福祉国家の歴史社会学―19世紀ドイツにおける社会・連帯・補完性 [単行本]
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福祉国家の歴史社会学―19世紀ドイツにおける社会・連帯・補完性 [単行本]

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出版社:勁草書房
販売開始日: 2021/02/19
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福祉国家の歴史社会学―19世紀ドイツにおける社会・連帯・補完性 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    19世紀後半、ドイツ社会国家の基礎をなす社会保険制度が成立した。この成立を支えたとされる「社会的なもの」の理念はいかにして生まれ、実際の制度形成に結びついていったのか。ニクラス・ルーマンの自己言及的システム論と機能分化論を批判的に継承しつつ、近代社会における制度と知の連関を歴史社会学的に探究する。
  • 目次

    序 章 統治実践をめぐる「社会的なもの」の探求
     0.1 「社会的なもの」の現代的再編
     0.2 ドイツ社会保険制度からみた「社会的なもの」の制度化
     0.3 「社会的なもの」の歴史社会学
     0.4 本書の構成

    第I部 福祉国家の意味論分析

    第1章 問題関心と先行研究
     1.1 労働者社会保険立法の構成
     1.2 制度的成果局面への着目
     1.3 理念的側面への着目
     1.4 中範囲の理論の導入とルーマンの意味論
     1.5 社会国家の意味論と機能分化社会の経験的探求
     1.6 福祉をめぐる機能分化社会の比較歴史社会学へ

    第2章 意味論分析の理論と方法
     2.1 政策的課題の選択と自己限定
     2.2 理念アプローチの射程
     2.3 自己言及的システム論の導入――政治の自己規定と他者規定
     2.4 意味論分析に向けた機能分化社会モデル
     2.5 意味論分析の手法
     2.6 社会国家をめぐる中範囲の意味論分析
     2.7 「社会」の地平と社会国家の価値理念へ
     2.8 資料について

    第II部 「社会」の地平

    「社会」の概念史
    近代的団体としての「社会」

    第3章 「社会」の概念化における諸前提
     3.1 「政治/学術」の意味論的自己言及
     3.2 プロイセン統治機構改革の構図
     3.3 大学改革による「政治/学術」関係の転換
     3.4 問題としての2つの「危機」
     3.5 学術的プログラムの再編と「社会」への関心
     3.6 意味論的境界形成と社会国家の意味論の成立前提

    第4章 学術の「社会」――発見・解釈とそのバリエーション
     4.1 本章の課題
     4.2 社会の発見とそのロマン主義的理解
     4.3 「国家と社会の区別」とその政策的含意
     4.4 「社会」はそもそも「問題」なのか?
     4.5 「社会」のオルタナティブと記憶
     4.6 分出の深化としての複数の「社会」構想
     付論 社会学以前に「社会」を語ること

    第5章 政治の「社会」――状況記述と正当性調達の二重性
     5.1 分析視角 ― 「飴と鞭」の意味論分析と学術の位置づけ
     5.2 「経済的自由の領域」から「脅かされる秩序」へ
     5.3 国家介入の形式
     5.4 学術的知見の部分参照――ヴァーゲナーとローマン
     5.5 分出の深化再び――部分参照の意味論的条件

    第III部 社会国家の理念

    社会国家的理念の現代的再編
    諸制度の記憶としての社会国家の意味論

    第6章 政治の「連帯」――利害関心の把捉と協働の実現
     6.1 ドイツ社会国家形成期における連帯概念の不在?
     6.2 労働者同士の連帯
     6.3 国家同士の連帯と「連帯されてしまう」ことの危惧
     6.4 「利害関心の連帯」
     6.5 利害関心の概念とその機能
     6.6 社会国家の意味論として
     6.7 「社会的なもの」の縮小と拡大

    第7章 政治の「補完性」――「自助のための援助」の意味論
     7.1 「補完性」概念の社会国家的両義性
     7.2 補完性「原理」のカトリック的還元
     7.3 自助か国家援助か
     7.4 社会政策的理念としての自由と安全
     7.5 補完性概念の位置価
     7.6 「援助」の意味論とその社会国家性

    第8章 政治の「保険」――「相互性」と「投機性」のはざまで
     8.1 保険史の問題と分析視角
     8.2 「相互性」という保険理念
     8.3 私的保険組織における「相互性」の再定義
     8.4 保険株式会社の席巻と「相互性」の否定
     8.5 国家による強制保険という選択
     8.6 保険の意味論分析と統治性研究

    終 章 機能分化社会における「社会的なもの」
     9.1 本書の要約
     9.2 ドイツ社会国家における知識の運用形態
     9.3 機能分化社会の経験的記述
     9.4 残された課題
     9.5 「社会的なもの」の記憶と再編

    初出一覧
    あとがき
    文献
    人名索引
    事項索引
  • 内容紹介

    「社会的なもの」は政策実践においていかなる意義をもってきたのか。この理念の来歴からドイツ福祉国家の成立過程を明らかにする。

    19世紀後半、ドイツ社会国家の基礎をなす社会保険制度が成立した。この成立を支えたとされる「社会的なもの」の理念はいかにして生まれ、実際の制度形成に結びついていったのか。ニクラス・ルーマンの自己言及的システム論と機能分化論を批判的に継承しつつ、近代社会における制度と知の連関を歴史社会学的に探究する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    坂井 晃介(サカイ コウスケ)
    1987年東京都生まれ。2010年早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科卒業。2020年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修了、博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教
  • 著者について

    坂井 晃介 (サカイ コウスケ)
    坂井 晃介(さかい こうすけ) 
    1987年東京都生まれ。2010年早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科卒業。2020年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修了 博士(学術)。 現在:東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻 助教。主要業績:「福祉国家の意味論分析に向けて――N. ルーマンの理論構成を手がかりに」(『年報社会学論集』27、2014年)、「統治実践における「社会的なもの」――19世紀後半ドイツにおける社会国家形成を事例に」(『グローバル社会の変容』晃洋書房、2020年)、「社会国家の意味論としての「連帯」――19世紀ドイツ社会政策の展開を事例に」(『社会学評論』(70)4、2020年)、ほか。

福祉国家の歴史社会学―19世紀ドイツにおける社会・連帯・補完性 の商品スペック

商品仕様
出版社名:勁草書房
著者名:坂井 晃介(著)
発行年月日:2021/02/20
ISBN-10:4326603356
ISBN-13:9784326603350
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:328ページ
縦:22cm
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