戸籍からみた朝鮮の周縁―17-19世紀の社会変動と僧・白丁(新潟大学人文学部研究叢書) [単行本]
    • 戸籍からみた朝鮮の周縁―17-19世紀の社会変動と僧・白丁(新潟大学人文学部研究叢書) [単行本]

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戸籍からみた朝鮮の周縁―17-19世紀の社会変動と僧・白丁(新潟大学人文学部研究叢書) [単行本]

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出版社:知泉書館
販売開始日: 2021/01/22
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戸籍からみた朝鮮の周縁―17-19世紀の社会変動と僧・白丁(新潟大学人文学部研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    周縁的社会集団の中でも、僧と白丁(柳器匠・皮匠)に注目し、身分概念では十分に捉えきれない彼らの社会的実態を史料に即して解明し、17~19世紀における近世朝鮮社会の変化を考察する。初めに、19世紀の戸籍大帳により僧と柳器匠の社会的位置を考察し、それらがいかに形成されてきたのかを15~16世紀に遡り、王朝実録や日記記事を用いて論述する。次に1675年の戸籍制度改革の前後、僧と柳器匠・皮匠が戸籍に登場し始める時期を取り上げる。また18世紀以降、柳器匠・皮匠の戸籍の把握と認識方法の変化により身分変動を再考し、寺庵内の諸集団の特徴、また公的負担とそれへの対応を考察。最後に、19世紀末1896年の甲午改革による新式戸籍と僧籍・屠漢籍の特徴を解明し、さらには寺・僧が王権と関わると同時に芸能民とも結びつく独特な存在だったことをも指摘する。従来の研究にはなかった周縁に着目し、僧や白丁の戸籍編成上の位置を解明、両班や良賎制理解への貢献とともに、近世の日本史や中国史研究者にも示唆に富む業績。
  • 目次

    凡例

    はじめに
     1 戸籍・身分・周縁
     2 朝鮮戸籍研究と僧・白丁
     3 本書の課題と構成

    第1章 19世紀朝鮮の戸籍にみる周縁的社会集団――慶尚道安義県戸籍大帳の僧と柳器匠
     1 安義県戸籍大帳の編成・記載方法と僧戸・柳器匠戸
     2 寺庵と柳器匠村――戸主職役の地理的分布
     3 都已上条の職役記事と僧・柳器匠
     小括――僧・柳器匠の周縁性

    第2章 戸籍登載以前の僧・柳器匠に対する把握――15-16世紀
     1 15-16世紀における僧把握の様相
     2 15-16世紀における柳器匠および皮匠・白丁把握の様相
     小括――戸籍の外にあった僧と柳器匠

    第3章 僧および柳器匠・皮匠の登場――17世紀の戸籍大帳
     1 17世紀初戸籍大帳の戸口編成
     2 五家統法施行後の戸籍大帳の戸口編成
     3 柳器匠・皮匠戸口記載の特徴
     4 寺庵戸口記載の特徴
     5 都已上条における僧・柳器匠・皮匠
     小括――良賤制のなかの僧・柳器匠・皮匠

    第4章 柳器匠・皮匠の周縁化――18-19世紀
     1 戸籍大帳の記載書式の変化
     2 都已上条の変化
     小括――良賤制解体傾向と柳器匠・皮匠の周縁化

    第5章 柳器匠・皮匠/白丁の役・生業・組織と社会的位相――18-19世紀
     1 柳器匠・皮匠の役と生業
     2 屠牛と屠漢
     3 柳器匠・皮匠/白丁集団の様態
     4 柳器匠・皮匠/白丁への視線――結びにかえて

    第6章 寺庵と僧・居士・舎堂――18-19世紀
     1 戸籍大帳上の寺庵
     2 僧戸の編成とその特徴
     3 寺庵・僧の役と公権力
     4 寺庵と居士・舎堂
     小括――寺庵と僧・居士・舎堂の周縁性

    第7章 新式戸籍と僧籍・屠漢籍
     1 戸口調査と新式戸籍
     2 僧籍・屠漢籍と僧・屠漢の把握
     3 僧籍・屠漢籍と一般戸籍との関係
     4 僧籍・屠漢籍の歴史的性格

    おわりに

    参考文献
    図表一覧
    謝辞
    索引
  • 内容紹介

    戸籍によって民を把握する試みは,古代中国に始まり,東アジア各地で行われた。現存する17世紀以降の朝鮮戸籍には,戸を単位に個人の姓名・年齢・祖先名や職役が記され,戸籍を通じ人々を編成・把握しようとする公権力の意思が伺える。そこには家族や村落,特定の職役集団など様々な社会集団の姿が立ち現れるが,その狭間で周縁的,例外的な扱いを受ける人々も確認できる。
    本書は,そうした周縁的社会集団の中でも,僧と白丁(柳器匠・皮匠)に注目し,身分概念では十分に捉えきれない彼らの社会的実態を史料に即して解明し,17~19世紀における近世朝鮮社会の変化を考察する。
    初めに,19世紀の戸籍大帳により僧と柳器匠の社会的位置を考察し,それらがいかに形成されてきたのかを15~16世紀に遡り,王朝実録や日記記事を用いて論述する。次に1675年の戸籍制度改革の前後,僧と柳器匠・皮匠が戸籍に登場し始める時期を取り上げる。また18世紀以降,柳器匠・皮匠の戸籍の把握と認識方法の変化により身分変動を再考し,寺庵内の諸集団の特徴,また公的負担とそれへの対応を考察。最後に,19世紀末1896年の甲午改革による新式戸籍と僧籍・屠漢籍の特徴を解明し,さらには寺・僧が王権と関わると同時に芸能民とも結びつく独特な存在だったことをも指摘する。
    従来の研究にはなかった周縁に着目し,僧や白丁の戸籍編成上の位置を解明,両班や良賤制理解への貢献とともに,近世の日本史や中国史研究者にも示唆に富む業績。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山内 民博(ヤマウチ タミヒロ)
    1963年宮崎県生まれ、東京大学教養学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。新潟大学人文学部・同大学院現代社会文化研究科准教授。韓国・朝鮮史担当

戸籍からみた朝鮮の周縁―17-19世紀の社会変動と僧・白丁(新潟大学人文学部研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:山内 民博(著)
発行年月日:2021/01/30
ISBN-10:4862853285
ISBN-13:9784862853288
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:264ページ
縦:23cm
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