメディア批判
     5 知識人のユニークな自己批判--安冨歩
      原発と「東大話法」/激しい賛否
     6 「日本」と知識人
      「反近代」の思想的超克課題--二つの立場/メディア批判が意味するもの


    第4章 反メディア、市民運動と民主主義--ドキュメンタリー映画
      ドキュメンタリー映画と反原発/ドキュメンタリー映画とは何か/原発問題を扱った3・11以前の作品
     1 民主主義のエクササイズ--鎌仲ひとみ
      映画制作と自主上映運動/「内部被ばく」の争点化
     2 3・11後の表現論的可能性--舩橋淳と想田和弘
     ⑴ 避難所から見た民主主義--舩橋淳
      「小宇宙」と「反テレビ」/言語情報でまとめられないドキュメンタリー映画/民主主義の自覚--舩橋と鎌仲・小熊との相同性
     ⑵ 「政治的無関心」の記録--想田和弘
      想田が目指す「観察映画」/3・11直後の首都圏住宅地の風景が意味するもの/海外での制作経験--鎌仲・想田・舩橋を結ぶもの
     3 メディアの相対化--森達也と三人の作り手たち
      3・11直後の「現認」記録/映像メディアの加害性/映画『3・11』への激しい賛否の嵐/メディアの相対化と「自己言及性」/森と二人の共同制作者への反発--松林要樹と『祭の馬』/馬の身体運動と生命力の逆説
     4 その他の主なドキュメンタリー映画   二人の弁護士による映画制作--河合弘之・海渡雄一/インタビューで迫る作品群--岩井俊二ほか/原発周辺地域の苦悩と試み/ドキュメンタリー映画の三つの特徴
     5 補論--劇映画における福島の事故と原発
      3・11直後の劇映画--『希望の国』『おだやかな日常』『朝日のあたる家』/二つの大作映画--『天空の蜂』『シン・ゴジラ』/リアルを追求--『太陽の蓋』『彼女の人生は間違いじゃない』『STOP』/大作映画と低予算映画の違い


    終 章 カタストロフィとレジリエンスの交錯--3・11とコロナ禍から考える「戦後」後
     1 「反原発」の多層化と多位相化
      各「界」特性の増幅を伴う「反原発」の多層化と多位相化/「反原発」が伴う反「主流メディア」論/「反核」と「反原発」の接続の困難/科学者による包摂的な議論構築/人文社会系知識人の「日本」への問い、への跳躍/論点の分散化の課題
     2 なぜ「脱原発」は日本で政策実現しないのか--ドイツとの比較
      3・11後のドイツのメディア報道/国論を二分してきたドイツの原発議題/「等価性の連鎖」の重要性/ドイツにおける二つの委員会の助言/日本の課題
     3 3・11とコロナ禍を結ぶもの
      「ただちに影響はない」と「瀬戸際」/専門家会議と原子力規制委員会/意思決定、プロセス、情報開示/対話型専門知
     4 今後のために--多元的な知の展観と接続
      多元的な知の展観と接続/武谷三男が問うたもの/可能性への模索--3・11とコロナ禍以降の時代のために


    あとがき

    主要参考文献
  • 出版社からのコメント

    3.11後溢れた「反原発」「脱原発」言説を、気鋭のメディア研究者が俯瞰的・相関的に整理・考察。
  • 内容紹介

    3.11の福島原発事故後、「反原発」「脱原発」の言説が新聞・テレビ、書籍・雑誌、映画等のメディアに溢れた。気鋭のメディア研究者が、これらメディアや人物・作品を取り上げ、3.11以前の関連言説も合わせ、戦後日本の民主主義の視点から言説とその背景を、俯瞰的・相関的に整理・考察。資料的価値も高い1冊。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    日高 勝之(ヒダカ カツユキ)
    1965年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、NHK報道局ディレクターを経て、英ロンドン大学東洋アフリカ研究学院大学院メディア学研究科博士課程修了。ロンドン大学Ph.D.“博士(メディア学)”。英オックスフォード大学客員研究員、立命館大学産業社会学部准教授などを経て、立命館大学産業社会学部教授。専門はメディア・ジャーナリズム研究、政治コミュニケーション。主な著書に『昭和ノスタルジアとは何か―記憶とラディカル・デモクラシーのメディア学』(世界思想社、2014年。2015年度日本コミュニケーション学会・学会賞受賞)ほか
  • 著者について

    日高 勝之 (ヒダカ カツユキ)
    日高勝之(ひだか かつゆき)
    1965年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、NHK報道局ディレクターを経て、英ロンドン大学東洋アフリカ研究学院大学院メディア学研究科博士課程修了。ロンドン大学 Ph.D.[博士(メディア学)]。英オックスフォード大学客員研究員、立命館大学産業社会学部准教授などを経て、現在、立命館大学産業社会学部教授。
    専門はメディア・ジャーナリズム研究、政治コミュニケーション。主な著書に『昭和ノスタルジアとは何か 記憶とラディカル・デモクラシーのメディア学』(世界思想社、2014年。2015年度日本コミュニケーション学会・学会賞受賞)、Persistently Postwar: Media and the Politics of Memoryin Japan(共著、Berghahn Books 2019年)ほか。

「反原発」のメディア・言説史―3.11以後の変容 の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:日高 勝之(著)
発行年月日:2021/02/05
ISBN-10:4000614517
ISBN-13:9784000614511
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:334ページ ※321,13P
縦:20cm
横:13cm
厚さ:3cm
重量:470g
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